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タイトル :ノーモーションニンフィング
配信日時 :2023/02/14(火) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。


今号は、

過去のニンフィングメンバー通信から送ります。

メンバーの方達も、すっかり忘れていると思うので、

おさらいのつもりで読んでみてください。




■ニンフィングメンバー通信


解禁しましたが、

みなさん釣りの方はどうでしょうか。



さて、

早速本題に入ります。


フライフィッシングにおいて、

ノーモーションをどれだけ意識していけるかで、

釣果はまったく違ってきます。



特に、ニンフィングはそうです。


「無駄なモーションは省く」


これ重要です。

何故なら無駄だから。



何が言いたいか分からないかも知れません。


モーションとは何か、分析してみますと、

つまり、要するに、

何かの動作をする時、

人間は必ず「前動作」をします。


「予備動作」と言ってもいいでしょう。



音楽で例えてみましょう。

ワン、ツゥー、スリー、フォー

と指でリズムを取って見てください。


ワンの前に、

予備動作が入りますよね。


指を振り上げてから、

ワンとリズムが始まる。


分かりますか。

実際にやってみてくださいね。



この動作が始まる前のビート。

音楽用語では、バックビートとか裏拍と言いますが、

この最初のバックビートをしなければ、

ワンとリズムが始まらないのです。



つまり、


リズムは、裏から始まるのです。



なかなか、興味深いですよね。


しかし、逆を考えてみると、

このバックビートをしなければ、

スピードは格段に上がるという事なんです。



バックビート無しで、

いきなりワンとリズムを打つ。


間がない。

ある種、カウンターを取っているとも言える。



要は、

リズムを前倒しで打つイメージです。

意図的に、リズムを崩すと言ってもいいでしょう。


意識しなければ出来ないですし、難しい技です。



これを、

釣りで応用する訳です。


キャスト

ドリフト

フックセット



釣りには、

リズムが大切です。



しかし、

バックビートが多いリズムだと、

間伸びする。



何をするにも、

ワンテンポ遅れる。



何故、遅れるのかと言えば、

バックビートが大きいからなのです。



ボクシングで言うところの、

大振りのフックみたいなものです。



キャストが遅かったり、

フックセットが遅れたり、

ドリフトが間伸びしたり、不安定だったり。



バックビートが大きいと、

全てにおいて、ワンテンポ遅れます。


バックビートを無くす。

ここを意識して釣りをするだけで、

間違いなく釣果は上がります。



ボクシングでも、

相手のパンチがくる前に、

ノーモーションでカウンターを入れれば、

そりゃもう、凄い破壊力です。

倒れますよ。



パンチが来てからでは遅い。

相手の僅かな動きを感知し、

パンチが来る前にノーモーションで動くのです。



ジークンドーのストレートリードという技は、

この理論に基づいています。



ニンフィングも、究極的にまったく同じ理屈が成り立ちます。

 

魚が毛鉤を咥えるモーションを先読みし、

ノーモーションのフックセットをすれば、

他の人が釣れない魚が釣れるようになります。



素早く合わせを入れているつもりでも、

その前にモーションが入っているんですね、多くの人は。

小さなモーションが。

本人は、まったく気付いていない。



で、ワンテンポ遅れてしまうのです。

この小さなモーションを入れないことを意識して、

ノーモーションでフックセットするということです。



ノーモーション

電光石火のスピード

絶妙なタイミング



これ、ドリフトにも応用できます。


ある一定のリズムを刻みながら、

不意にノーモーションを入れていく。


この変則的なリズム感によって、

釣りに大きな躍動感が生まれます。



変拍子とインテンポ。

大きなモーションとノーモーション。

そのコントラスト。




ぜひ、

ノーモーションを意識してニンフィングをしてみてください。


すぐに理解するのは難しいかもしれませんが、

咀嚼解釈して、トライして見てください。


私も、トライ&エラーの連続です。

エラーの方が多いかな?笑






Ps、

ライズハンティングでも、同じ理屈が通用します。

ナチュラルドリフトだけがドリフトではないのです。


イマージェントドリフト。

ノーモーションライズハント。


こんな言葉のイメージで。

フライフィッシングの新しい見方、捉え方は、

刺激的な高揚感と心地良さがあると、

私はそう実感しています。



ある意味、

こういう恣意性が釣りを豊かにするんだと思います。








ps、2

神話上の「ニンフ」は、

若く美しい女神であり森の精霊なのです。

ニンフォレプシーとも言います。


美しい女神の釣り。

イマージェントニンフィング

http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool






抽象化のライズハンティング

http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?FF-JotatuClub

(中級者の欄)


私の感覚としては、

川というキャンパスに絵を描いていくような創造性がある釣りなのです。







3月に入ったら、

それぞれのプライベートスクールを今年もやっていきますので、

釣力と知力を大きく前進させたい方は、

迷わず、私に会いに来てください。




ではまた。








私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop













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