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タイトル :どや顔の釣り人たち。
配信日時 :2021/11/03(水) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。



そうなんです、

みんな釣れた瞬間、こっちを見るんですよ。

「ドヤ〜!」

と。



隣で、ドライフライで狙っている人がいて、

なかなか今の時期難しいだろうなと思ったんですけど、

突然、バシャッとそこそこ大きいのが出て。



で、

「ドヤ〜!」

と。



鼻から火を吹きそうな勢いでしたね。

あんたは、ゴジラ以上かと。



こういうのも、観察で、

私は、この釣り人心理を見るのも好きで、

自分は釣りせずに、人を観察することもよくあります。


何故って、面白いから。


時に、釣り以上に面白いと感じることもあります。




何だか、ただならぬ雰囲気で川辺を歩いてくる人がいて、

自信満々、お前らみとけ!的なオーラ全開。

怒り肩。



で、

さすがに、釣りがうまいんですよね、そういう人は。

独自のリズム感や感性を持っています。



仲間と来ているらしく、

それとなく釣りの講釈を始めます。


最初は、地味に謙虚ぶって話しているんですが、

だんだん、エキサイトしてきて、

周り中に聞こえる大声で、熱演が始まります。



「もっとこうした方がいい!」

「そう、キャストはこうだ!」

「ほら、こうすれば釣れるだろ〜!」

「でぃひゃひゃ」



そう、

あなたの天下である。


何故なら、釣る前からどや顔だから。

釣り以前の生き様がどや顔なんでしょうね、実際。


ある意味、達人です。


私は、結構好きなタイプですね、こういうストレートな人は。

面白いから。




でも、

中には、じ〜っと隅の方で釣りをしていて、

なかなか、竿が曲がらず、

いつの間にか、す〜っと消えていく人もいて。



どう挽回していくのだろうか、あの人。

悔しいだろうな。



俺なら、相当悔しい。

情けなくなる。



でも、まあ大丈夫さ。

少しずつ、釣りの勘所を養っていけば、

あんただって釣れるようになる、必ず。



そして、

いつの日か、釣り場で、

渾身のどや顔を見せて欲しい。



人生で、ここまでストレートに

どや顔が出来る機会って、

考えてみれば、そうそうないからね。



どや顔の釣り人たちよ、

その瞬間、その刹那、


世界はあんたの天下だ。




限りなく自由だ。



Tight Line!





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