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タイトル :ユーロニンフVS脈釣り
配信日時 :2022/10/18(火) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。


前回は、
遠征するなら、
ユーロニンフの技術は間違い無く学んだほうがいい、
という話をしました。

ユーロニンフは、
大物も釣れるし数も伸ばせると。

でも、
ユーロニンフは脈釣りだよ、とか、
ユーロニンフ以前に、日本には脈釣りがあった、とか、

ちらほらそう言う意見を見聞きします。

そこには、若干見下した感情が張り付いているように思います。(汗)


確かに、
そのスタイルとして、
ユーロニンフと脈釣りは、重なる部分も多いのは事実です。

ユーロニンフ=脈釣りであり、
フライフィッシングの美しい趣のない、野暮ったい釣り、
というイメージを持つ人も多いでしょう。

釣人心理と言うか、
人間心理が垣間見れて私は面白いです。
私の中にも同じ感覚がなくはありません、正直。

でも同時に、
もう少し視点を変えて、視点を上げて見れないものか、
とも感じますね。


ユーロニンフ=脈釣り

と、片づけてしまっていいのか?
と、私は考えます。

短絡的すぎないか?と。


そこで、
ユーロニンフと脈釣りは、同じなのか?
を、考察してみようと思います。


結論から言えば、
ユーロと脈釣りは、
同じであり違うものである、
と言う事になると思いますね。


例えば、
脈釣りの経験があるフライフィッシャーが、
ユーロニンフのノウハウを知らずに、
いきなりユーロニンフをすることが出来るのか?

と考えると、
それは出来ない、
という答えになります。


見た目は、
同じような釣り方に見えるかも知れませんが、
実際には、多くの違いが存在するんですよね。


例えば。

* 竿の長さ、アクションの違い
* フライラインシステムの違い
* キャストの違い
* 体の使い方の違い
* リーダーシステムの違い
* 目印の工夫とそのバリエーション
* リグの様々なバリエーション
* コントラストギャップ
* ユーロニンフフライの様々な工夫、ホットスポット
* ポジショニングの違い
* ウエーディングの仕方違い
* ランディングの違い


細分化していけばまだまだあります。

なので、
「脈釣りだろ?」

という判断は、かなり大雑把すぎるし、
それで済ましてしまうと、
それ以上の釣りの成長は見込めない、
ということになると思うんですね。

このメルマガで何度も言っていますが、
微差は大差であり大差は微差なのです。

ですから、
ユーロと脈は、何が違うのか?
微差を分析することが、大差にダイレクトに繋がっていくのです。

ここが腑に落ちていないと、
釣りを極めていくことは難しい。

それと、
同じユーロニンフでも、
私がやるユーロニンフと他の人がやるユーロニンフは、
やはり違います。

まあ、当たり前なんですけど。


でも、人それぞれの個性の中で、
釣れる確率を限界まで高めた釣り方が、
ユーロニンフだと言えます。

もちろん、ウエットやストリーマー、ドライでも釣れます。
シチュエーションによっては、その方が釣れる場面もあるでしょう。

しかし、
釣れる「確率」を追い求めていけば、
それは、ウエットでもストリーまでもドライでもなく、
ニンフィングであり、その中でも究極に釣れる確率を突き詰めていった
ユーロニンフがダントツ1位であると思いますね。

テクニカルなリグとエキセントリックなフライ群。
理論体系と研ぎ澄まされた感性との融合。


つまり、一言で、
「ユーロニンフ=脈釣り」

では、片付けられない奥深さと広がりがそこにはあるのです。

本当ですよ。


ということで、
今年も、ユーロニンフ完全攻略スクールをやりますので、
ぜひ、会いに来てください。
ボード解説や、フィッシングログメソッドも織り込みながらやります。

釣り勝者になりたいなら。
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ps、

先日は、久しぶりのイマージェントスクール。
大阪から飛行機と新幹線で来てくれました。

まだフライ歴2年なのに、キャスティングやタイイングも、
努力の跡が見られ、釣り勘がいい。
間違いなく上手くなっていくでしょう。

遠征すれば、お金も日数もかかりますが、
だからこそ上達が早くなり、他では得られない価値を掴めるのです。


こんなに心地いい釣りを私は他に知らない。
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ーーー前回メールーーー


大井です。


海外遠征や、
東北や北海道釣行する場合に、

どういった釣りの準備をすればいいのか?

