【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧

戻る

タイトル :ユーロニンフテクニカル考察「水面への干渉」
配信日時 :2022/12/21(水) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
-----------------------------------------------------------

ユーロニンフテクニカル考察「水面への干渉」


大井です。


これから何回かに分けて、

ユーロニンフのテクニカルな戦術や考え方を

皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。



みんなが普段あまり意識していないけど、

実は大事なポイントなど、釣果に直結する具体的なことばかりですので、

かなり楽しめるはずですよ。



ではまず、

「水面への干渉」

について。



我々釣り人は、釣りをしている時、

どう水面へ干渉しているでしょうか?



具体的に言えば、

ラインが水面に干渉するその仕方です。


それは、釣り方によって様々ですが、

釣果を考えた時は、

出来るだけ水面へのラインの干渉は少ない方がいいはずです。



つまり、

線で干渉するか、点で干渉するかで、

やはり魚へのインパクトはかなり違ってくるのです。



フライフィッシングには、

フライラインという素晴らしく機能的なものがありますが、

これは、逆に言うと厄介なものでもあるんです。

長〜い重りみたいなものですから。



このフライラインが、

水面へ大きく干渉すると、

当然、魚に違和感を与えてしまうのは想像に難くないと思います。


流れの抵抗を受けやすく、

メンディングやら何やらで、常にメンテナンスをしていかないといけない。

メンディングで水面をざわつかせることも、魚に違和感を与えてしまっている。



そして、マーカー。

派手な色のマーカーが頭上を漂っているのは、

魚にとっては違和感バリバリなはずです。


マーカーは人間側の都合を排除すれば、

無いに越したことはない。



「でも、フライラインの存在なんか関係なく釣れますよ」

「派手なマーカーでも釣れますよ」



あなたは、そう思うかもしれませんね。


もちろん、

釣れますよ、違和感以上に魚の活性がいい時や、

毛鉤の出来がよければ。



しかし、

フライラインやマーカーに違和感を持って、

スレて食いつかない賢い魚も我々の想像以上に多いのではないかと、

私はそう考えます。




ユーロニンフの大きな特徴の一つとして、

ラインの水面への干渉を極力少なくしているということが、

上げられます。



そして、

水面への干渉の大きなポイントとして、

水面への角度が上げられます。



この角度は、

自分側から水面へどういう角度で入っているのか、

というのと、

流れに対してどういう角度で流しているのかというのがあります。


分かりづらいですが、分かりますか。

また、今後のメルマガで詳しく話してみますけど。



餌釣りの竿があんなに長いのは、

ひとえに、ラインの入水角度を垂直近くにしたいからですし、

テンカラの竿が長いのもそうですよね。



というか、

長くないと逆に釣りにならないということもあります。

フライラインのように飛ばせるわけではないですから。



まあ、何にしろ流れに対するラインの入水角度というのは、

思っている以上に釣果に影響しているのは間違いないです。



そう考えると、

フライフィッシングという釣りは、

他の釣りに比べて水面への干渉がかなりあるんだと認識した方がいいですね。


それによって、魚に必要以上の違和感を与えてしまっているんだと。




なので、

ユーロニンフをやる場合は、長いロッドが断然有利なんです。

有利というか必須なんです。

鋭角に鋭くラインを流れに投射していきたいのです。



ユーロニンフのドリフトが出来るからこそ、

2リグや3リグが生きてくるし、魚のアタックも多くなるのです。


長いロッド、ユーロニンフラインやフレンチリーダーが何故あるのかが、

わかりますよね。



ですから、

短いロッドでは、ほぼユーロニンフになっていないと考えていいですね。

ショートロッドなら、マーカーをボテッと浮かせたほうがいいです。


その方が、釣果につながります。



フライラインの存在やリーダーの入水角度への意識。

これらを、一工夫すれば今までより釣れるようになりますので、

ぜひ、現場で試してみてください。


プレッシャーの高い釣り場では特にそうです。




こういうところにも、

釣れる人と釣れない人の微差力が潜んでいるのです。




ではまた。






ユーロニンフDVD教材

http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool











私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向
我々を襲う無力感は」どこから来るのか?


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。




配信解除はこちらから。
http://tinyurl.com/ygakyt9