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タイトル :ドリフトの精度を上げるべし。
配信日時 :2021/10/20(水) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。


前回は、でかいニジマスとの格闘動画をお送りしました。
https://www.youtube.com/watch?v=mJzvdgKSmTk


結果は、バラシ・・でへへ。


ある程度ファイトしてから、

かっこ良くランディングしようとか思っていたら、

魚の方が上手でした。



まあ、バーブレスですし、

フックセットは狙い通りだったので、良しとしますか。

(言い訳)



ストリーマーは、

どこでも効果的いう訳ではありません。

やはり、その状況というものに左右されますね。




それで、

でかいニジマスを掛けたすぐ上のポイントで、

イワナを2匹立て続けに釣りましたが、

せっかくなので、

その時の、狙い方、釣り方を解説してみます。



まず、

一番大切なのは、そのポイントをじっくり観察し、

どこに魚が付いているかを考え、断定することですね。


これをしないでやみ雲にキャストしても、

ぼやけた釣り方になってしまい、ボヨヨ〜ンと釣れるだけに

なってしまいます。



要するに、

正確に狙っていないので、

「あれ?釣れた・・」

という運任せの釣りになってしまいます。



あのポイントは、

大岩に流れが当たり右岸側に変化し下流へ続いているポイントでした。



どう考えたかというと、

時系列で説明するとこんな感じ。


・流れを観察する。

・魚が付いているであろう場所をピンポイントで断定する

・ポイントの水深と流速を掴む

・川の状況から、フライの種類と大きさを選定する。

・リーダーシステムをどうするか決める(ショートかロングかミディアムか)

・その魚にアプローチする為には、どこにフライを落とせばいいかを断定する

・どのようにドリフトしていくかを断定する。

・その為には、どこに立つことがベストなのかを断定する。

・どうプレゼンキャストすればベストかを断定しハンティング開始。



文章で書くとややこしく感じるかも知れませんが、

現場では、一瞬でこれらの思考回路を回せるはずです。



初心者の方や、やり慣れていない人は、

瞬時にここまでの判断をするのは難しいと思うので、

最初は時間を掛けてやってみてください。


慣れてくれば、バババっと戦術を決められます。


結局、上級者の方や上手い人というのは、

一見、無造作に釣りをしているようで、

これらの思考工程をしっかりこなしています。

短時間で。



この辺が、

違いです。微差力です。



イワナが釣れた場所は、

あのポイントで一番いいポイントでした。

大岩を巻くように流れていて、

その脇の一段深くなっている場所です。


「ここにいなければ、このポイントは見切ろう」


そう、判断できる場所です。


そして、

フライの選択。


ストマックには、

30番以上のミッジが数匹。

活発なハッチはなく、渋い状況です。



そこで、

私が選んだのは、マイクロニンフ。

18番とか20番あたりのマイクロメイフライ系。


この小さなフライを、

大岩を巻くように沈下させ、

確実にボトムに届かせ、

更に、流れより少し遅く流すことを目論見ます。



大岩を舐めるように沈下させ、

そこをローリングドリフトさせるのです。



このやり方で、

イワナが立て続けに2匹フックセット。

ここは、イワナは放流していないとの話なので、

居着きの魚なのか?

見た目は、放流ぽかったですけどね。



考え方は、

ユーロニンフィングの戦術です。

システムは違いましたけど。


2匹とも、ダイレクトコンタクトでした。



私のDVD教材で、

ニンフィングを学んだ方は、同じように釣れると思います。



やはり、大事なのは、

どう釣りを組み立てていくかということです。



その為には、

流れを観察し、推測し、仮説を立て、決断し、

そして実行していくことです。


事細かに、見ていくことが大切です。


ぼんやりとした観察では、

ぼんやりとした決断しかできませんから、

観察の精度を上げていくことが上手くなるためのポイントです。



ということで、

紙上のアフターフォロースクールのような感じになってしまいました。



ではまた。

Tight Line!








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