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タイトル :サーカスの象とフライフィッシング
配信日時 :2019/11/16(土) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。


こうしてメルマガを発行していると、
色んな方から感想メールをもらいます。

先日も、
スクールの申し込みと一緒に、私も気づきを得られるようなメールをもらいました。


---ここから---

お世話になります。ご無沙汰しております。

いつも示唆にとんだ深い内容のメルマガ
(釣りのことはもちろん、釣り以外も・・・)楽しみにしております。

自分も人や物を知らず知らず無意識的に判断をしていて、
自分で自分をがんじがらめにしていたかもと思いました。

そんな意識から解放されたらどんなに自由になれるかと思います。
どんな人とも健全に対等性を持てればと思いました。



---ここまで---

Fさん、ありがとうございます。
台風の影響で延期になってしまいましたが、
スクールでは、濃い内容で釣りまくりましょう。


釣りというのは、何でしょね・・。
例えば、社会的な地位などはひとまず置いておける環境があると思います。

川では、なんだかんだ言っても
釣れた人が、一番説得力を持つものですので。

仮に、どんなに高尚な論理を高らかに講釈しても、
釣れない人ならその論理的思考も意味をなしません。

釣れている人の前では、大して力を持ちません。
というか、逆にうざったがられるだけです。

私のDVDを買ってくれた人やスクールに参加してくれる人の中にも、
大学の先生だったり、病院の先生だったり、事業を起こした社長さんなども参加してくれますが、
逆に、初心者の方もいます。会社員の方もいます。
みんな一緒です。何の違いも川ではありません。

でも、川ではそう言った背景は関係ありませんよね。
野暮ったいだけで、そんなことより釣りがうまくなりたいという
純真さが皆さんあります。

ところで、

「無意識的に判断して自分をがんじがらめにしている」

というのは、実はそこから自由になれている人間はいない、
と言ってもいいくらい誰もが不自由でがんじがらめであると感じるんですよ、ほんと。

生まれ育った環境や教育で、
「がんじがらめにされている」ことさえ気付かないように
仕組まれていると言っていいかも知れません。

なかなか、その巨人は姿を現さない。
追いかければ、スルスルと逃げ姿をくらます。

掴みどころがない。
何者かさえも分からない。
しかし、すべての鍵はそいつが持っている。
すべてのマスターキーを。

まるで近未来の映画のようですが、
実際は、映画以上に巧妙にそのストーリーは仕掛けられている、
のではないかと。


実際に目の前に立ち現れる現象に惑わされるのではなく、
その背景に何が潜んでいるのか?
ここですよね。

ターミネーターを見た後なので、
少しそっち系に意識がいっているのかもしれません。(笑)

ちなみに、私的にはあんまり面白くなかったですね、ターミネーター。
AIと人間の戦いという設定でなんですが、
サイボークもヒューマンもどちらも中途半端な感じで。

クールに行くならもっとクールに。
AIが中途半端にヒューマニズム取り込んでも、ベタな感情が浮き足立って、
近未来を予測してはいないと思ったわけです。
最後は人間性かい!と。

これから見ようとしている人には何なんですが。

よかったのは、
どこにでもいそうな普通の女性が、
だんだんと戦士に変貌していくところですかね。

やっぱり、こういうヒューマンタッチは、
なんだかんだで惹きつけられるというか、ストーリーテリングの威力ですね。



そういえば、
サーカスの象の話を知っていますか?

子象の時から鎖に縛られて育ったサーカスの象は、
大人になって、鎖を外されても逃げないそうです。

何故なら、逃げられないという常識の中で育ったから。
半径何メートルでしか生きられないと悟って生きてきたから。

逃げるという選択はない。
自由に草原を走り回るという選択はない。
そもそも、自由という概念がサーカスの象にはわからない。


でも、
これ、サーカスの像の話で済ませられますか。


まあこの辺にしておきますが・・、釣りのメルマガなので。
話が脱線しまくりですね。


でも、あれですよね、
よく考えてみても、あまり考えなくても、
釣りという行為は、
自由になれる、最も身近なスキルではないかと思います。

そこに、
旅の要素や、標高の高さや、
美しい魚とのファイトや、フックセットした時の興奮なんかが加わるんですから、
やっぱり釣りは面白い。

そこに何かがある、はずなんですよね。
いや、本当はありすぎるぐらいあるんだと思います。

でも、
なかなか気づかない。何があるのか。

「そもそも自由って何なの?どういうもの?」

これさえ、明確ではないんです。


「我々は自由の刑に処せられている」

といったフィロソフィアーもいますし。


私は、釣り、フライフィッシングは、
自由というよりは、「解放された感」が強いものだな、と思っています。

つまり、
日常的に様々な束縛を受け続けて疲弊したその体と心を、
「解放」してくれるもっとも身近で尚且つ高度なスリル感を味わえる
行為なんじゃないだろうかと。

あの瞬間のエキサイトは、なかなか代替は難しい。

つまんない映画や本、
暗い話題や制約の中のTV。

そんなものよりは、何倍も面白いし頭は軽くなるのです。


「世界よ、我々を解放せよ」





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