【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :突破する思考とフライフィッシング |
配信日時 | :2019/07/05(金) 06:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 大井しょうぶです。 前回は、 ロジカルシンキングは大きな武器になる、 という話でした。 釣りに於いても。 釣りだけではなく、何かに秀でている人間というのは、 論理的な裏付けを重要視します。 サッカーの久保選手、 卓球の伊藤美誠選手、 その卓越した能力の裏には、 ロジカルな思考があると。 中でも、私は伊藤美誠選手が好きなのですが、 それは何故かといえば、 ロジカルな思考に裏付けされた感性が鮮やかだからです。 例えば、 インタビューでこういうやりとりをしています。 ー 目標とする選手はいますか? 「誰に憧れるとかはなく、自分の道を歩みたい」」 「他の誰でもない、私を表現していきたい」 「中国の選手も私の真似はできない」 「私は、試合の最中に新しい方法を編み出している」 「コーチいらないかも(笑)」 素晴らしいの一言です。 普通なら、 目標は誰々です、 誰々に大きな影響を受けてきて、そのようになりたいです、とか、 コーチのおかげです、とか、 言いますよね。 例えば、釣りで言えば、 リッツに憧れてます、とか、 いつかレナードで釣りをすることに憧れています、とか。 夢です、とか。 まあ、 偽りの謙虚さを教えられてきた人間なら、そうなります。 先人には敬意を表せ、とかなんとかその意味も深く考えずに。 しかし、 そういった領域はとっくに超えているのです、彼女は。 憧れている場合じゃないよ、と。 ただ、感覚に任せて行っているのではありません。 裏付けを、しっかり考え自分のものにしているのです。 でなければ、 公的メディアで、あそこまで自信溢れる発言はできません。 普通の人では無理な話です。 あ、 誤解のないように言っておきますが、 最初から、コーチなしの自己流でやっていたわけではないはずです。 当たり前ですが。 最初から自己流なんていうのは、愚か者の所作です。 基礎はみっちり叩き込んで、何たるかが体得出来て、 その上で、言っているのです。 これ、どういうことだかわかりますか? 道なき道を歩んでいるのです。 たった一人で、自分だけの道を作っているのです。 普通はこうは言えません。 「守破離」という言葉が日本にはありますが、 まさしく、その過程を物凄いスピードで駆け抜けているのです。 育った環境が優れてもいたのでしょう。 自由な感性や才能を潰さずに、それを伸そうとする環境が備わっていたのだと思います。 普通は、 そういう感性は、周りに潰されますから。 生意気だとか、分をわきまえろとか、でね。 足も引っ張られる。 嫉妬の海に溺れる弱者達はすぐ隣にいるものなので。 私も、嫌というほどこれは経験しましたね。反吐がでるほど。 例えば、 釣りで達人を目指そうとするなら、 誰かを神格化し、模倣し、その陰に隠れ、 疑うことなど以ての外、となる人がかなり多い。 もう、そこからただ外れたくない、という弱者思考の一心で。 釣りに限らず、 どんな業界でも似たような構造になっている。 ただただ、仲間はずれになりたくない、 という、無価値な意識によって。 しかし、 強者は違う。 「我思うところに道あり。」 伊藤美誠選手は、 「誰かに憧れるのではなく、自分の道を歩みたい」 と、当たり前に言い切る。当たり前に。 子供の頃から、そういう感性で育ったのだろう。 18才で、すでに世界を把握している。 つまり、 リッツでもなく、 ソーヤーでもなく、 ゲーリーでもない。 チェコでもフレンチでもない。 「我思うところに道はできる」 このような視野、スタンスに立てた時、 初めて、何かが始まるんです。 自分の中に深く埋もれていた 自分でさえ気付かなかったエネルギーが湧水のように、 湧き出てくるのです。 枯れることなく。 純度の高いエネルギーが。 釣りというのは、 自分という得体の知れない孤独と向き合う行為。 孤高を目指すか、群れに埋もれるか。 そこに道はない。 作るだけだ。 なのですが、 一歩間違えると、ただ魚を数釣るための、 釣りバカに陥る。 すぐに、陥る。 油断すると、すぐさまそうなる。 本当の楽しさというのは、どちらだろうか? 群れに埋もれるか、孤高を目指すか。 誰かに舗装された道をいくのか、道を作るのか。 組織は大事である。 生産性においては、個人では太刀打ちできない。 だが、しかし、 いつの間にか、組織に縛られ発想をなくし、 自分を裏切り続ける羽目になることも、少なくない。 そういう現実を、 どう逆張りできるか。 どう、反撃できるか。 ■ショップ情報■ 「BILZY zone #4/5」 4つのレングスに対応する革新的ロッド「BILZY zone #4/5」を 新しくリリースしました。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?bilzyzone しなやかな曲がりと絶妙な粘りで、 気持ちいいキャスティングやランディングが出来ると思います。 フルラインキャストも十分可能です。 使って頂いている方からも、「いい曲がりをしますね~」等、好評を頂いています。 例えば、 日本でも海外でも、一日川を釣り歩くことを想定したとき、 ドライ、ニンフ、ウエットと様々なシチュエーションを攻略できる可変力が釣果に差を生みます。 そんな時、このロッドは今までにない機動力を発揮してくれます。 ユーロニンフィングをするなら、 10.6フィートで角度を付け、ボトムローリングをすることで大物を狙えます。 ライズが始まったら、9フィートにして軽快にライズハンティングができます。 ロッドを取り換えに車に戻る必要はなくなります。 長いニンフィングロッドで、ドライフライをすることはお勧めできません。 アクションが違いすぎるのです。 また、8フィート代のドライフライロッドでユーロニンフィングをすることも、 釣りが中途半端になってしまい、お勧めしません。 ユーロニンフィングの特徴や戦術の利点が、生かしきれないのです。 このロッドなら、それらを解消し様々な状況にスピーディーに対応できます。 釣りに大きなアドバンテージを生みますので、ぜひ、手に取ってみてください。 自信を持ってお勧めします。 「チェックニンフオリジナル」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Czech%20Champions%20Nymphs%208set チェコニンフのオリジナルバージョンです。 多彩な色彩と美しいカーブドシャンクが、魚を魅了します。 日々、進化しています。 「ニンフィングスターターキットジャンバージョン」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?StarterKit%20jan チェコのニンフィングスターターキットです。無くなれば、次回入荷は未定です。 「ボディーストレッチバック」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Bodyback チェコニンフやシュリンプ、ラーバ系には欠かせないマテリアルです。 ウイングケースやユスリカなどのミッジにも。 「ユーロニンフィング&イマージングスクール」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool 多くの申し込みを頂きありがとうございます。 スクールを受けたい方は、お気軽に問い合わせてください。 これからの季節は、山岳渓流になるでしょうか。 「キャスティングスクール」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?castingschool 基本を押さえること、それなしでは釣りの醍醐味は味わえません。 マイクロエラーに気付くか気付かないか。 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |