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タイトル :毛鉤選択のキモ
配信日時 :2020/06/28(日) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。


毛鉤の選択は、
あまり、細分化しすぎないことが大事じゃないかと。

今の季節なら、
マエグロなんとかがハッチしているはずだ、とか、
いや、もしかしてクロツツトビゲラ、カディスじゃないか、とか、
オオクマなんとかだとか。

色々と舌を噛みそうな名前を、
学者のように得意げに講釈するのも、
まあ、一つの楽しみではあるのは間違いありませんが。

あ、私の考えですけど、
こういう細分化した水生昆虫の名前を多く知っていたところで、
さほど釣果に関係ないと思いますけどね。

おおよそでまったく問題ありません。

推測し仮説を立て、
それを元に毛鉤を選んで実際に流し検証してみる。
ということですよね、毛鉤釣りって。


例えば、
チラカゲロウという虫は、テールが3本なんですけど、
3本じゃなきゃ釣れない、なんてことはまずないだろうと。

「あれ、テールが2本しかない、じゃ食うの止めた」

という魚は私の知る限りいなかったです。(笑)

でも、もしかしたらそのくらいの選別が出来る超賢い魚も
いるかも知れませんが・・。


ひとまず大事なのは、


サイズ
形(シルエット)

この3つぐらいですね、釣果に直結するのは。

毛鉤の選択には、
この3つ押さえた方がいいですね、間違いなく。

サイズも大切で、
マッチザサイズは釣れる大きな要因ですね。

しかしながら、
色、サイズをマッチさせても、釣れないことはあります。

逆に、色もサイズもマッチさせていない毛鉤に出たりしますし。
この辺が、マッチザハッチだけでは解釈しきれない奥深さがあるんですよね。
釣りって。


で、色に関してですが、
色と一言で言っても、これがまた奥が深いのです。

赤一つとっても、
橙に近い赤とか、
血の色に近い赤とか、
ハンティングピンクなども。

青でも、
コバルトブルーや、
サファイヤブルーとか、
ターコイズブルーとか、

まあ、色々あります。

中でも、私が一番興味を惹かれるのが、
ピーコックカラーですね。

おそらく、
人間にはあの色は作り出せない。

例えば、天才的な画家が、
絵の具を混ぜ合わせて試行錯誤したところで、
あの色彩の複雑な輝きは表現できないでしょう。

シンセティックマテリアルを使った、
ピーコックカラーは一応ありますが、

やはり、違う。
全然違う。

似たものに、玉虫色がありますが、
やはり違う。

私にとって、孔雀という鳥は特別な存在です、もはや。
神々しさの頂点に君臨している感さえあります。

そんな鳥の羽を使っていいんだろうかという
背徳感も無きにしも非ずで。

どれほどの芸術的な色彩を使って、
釣りをしているんだという高揚感があります。

とにかく、
あの色の代用は、世界中探してもどこにもない。
そう思います。

サソリや毒虫を好んで食べる。
その毒を、あの美しさに転化する。

神じゃないですか、もはや。


要するに、

「毒こそ美しさの源」

とも、言える訳で。


何か、大切な示唆を得ている気がします。

いつの間にか、
ピーコック讃歌になってしまいましたが・・・。

いや、
私はピーコックのようになりたい。(笑)

毒を食べ、
あの形容しがたい色彩を放ちたい。

釣り人が思っている以上に、
孔雀という鳥は、偉大である。

私は、本当にそう思います。

私の中では、
キングオブ鳥類であり、キングオブ色類である。


また、例えば、
現象するものの根源的な成り立ちを表現しているような存在です。
私にとってピーコックは。

「毒こそ美しさの源」


美しさというのも、
もしかしたら、人間のバイアスが適当に生み出した、
勝手な解釈に過ぎないのではないかと。

そう捉えることも、出来なくもない訳で。


ということで、
何が言いたいのか訳が分からなくなる前に、
これといったまとまりもなく(笑)

また次回。


Tight Line !






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少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
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フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
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あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
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情報の氾濫につぐ氾濫
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釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。




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