近場の釣り場ならいざ知らず、
お金も日数もそこそこ掛けて行くのですから、

いい釣りをしたいと、誰もが思うはずです。


いい釣りとは、
できれば数多く、できれば大物を、

ということですよね。

ここで、
問題なのが、釣り方へのこだわりです。


先日も、
ヨーロッパ方面へ釣りに行く計画がある方から、

「ドライしかやっていないが、釣果には恵まれている、
しかし、ユーロニンフなど学んだほうがいいのか?」

という問い合わせがきました。


普段の釣りでは、
ドライフライオンリーで釣りをしていて、
満足のいく釣果を得ている上手い方なのでしょう。

しかし、
いざ、海外釣行となると、

ドライだけで大丈夫なのか?
他の釣法も学んだほうがいいのではないか?

という思いが、頭をよぎったのだと思います。


結論から言えば、
水面下の釣りは、ニンフにしろウエットにしろ、
習得しておいた方が、断然有利な訳です。


ところが、
重いニンフを投げることに抵抗がある方も、
まだまだ多い気がします。


確かに、

「軽さ」が、フライフィッシングの醍醐味でもありますから、
その気持ちはよく分かります。

私も実際、昔、
ユーロニンフを本格的にやろうと決断できるまで、
少なからず葛藤はありました。

「フライを重くしたくない」

と。

フライで脈釣りはしたくないと。


ユーロニンフをやらない人は、
おそらく、こんな理由ではないでしょうか。

正直、私も同じでした。

でもですよ、
しかしながら、

いざ、ユーロニンフを本格的にやりだしたら、

・・・・・。

面白いのです、これが。


何故なら、

ドライフライより、大物が釣れるようになり、
ハッチやライズがない場面でも、数を伸ばせたから。

ダイレクトコンタクトは、思いの外エキサイティングであり、
サイトニンフィングは、紙一重の気配を釣る醍醐味がありました。


ドライフライに魚がバコッと出る瞬間は、
堪らない快感があります。

でも、
ドライのはっきりと分かるフックセット以上に、
水中の魚のわずかな揺らぎに合わせを入れる
サイトニンフィングのフックセットは、

研ぎ澄まされた瞬発力を必要とする分、
眠らされていた本能が蘇る快感がありました。

獲物を仕留めるという、ハンティングの快感です。


抵抗感があった、

「フライの重さ」というのも、

結局、相対的なものであって、
今では、どうでもいい基準です。

5.5mmのタングステンニンフも、軽いと思えば軽いのです。



ところで、

私の今の釣りは、もはや、
ドライとかニンフとかウエットとかの

めんどくさいカテゴリー分けはしていないのです。
する必要がないと言いますか。


人と話すときは、

便宜上使うことはありますよ、

ドライで釣りました、とか、
ニンフです、ウエットのスイングで、とか。


しかし、
私の中ではもはや分け隔てはありません。

全て、同じ感覚ですし、
水面も水中も、同じ理屈で釣りをします。


つまり、
カテゴリー分けの上に立ち、釣りを展開しているのです。


イマージェントライズハントは、
その感覚の中で、
水面を意識した、ライズを意識した釣り方なのですが、

ただ、それだけに過ぎません。

水面か水中か、
ただそれだけで、別に、どっちでもいい。


大事なのは、

イマージェントである、と。

そんな感じです。


結局、
私が見ている限りでは、

フライフィッシャーマンも、
自由そうで不自由な人が多いんじゃないかと。
そんな気がします。

言葉が作り出した観念に縛られすぎていいると言いますか・・。


人によっては、
何言っているのかさっぱ分からない人も
いるかも知れませんが、

いずれ、

いずれ、

私の言っていることが、釣り人たちの間で
広く浸透していくと思います。


まだまだ、
何十年か先になるかも知れませんけどね。
(ほんとかよ・・・)




ということで、取り留めもなく、

今号はこの辺で。



Tight Line!



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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向
捏造の連鎖


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。




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