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タイトル :間違った努力 正しい努力
配信日時 :2020/12/02(水) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。

フライフィッシングをしている人は、
往々にして、努力家です。

何故なら、
キャスティングにしろ、
タイイングにしろ、
釣り方にしろ、
練習、もしくは訓練しなければ、
まともに、満足のいく釣果を得ることは難しいからです。

でも、だからこそ、
人によりその出来栄え、結果に差が生まれることも確かです。

何故、大きな差が生まれるのでしょうか。

一人は、ますます上手くなり釣果を伸ばしていく。
周りからも羨望の眼差し。

一人は、努力の甲斐もなく、いつもボチボチの結果。
人一倍努力しているにも拘わらず、伸び悩んでいる。

何故、大きな差になるのか?
何が、原因なのか?


その大きな要素の一つとして、


「努力の方向性が間違っている」

「間違った努力をしている」


ということが、挙げられます。

例えば、キャスティング。

投げ方の原理原則、
カラダの使いかた、
構え方、
力を入れるポイントと抜くポイント、

これらの理論的バックボーンを背景に組み立てた練習と、
ただ、漠然と投げ続けるだけの練習とでは、
差が出るのは当たり前です。

ひたすら投げて投げて、また投げて。
でも、成長していく実感がない。

がむしゃらに投げても、
がむしゃらに努力しても、

成長は難しいです、
腕が痛くなり、手首を痛めてしまいます、
ただ、がむしゃらなだけでは。


まず、

「どこに問題があるのか?」

ここから、考えていかなければいけません。

問題点を、具体的に的確にあぶり出し、
その一つ一つを、
ではどうすれば改善されるのかを考え、

そして、
実際にそれを実行して、
その結果をもとに、さらに改善していく。

この繰り返しがなければ、
なかなか上手くなるのは難しいです、
特に、フライキャスティングは。

つまり、
思っている以上に頭を使うんですよね、フライキャスティングは。

猪突猛進したところで、
壁に激突して終わるだけです。

逆を言えば、
練習のコツさえ分かれば、進歩のスピードも格段に早くなるのです。


もちろん、
そこそこの結果でいいのであれば、
何も考えなくとも、ひたすら投げ続ければ、
そこそこなヘンテコキャストは出来るでしょうし、
そこそこな釣りもできるようにはなるでしょう。

休日をそこそこにエンジョイできればそれでいい
といのであれば、それでいいと思います。

このことを、否定するわけではありません。

しかし、
あえて言いますけど、

「あなたは本当にそれで満足なんですか?」

と。

もし、少しでも上手くなりたいという気持ちがあるのなら、
そんな「不完全燃焼」の状態のままで、
それでいいんですか、と。

不完全燃焼とは、
文字通り燃焼が不完全なわけです。

ガス台で例えるなら、

一酸化炭素は排出されるし、
ススは周りに付くし、
いやな臭いが充満するし、
料理は上手くいかないし、
早く換気をしなければいけないし、
火傷するかもしれないし、
火事になるかも知れません。

いいことなんて、一つもありません。

完全燃焼するからこそ、
美味しい料理が出来上がり、
満足という境地が訪れるのです。

「完全燃焼するように練習しているんだけどな・・」

あなたは、そう思うでしょう。

しかし、その結果が思わしくないのであれば、

それは、

「間違った努力」

をしていることになるのです。

「上手くいかない原因は何なのか?」

ここから、始めてください。

よく、因果の法則とか言われますけど、
何かしらの原因があるから、その結果なのです。

逆を言えば、
その原因が改善されれば、
いやでも、上手くなっていくはずです。
下手になりようがありません。

よく、

「体が硬いから上手くいかない」

という人がいますけど、
ロッドを振れる可動域があなたの体にあるのなら、
その範囲内で、もっと上手くなれます。

体が硬いからではなく、
原因がわかっていないのです。

上手く振れない原因が。

もちろん、
体の柔らかさ、しなやかさは武器になりますので、
ボディーストレッチはやったほうがいいと思います。

ということで、
改善点がはっきり分かるだけでも、
スクールに参加することは意味があります。


各地で、
キャスティングスクールを開催していると思いますので、
参加してみてください。

お近くなら、私に会いに来てください。

私は教えるのは上手いです。
教えることが好きですし、そのことで、
生徒さんが上手くなっていくことが、なんとも嬉しいのです。



Ps、

ニンフィングスクールもひと段落しました。
今年は、全般的に釣果自体はあまり良くありませんでしたが、
参加してくれた方々の釣りの突破口になってくれたら嬉しく思います。

求めていることも人により違いますから、
私自身のティーチングの仕方も、
まだまだ試行錯誤しなければいけないと強く感じたスクールでした。

春にも開催する予定です、今のところ。
マッチザハッチのニンフィング、イマージングの釣りができると思いますので、ぜひ、会いに来てください。

挑戦すればその分失敗もあるし、感情が揺れ動きます。
だから、いいのです。

最後の勝者は誰になるのか。
この問いに答えはありません。

我々次第です。



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