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タイトル :釣りのリズムと軽さの頂点
配信日時 :2021/09/20(月) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。



ちょっと前ですが、

イマージェントハンティング(カディス編)について、

こんな質問がありました。



なかなか、いい質問なので、

みんなと共有したいと思います。



「カディスイマージャーの釣りについて」


Q、ドライはまだいいのですが、

いまいちカディスのイマージャーの釣りというのがイメージできません。

フライは、カディスピューパ?ソフトハックルでもいいのでしょうか?


そもそも、ドライやニンフと違い、イマージャーというステージに

こだわって釣りをするメリットや結果につながる効果などあるのでしょうか?

魚がイマージャーのみ食べている時は、いいのかもしれませんが・・・




A、鋭い質問ですね。


イマージャーというフライ、もしくは釣り方は、

はっきりとしたイメージが湧かないのだと思います。


一応、羽化途中というのが一般的な解釈ですよね。

ですが、他の参加者の方も、イマージャーって良く分かりません、

と言います。


人によりその捉え方は様々です。

というか、捉えどころがないと言った方がいいかも知れません。


私のイメージを言うと、

ドライでもありニンフでもありウエットでもありストリーマーでもある。

こんな感じです。


この辺の捉え方は、つまりは考え方になる訳です。




Q、そもそもカディスの釣りにこだわる必要あるのでしょうか?

(最大公約数的な釣りはできると思うが、メイフライやユスリカ程

ではないのでは?)


カディスイマージャーの釣りを意識するのは、どんな時ですか?

止水の管理釣り場や湖でもイマージャーの釣り応用できますか?

(先日、スプラッシュライズがあったが、何食べてるかわからず、撃沈しました)


釣り上がりをしながらウェットフライの釣りはできますか?テンカラ

のようなイメージですか?




A、基本的には、カディスのハッチがある時に、

カディスイマージャーは、抜群に効きます。


しかし、

カディスのハッチが見られないような状況でも、

カディスイマージャーは、有効です。



つまり、

魚にとって、その毛鉤の持つインパクトやイマジネーションにより、

魚は、本能的に反応している側面があると分析しています。

(魚も、イマジネーションすると私は思っています。)



止水の菅釣りや湖でも、もちろん可能ですし、

ウエットの要素もあるし、テンカラの要素もあります。



要するに、

イマージェントドリフトの釣りというのは、

固定された考え方ではないのです。



変幻自在というか、

どんどん変身していけるというか、

釣りにおける、もっとも高度な騙しのテクニックというか。


「騙し」という言葉に違和感を持つ人は、

そうですね、「高度な瞬間的創造」とでも解釈しておいてください。


ーーーー



さて、

フライフィッシングにおける最大の魅力は、

軽さなんですね、私の場合。


多くの人が、そうだと思います。



ふわっと水面に浮く感じとか、

スルスルっとラインが伸びていく感じとか。

リズミカルにテンポよく釣りを展開できるところとか。


この「リズミカルな軽さ」の頂点に立つ釣り方が、

私は、イマージェントライズハンティングだと、確信しています。


そう、言わざる負えないというか。





考えると、

もう20年ぐらいこの釣りをやっています。

なかなかの歴史です。



何故、私がここまで長年、

この釣りに没頭してきたのかを改めて考えると、


上記で言ったような「軽さとリズム」が、

フライフィッシングの中でも、一番に感じられるからなんだと、

そう実感しています。



それは、分断されないリズムの継続があり、

そのリズムの継続によって、穏やかなフロー状態に入れるからです。



イマージェントライズハンティングの、

キーワードは、


「リズミカルな軽さ」


です。



それが、何とも心地いいのです。


この心地良さを、

みんなにも、もっと分かって貰いたい。

そう、思います。



どこの川へ行っても、

水生昆虫のハッチがあれば、

まず、最初にこの釣りを試します。



何故なら、

心地いいからです。



そして、

大体が、釣れるんですよね、思惑通りに。



釣り方も心地いいし、

考え方が自由なので、


心も軽くなるというか、


「縛られていない」


という感覚になります。




そうですね、

自由を一番感じるんですよね、

この釣りに。

フライフィッシングの中で。




閉塞感だらけの、今の世の中で、

こんな自由を感じられるのは、



結構、貴重な事なのかもしれない、


と、最近思ったりします。






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