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タイトル :Midnight express 真夜中の野生【釣りの勝利】
配信日時 :2021/09/07(火) 23:00

本文:



Midnight express 真夜中の野生【釣りの勝利】




私は何が何でも釣りに行きたいと思うタイプではない。

つまり、釣ることや、大物や数釣りが目的ではない。



いや、

それも目的の一つではあるが、

あくまで目的の一つに過ぎず、

その外側の感性に触れることが、何倍も大事なのである。




例えば、

何かを探求していく。



ずっと気になっている得体の知れない謎を

少しずつでも解き明かしたい。



分からない何かが、少しずづあらわにされていく。



一時は、分かった気にもなるが、

だが、翌日には、また灰色の高い壁が立ちはだかる。


そして、またあえて迷宮に入り込んでいく。




この繰り返しの中で、

脳内はパンパンになる、あるいは混乱を極めていく。


この過程は、非常にエキサイティングで面白いものではある。

だが、同時に目の前の現実から乖離していく感覚を伴う。





そんな時、

釣りに行きたいと衝動するのである。




そして、

午後からの2、3時間、心地いい風と共にロッドを振り、

こ気味いい電気ショックを体と脳に与え続ける。



魚の生命を受け止める。



美しいループはどこまでも伸び伸びと空に踊り、

出口の見えない迷路に、

全く違った角度から光は投射される。




頭はリセットされ軽くなり、

体は心地よい疲労に包まれ、

気持ちはおおらかさを取り戻し、躍動へ向かう。




帰りの車の中で、

ふと、答えが降ってくる。



それは、大方シンプルなものであり、

原理的な単純さを伴う。



問題を解くのではなく、

問題そのものが無くなっている。




また、

新しい生命を得て、

また新しく足を前へ踏み出せそうだ。




この循環の中に、私の釣りはある。



このように、

釣りと思考と仕事と食と学習が、

無理なく循環し流れている様。



このことが、生きる喜びになっている。




それは、

フロー現象を伴いながら、

スパイラル状に上昇していく。



私は想う。



釣り人、もしくは人間というものは、

このように幸福を掴んでいくべきであるし、



「成功」とは、

こういうことを言うのであると、

再定義するべき時代なのである。




物神性に纏わりつかれている精神では、

最終的に・・・




そう、

最終的には、

逆成功への道を歩むことになる。




今の世界がそうであるように。




Flyfishing revolution by shobu ohi









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幸福への道。











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