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タイトル :サイトフィッシング「不確実性の中の瞬発力」
配信日時 :2021/02/22(月) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。


サイトニンフィングを極めていく上で、

最高の訓練になるのが、

「不確実性の中の瞬発力」

です。



フッと影が走った

色が変わった

ざわついた

ん?

無くなった?



これを、

派手なカラー(赤、チャートリュース、イエロー、白)の

eggやキラーバクを使い、「気配を察知する」訓練をするのです。

その瞬間を捉える練習をするわけです。



ポイントは、

少し濁りのある水質でやることがいいですね。

あまりにもジンクリアーな水質ではっきり見えすぎる場合は、

誰でも釣れますので。


これが、最高のサイトニンフィングのプラクティスになります。


不確実性の中の釣り。


野生を研ぎ澄ませられる場になるはずです。


はっきりとは見えていない。

魚もそこにいるようないないような。

フライもほぼ認識できていない。

こういう状況が最高のシチュエーションです。


結構、管釣りでもC&Rでありがちな場面です。


最初は、フライも派手で大きめに。

慣れてきたら段々フライを小さくしていく。

エッグでもキラーバグでも。



私は、エッグを使う釣りは基本的に

あまり好きではないですが、

こういう練習の場合は使います。


そして、最後にはほぼ見えていない状況下で、

気配を察知してフックセットする練習をします。


から振ることもありますが、

何かを察知して合わせを入れ、グッと乗った瞬間は、

堪らなく達成感があります。

釣りが上手くなった気がします。

(実際、上手くなっていると思います)



つまり、

分かりやすい当たり、分かりやすく見えている、

魚の活性も高くなんでも食べる、とか、

この状況では、誰もが釣れるわけです。

いわゆる、簡単な釣りですから。



しかし、

差を分けるのは、


誰もが釣れない状況、

当たりがわからない状況、

魚の動きがつかめない状況、


こういう時、釣れるか否か。

ここにかかっているのです。


濁りの中でサイトニンフィングをすると、


瞬時に合わせたほうがいいのか、

瞬間待ったほうがいのか、

さらに待ったほうがいいのか、

反転に合わせたほうがいいのか、


分かってきます。



もちろん、

百発百中ではありません。

から振ることも多々あります。

向こう合わせて釣れちゃうこと結構もあります。



しかし、

こういうことを意識して釣りをするだけで、

今までとは違った釣りが展開できます。



つまり、

釣り勘が高められていくのです。

釣りの感性が研ぎ澄まされていくのです。


この感覚が研ぎ澄まされていくということは、

ひいては、

物事を見る目が研ぎ澄まされていくことに繋がっていきます。



人間の目というのは、

よくよく観察しているつもりでも、

かなり多くの部分を見落としているものです。


ただ見ていることと、

研ぎ澄まされた観察をしていることとは、

大いに違うのです。


「なるほど、でもしょうぶさん、

ただ単に視力の良し悪しで決まることも多いんじゃないの?」


確かに、それは否めません。

視力がいいほうが有利です、それはもう。


でもですよ、

視力の問題だけではない何かが

そこに存在する気がするんですよね。



ちょっとまた、

しょうぶ流のたわごとを言わせていただきますと、


水も空気も魚も人間も、

ぜんぶ物質でできている以上、

そこには、目に見えない何かしらの伝達が

常に行われているんじゃないかと、

そう思うわけです。



また、

よく分からない話になってきましたが。(笑)




ということで、

何がいいたかったのかといえば、

サイトフィッシング、サイトニンフィングは、

エキサイティングで最高に面白い、

ということです。ほんとに。


特に、ギリギリ見えるか見えないかの状況が、

スリリングでエキサイトできます。



で、

このことは、

ドライフライ、

ウエットフライ、

ストリーマー、

全ての釣りに当てはまることなのです。




では、また。







私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。




【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。




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