【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧

戻る

タイトル :位置エネルギーその2と限定スクール情報
配信日時 :2019/10/10(木) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
-----------------------------------------------------------


大井しょうぶです。


今回は、ちょっと抽象的な戦術を一つ。



■位置エネルギーと釣りについて その2


さて、
位置エネルギーについて、もう少し深掘りしてみます。

高いところは位置エネルギーが高い。
低いところは位置エネルギーが低い。
これは、高低差によって生じる現象である。

前回はこういう話でした。


ところで、
こういう現象は果たして

「高低差だけの問題でしょうか」

ということなんですね。

この辺を深掘りしていけるかどうかが、
ある意味、その後の進路を大きく違えてしまうと思います。
進化できるかできないか。

前回のメールを読んで、

「ふ〜ん、高いところはエネルギーが高いんだ、よ〜し、いっぱい釣り行くぞ!」

と、思った人も多いかもしれません。
これはこれで、もちろん意味のあることではありますが、
これだけで終わってしまっては、勿体なさすぎると考えます、私は。

勿体なさすぎるのです、
釣りにおいても、仕事においても。


何故だかわかりますか?


要するに、

「渓流釣りというのは、高い場所へ行けるからいいんだ」

という考えは、一つの具体的な事象であって、
そのことだけを意識してもたかが知れているからです。
狭い視野の中のたった一つの出来事で終わるのです。

ちょっと難しい言い回しかもしれませんが、
ぜひ、考えてもらいたいのです。


例えば、こんな風に問うてみることはどうか。

高低差だけのことなのか?
他にないのか?
横縦ではどうなんだ?
逆にもっと低い海の底とかはどうなんだ?

とか。

さらには、

位置エネルギー、高低差エネルギーというのは、
他の概念でも適用できないか?

とかですね。

言っている意味、わかりますか?
すぐには、ピンとこないかも知れません。


例えば、そうですね、

位置エネルギーというのは、
頭の中の意識にも当てはまっていると言えます。


どういうことかと言うと、
例えば、誰かと相対した時、
その時点で、瞬間に位置エネルギーが発生しているんです。


相手は、自分より上か下か?
地位はどうか?
収入は?
釣りの腕前は?

こういう判断を無意識にしているわけです。
しかも、結構シビアに。

これは、位置エネルギーのなせる技です。

要するに、
自分は今、どういう位置にいるか?
と、自分を判断し相手を判断しているのです。

何故なら、我々は資本主義というピラミッドの中で、
生き、蠢いているからです。
三角柱の頂点に少しでも近づこうと。

これ、位置エネルギー以外の何ものでもありません。


しかし、
この位置エネルギー判断は、結構間違っていることも多く、
独りよがりな偏ったエネルギーだったりもするんですけどね。
ピントがまったくずれていたり。

まあ、今回はこの辺は置いておいて・・。


釣りに置き換えれば、

俺より釣りがうまいのか下手なのか?
キャステイングは飛ばせるのか?
キャリアは?
見掛け倒しじゃないの?
あ、俺よりいい道具を持っている、くそ〜負けた。

とか、まあ、
色々と鼻息荒くお互いの位置を確認し合うのです。(笑)


何が言いたいのかをまとめるとですね、

位置エネルギーというのは、
高低差だけではなく、色んな差異に生じている、ということ。
そして、高低差というのは、色んな概念にも生じているということ。


「高低差は、いったい何に生じているのか?」

こういう思考が大切なんです。
本当に、大切です。
もっとも大切と言ってもいい。

1000人の人がこのメールを読んだとして、
数人がわかればいいという感じで書いていますが、

高低差が生じている事象を、少し時間をとって考えてみてください。
思いもよらぬ気づきを得られるかもしれません。


ということで、
釣りに話を戻しますが、
釣りの具体的なテクニックにも高低差は当然存在します。

水面〜川底
これは分かりやすい高低差ですし、

ロングキャスト〜ショートキャスト
これもそうです。

ロングリーダー〜ショートリーダー
これも、そうですね。

立ち込む、立ち込まない。
これも同じです。


というように、
差異によって、位置エネルギーを生んでいる。

そのことで釣り方を変え、釣果を最大値にしようと目論む。

つまり、
位置エネルギーを強く意識した戦術を立てれば、
おのずと、高釣果に繋がる可能性が高くなる、という話なんです。
要は。


具体的なテクニックも大事ですが、
こういう考え方を取り入れるということは、実は大切であり、
もっとも進化できる領域でもあると私は考えます。

(内緒ですがここだけの話、特にこれからはそういう時代です。)


ということで、
少し小難しい話をしましたが、何かの参考になれば。


それで、そんなこんなで、
10月の後半からニンフィングのスクールを今年もやりますので、
ぜひ、会いに来てください。

一人なら、より濃密な時間を共有できますし、
お仲間を誘ってあ〜でもないこ〜でもない、というのも楽しいものです。


具体的な最先端ニンフィングテクニックの習得に加え、
釣りで位置エネルギーを最大化する方法とか、
少し抽象的なテクニックもお話できます。(ご希望により)
仕事に役立ちますよ。営業でも管理でも技術でも。

もしかしたら、
世界中探してもこんなことを言う釣り人は他にいないかも知れませんけど。(笑)


私を1日独占できて、根掘り葉掘り釣りのテクニックから独自の考え方まで、
様々なメソッドを生で体得できるのですから、正直ご奉仕価格だと思っています。
キャスティングも任せてください。

「今の釣りから、今の釣り人としての自分からもう一歩突き抜けたい!」

という情熱がある人なら、将来何倍にもなって返ってくるはずです。
とにかく、今までより釣れるようになることは間違いないと思います。


情熱を抑えないでください。
その情熱を燃焼させてください。

川でお会いしましょう。


【期間限定ニンフィングスクール&キャスティング】
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool




では、今号はこの辺で。

Tight Line!






私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop






【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」






配信解除はこちらから。
http://tinyurl.com/ygakyt9