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タイトル :釣り人村から外れてみる。
配信日時 :2020/05/04(月) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。


ここ最近のメルマガへ何人もの方から感想をもらっています。
ありがとうございます。

一部、みなさんへシェアーします。

第1弾。

静寂への道 フライフィッシングクールダウン
http://shobuxx9.xsrv.jp/QR/public/bn.php?mid=ffst&magaid=x000306

への感想。


----ここから----

大井さん

久しぶりの返信になります。
先週まで、年度の計画作りと承認会議でバタバタでした。
いくら計画立てても、コロナの影響がまったく読めないので、
どうしようもないんですけどね。

今回も力強い発信ありがとうございます。

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」

その通りですね。
これが、同じように、毛鉤を使うテンカラだと、
ここまで昇華しないような気がするのは、フライマンの奢りでしょうか?

テンカラはハンティングの要素が強いかな?
徹底的に効率化された日本独自の効率的なシステム。

ルアーも、何か違いますよね。

二刀流や三刀流の人もいますが、
それはスポーツやハンティングを求めているんではないかと。

餌釣りも含め他の釣りも経験しているし、
嫌いじゃないですが、何が違いを生むんでしょうね?

キャスティング?
さまざまな毛鉤?
自然観察?
ライズの釣り?
先人達の素晴らしい哲学的な文章?

と、あれこれ考えています。


T・H



私の返信

返信ありがとうございます。

私も、よく考えると、
フライフィッシングだからこれほどのめり込んだのであって、
他の釣りなら、多分、年間何回かのイベントで終わっていると思います。

フライフィッシングをしたいのであって、魚釣りをしたいのではない、
といった感覚がありますね。

おそらく、
小さな違いがいくつも重なり、
それが私の中では圧倒的な差になっているのだと思います。

こういう探求は、実は物凄く大切だと感じます。特にこれからの時代は。
そして、多くのフライマンはここまでたどり着いていないのではないかと。

また、続きを楽しみにしています。


———

ここまで。

それで、
最近の私は、

「フライフィッシングをしたいのであって、魚釣りをしたいのではない」

という感覚から、さらに進んで、

「フライフィッシングを逆張りしたいのであって、
フライフィッシングをしたいのではない」

という、訳の分かんない感覚に陥ることもあり、
どうしたものかと、悩んだりしていますが、(汗)

これは、同時に嬉しい感覚でありワクワクする高揚感があるんですよね。
(あまり深く考えずにサラッと流してください 笑)

もちろん、技術的な探求はますますやっていきますよ。
キャスティングにタイイング、気配の釣り。
ユーロ圏の奴らに負ける訳にもいかないじゃないですか。


少し補足すれば、
つまり、何が言いたいのかと言うと、

「そのカテゴリーから一旦離れてみる」

という行為が、
実は、結果的にそのカテゴリーをさらに深く探究できる、
という側面を持っているということです。

あえて、外れてみる、みたいな。

そのことによって、
そのカテゴリーの外郭というか、
世の中での立ち位置というか、
そういうものが明確に立ち上がってくるのです。

「釣り人村」から外れてみると、
その村の死角が分かったりしますので。

それが結果的に全体のステージを上げることにも
繋がっていく訳ですし。

自分で言うのも何ですが、
私の発信が他の釣り人とちょっと違うのは、そういうことなんですね。

で、
これはあらゆる業界で言えることですので、
あなたの仕事の業界でも応用できるスタンスです。

1つの本質的な戦略とも言えると思いますね。

何となく群れちゃっているのは、
何となくでしかないですから、結局。


でも、しかし、
実際にこの方法をやろうとしても、実はなかなか難しいものがあります。

何故なら、
その前段階に必要な心構えというか、
マインドセットがちゃんと出来ていないと、やれそうでやれないからです。

だから、
すぐには実行できなくても、
まず、違う視点で観察することを意識してみてください。

それだけで、
色んな気づきがありますから。


では、
今号はこの辺で。
また、次回。


Tight Line!






私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」





そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
人の人生を生きるのではなく、
自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。




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