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タイトル :カウンターにカウンターを食らわせ!
配信日時 :2022/01/16(日) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。


カウンターという概念は、実に奥深く面白いんです。

なので今号も、もう少しカウンターを深掘りしていきます。


わかりやすく説明したいので、格闘技をまた例に出し分析してみます。

(当然、釣りに100%応用できますので最後まで読んでください)




最近で言えば、去年の大晦日のライジン。


面白い試合が多かったですが、

やはり朝倉選手と斎藤選手の試合はレベルが頭一つ抜き出ていたと思います。



何故なら、

お互いがカウンターの取り合いだったから。

相手の動きの2手3手先を読みながら攻防するので、

素人目には、手数の少ない試合のように見えたかも知れません。



しかし、実際は、

駆け引きの応酬で、コンマ何秒の判断と想像力の差が

勝敗を決めるような、真剣を使った侍の命の取り合いのような

緊張感がある試合でしたね。




で、

2ラウンド目で、斎藤選手が左でフェイントし、

右のストレートを打つのですが、

朝倉選手は、その攻撃を読んでいて、

右のショートフックで見事にカウンターを決めます。



斎藤選手の右ストレートも朝倉選手の顔面に届いていたのですが、

本当に、コンマ0、0何秒ぐらいの差で、

朝倉選手のショートフックが先に炸裂したのです。


相打ちだったのです。 


これ、もう少し軌道の大きいフックだったら、

逆に、朝倉選手がやられていたと思います。

ショートだったから、勝った。



このパンチ、ノーモーションでのパンチでした。

だから、相手に入った訳で、

大きなモーションだったら逆にやられていたでしょう。



ジークンドーのストレートリードのような

ノーモーションパンチ。ワンインチパンチ。

その応用のようなカウンターショートフック。



間違いなく朝倉選手はジークンドーを意識していたと

私は思いますね。




そして、

この攻防は釣りにもそのまま活かせます。

フェイントで相手のカウンターを誘い出し、

そのカウンターにカウンターを食らわすという高度な戦術。



パンチがきてから反応するのでは遅い。

パンチを繰り出す前の筋肉の動きや目線を察知し、

裏の裏を読んでいくのです。



これを、釣りでやるのです。

どうやるのか?

それは、考えてみてください。



とにかく、

紙一重のレベルの高い戦いの背景には、

考え抜かれた高度な戦術が潜んでいるのです。

結局、考え抜く、思考するということです。



その上で、感じて動く。


釣りも同じです。



間合いの取り方

リズム

緩急

フェイク



格闘技から学べることは多い。


何故なら、

相手をハンティングしていくという原理は同じだから。





ではまた。








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