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タイトル :ユーロニンフに挫折する人
配信日時 :2022/12/24(土) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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「ユーロニンフに挫折する人」


大井です。


ユーロニンフは釣れる釣り方です。

ハマると連発に次ぐ連発になることも少なくありません。

釣れすぎるんだよね・・。



しかし、

じゃあ誰もがそうなれるのかと言えば、

そうではありません。


ユーロニンフを得意とする人がいる一方で、

苦手な人もいます。



昨今のちょっとした流行りのおかげで、

ユーロニンフをする人も増えてきましたが、

同時に、挫折する人も増えました。


何が違いを分けるのでしょうか。


実際は、ユーロニンフはシンプルな釣り方ですが、

何やら難しく考えてしまっているのも一つの原因ですね。



リグを組みますので、

リグの扱いに慣れないと、トラブルが多くなります。


ドロッパーがくるくる回り、メインラインにまとわり付き、

そのメンテナンスに気を取られてしまい、釣りどころではないとか。



アンカーフライが根掛かりを連発してしまい、

釣りどころではなくなるという人も多いかもしれません。


ガン玉の根掛かりと違って、

アンカーフライの根掛かりは、なかなか外れませんし、

これが続くと、ほんとユーロニンフが嫌いになると思います。


根掛かりを外すには、川へ深く入っていかなければいけませんし、

その結果ポイントを潰してしまいます。


ラインを強く引っ張れば、

苦労して巻いたフライはあっけなくただのゴミに。



せっかく揃えた

ユーロニンフ専用システムが台無しです。涙



結果、

「ユーロニンフなんて嫌いだ!」

こうなります。


なんなら、

ヨーロッパが嫌いだ!ぐらいに感情は拡大してしまいます。笑



根掛かり回避のために、

ジグフックという優れたフックがあるのですが、

うまく使いこなせていない人もいます。


何故か?


一番の原因は、

「ナチュラルドリフト症候群」

だからじゃないでしょうか。



フライは、ナチュラルに流さなければいけない。

そうしなければ魚は釣れない、という幻想。


ナチュラルドリフト至上主義ですから、

いつもラインは弛んでいる。

根掛かりそうなポイントでも、ラインは弛みっぱなし。


これじゃ、根掛かりますよ確実に。

水圧で、毛鉤はがっつり石裏に食い込みます。




ユーロニンフの大きな特徴の一つとして、

ラインコントロールが上げられます。

常に、ラインをコントロールしながらドリフトしていくのです。


つまり、流れ任せでドリフトしないということです。


主導権は常に釣り人にあって、

川の流れ任せではない、ということですね。


なんですが。


不自然なドリフトはしない。

いかにも美味しそうな生命力のあるドリフトをしていくのです。


ん〜、難しい言い回しですよね?

難しいのですが、言葉にするとこんな感じですね、

私の場合。



簡単に言えば、

テンションは常にかけて置いてください、

ということです。


テンションが緩むと、根掛かります。



でも、

アンカーはボトムを自然にトレースしていく、

ということです。



この辺のさじ加減というか、

ロッドのさばき具合がマジで面白いし、

それで思惑通りに魚がアタックしてきたら、

そりゃ、してやったりです、大興奮間違いなし。



なので、

1度や2度ユーロニンフをやって、

感覚が掴めなくても、再度チャレンジしてください。



ボトムニンフィングの感覚が掴めてくると、

最高にエキサイティングな釣りができます。

それは、保証します。



地形を読む。

根掛かりの寸前でダンピングを加える。



でも、

心を込めて巻いたフライがあっけなく無くなっていく様は、

かなり無常観を育みます。


釣りの虚しさが、うすら寒い背中に覆い被さります。


とりあえずは、この状態を耐えてください。

私も、かなり耐えてきました。笑



釣りの精神性の豊かさは、

本来、こういう風情にあるんだと思いますし。


釣れない自分さえ、

心から楽しむという、豊かさ。



それでいいんじゃないですかね。


今、釣れている上手い人も、

こういう道を辿ってきたんだと思いますし。




ではまた。









「流れなんかに主導権は渡さね〜ぞ、俺がルールだ!ニンフィング」

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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向
捏造の連鎖
我々を襲う無力感はどこから来るのか?


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。










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