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タイトル :フルストレッチアームの威力その2
配信日時 :2020/01/18(土) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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「フルストレッチアームの威力その2」


大井しょうぶです。


フルストレッチアームを完全に活かしきるには、

身体の使い方が重要です。


ここで、

身体の使い方と言っても、何だかピンとこない人もいると思います。


「腕伸ばせばいいんでしょ?」

みたいな。


そこで、一例を上げて説明してみますが、

例えば、

「リーチキャスト」


このキャストはシンプルながら、効果の高いキャストです。

ドライフライをする人なら、一度は試してみたことがあるでしょう。

馴染みのあるキャストで、ドラグを防ぐのには抜群なキャストです。


しかし、

このキャストをどれだけ効果的に使いこなせているかは、

千差万別だと思いますね、人それぞれで。


つまり、

リーチキャストと言っても、

そのやり方次第で、効果がなかったり、

絶大な効果を得たりする訳です。


何が違うのか?

ということですよね。


実は、

リーチキャストをする場合でも、

多くの人は、その動きが小さいのです。

動きが小さいから当然角度も小さい。


要するに、

遠慮しながら気持~ちやっている、という程度なのです。


それだと、

本当に効果的なリーチキャストにはなっていない。



ポイントは、

思いっきりリーチを掛けるということです。

これ以上、腕が伸びない、体が伸びないというくらいまでやってみることです。

それで、初めてリーチキャストの何たるかが分かります。


大胆さが必要です、大胆さが。

日本人は奥ゆかしいので、遠慮しちゃうんですよね。


「そんなに体全体で表現するのは恥ずかしい」


とかで。


もしくは、

本人はやっているつもりなんだけど、体が縮こまっちゃって実際はやれていない、

という症状ですね。


もっと大胆に体全体でやるのです。



その上で、その上でですよ、

必要に応じて、小さくリーチしたり大きくリーチしたりと、

変化をつけていく訳です。

ポイントの状況に応じて。


いつでも、同じようなリーチキャストしかしていないようでは、

ポイントの観察が不十分だということです。


リーチキャストを思いっきりやるには、

身体の柔軟さも影響してきます。


これ、体の固い人は脇がつりそうですね(笑)


腕をクロスするリーチ。

身体を開くリーチ。


特に、腕をクロスするリーチキャストは、

足も踏ん張って膝を使って体全体で思いっきりリーチを掛けてキャストしてみてください。

もう、大胆に思いっきりです。



そうですね・・、

後は、そこにあなたの熱い情熱が加えれば完璧です。(笑)

今までとは違うキャストに必ずなります。


これが微差力であり、この積み重ねが大差に繋がっていきます。

どういう微差だか分かりますか。


リーチキャストが中途半端だと、

メンディングも中途半端にしかできなくなります。

メンディングしたつもりでも、

すぐにダァ〜ッと流れにフライが持っていかれちゃう、という症状です。



こんな疑問が浮かぶ人もいるかも知れません。


「そうは言っても、大きくメンディングするとフライが動いちゃうし・・」

と。


そうですね、動きます、リーダーが短ければ。

長くすればいいだけです。

ドライフライのロングリーダーが有利なのは、

この理由によるところが大きいのは周知の通り。

ここに、フライラインを送り出す操作が加われば、尚可です。



フルストレッチアームも考え方は同じです。

ロッドを最大限生かし切るのです。

身体を最大限生かし切るのです。


その結果が、フルストレッチアームのフォームになるのです。



もう少し分析的に表現すれば、

角度を変えて表現すれば、

フルストレッチアームとは、

水中のメンディングである、とも言えます。


と言っても、文章では限りなく分かりづらいので、

その意味は、真髄は、スクールで詳細に解説しようと思っています。


流し方のあれここれ、

流す距離のあれこれ、

角度のあれこれ、

ダウンショットニンフィングのキモ、

フォーム、

多彩なプレゼンテーション、

そしてフルストレッチアーム。

まだまだ、書ききれません。




3月から再開予定です。

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