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タイトル :逆算思考とフライフィッシング
配信日時 :2019/03/31(日) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。




前回の続きです。


データは、釣りが上手くなる上で大切です、という話でした。

でも、データがたくさん揃えばそれが最強なのか?

と、私はふと思うのです。


データが揃えば、

それだけ引き出しは増えますし、

様々なシチュエーションに即座に対応できる可変力が身に付く。


でも、じゃあ、

経験豊富でデータも豊富なベテランがいつでも高釣果を得られるのかというと、

そうでもない、こともある訳です。


何故なら、

時に、今までの常識的な釣り方、攻め方以外の領域が、

魚に効きまくることがあるからです。


つまり、

場面によっては、


「常識を捨てよ」


という選択肢も、まだ多く残されているからです。


この常識を捨てる、ということは、

思っている以上に難しい。

思っている以上に。


釣りにも、今までの常識があり鉄板は存在します。


でも、あえてその常識を疑う。


「確かに、それは正解だと思う。しかし、それ以上の正解はないものだろうか?」

「それは本当に全てに当てはまるのだろうか?盲点はないのか?」

と。



観察してみれば、

そのような思考錯誤で釣りも進化してきていますし。

無理やりにでも(笑)


常識を疑い、創造的破壊を繰り返すことでしか前へは進めない、とも言えますよね。






■ポジショニング



前々回のメールの中の一つの戦術、

「ポジショニング」

に付いて考察してみたいと思います。



まず、

川のどこに立つかで、おおよそその勝負は決まっている、

と言っても過言ではないと思うんですね。


どこに立つか。

ここを疎かにしている人も多い気がします。


大体は、何となく立って何となくキャストしている。



立ち込むことはできるだけ避けたい、とか、

キャストが楽にできる位置に立ちたい、とか、

皆がそこに立っているから俺も立つ、とか。


そんな感じで、自分都合で決めていると思います。



でも、それで釣れれば御の字ですが、

そうは問屋が卸さない、ことも多いのです。

気付いていないだけで。

釣れていた魚も立ち位置が悪いばっかりに、逃しているのです。



「しょうぶさん、

何となく分かりますけど、じゃあ、どう立ち位置を決めるのですか?」


なるほど。


ではどうすればいいのか?






■逆算思考


ポジションを決める為に、逆算するのです。


つまり、

魚が付いているポイントを見極める。

その魚をどう釣るか考える。


ライズがあればこのことは簡単ですが、

水面下を釣る場合は、魚の付き場や動き、活性、流れている昆虫の推測、

などを観察思考し、どう釣るか考えます。

(もちろん、ライズフィッシングでもポジショニングは極めて大切です)



ニンフか、ウエットか、ストリーマーを引っ張るか。

どんなフライを使うかでも、ポジショニングはガラッと変わることも多い訳です。


例えば、私がスクールでも教えているニンフィング。


どこにニンフを落とすことがベストなのかを瞬時に決定し、

そのニンフがどんな感じで沈んでいくかを推測し、

どのよに流れをドリフトし、フライラインをどう動かすかを想定し、

水中でのリーダーティペットの弛みや動きも考慮し、

魚に悟られないように、魚との距離感も推測決定し、

自分のキャスティング能力とも相談しながら、


「ここに立つのが、このポイントではベストであろう」


と決めるのです。


つまり、

逆算思考するのです。


もっと正確に言うなら、


「あそこの沈み石の脇のえぐれに付いている魚を掛けると想定し、

そこから、逆算してポジションを決める」


ということです。


釣れる釣り人は、

無意識にでも、瞬時にこういう判断は行っているはずです。



超接近戦ができるポイントもあれば、

かなり遠投しなければ、まず釣れないようなポイントも存在するので、

そこを見極めて判断していく能力とでも言いますか。




そうですね、

他に例えるなら、例えばビリヤード。


ビリヤードボールを打つ時は、

狙うポケットに入ることを大前提とし、

ボールが転がるルートを綿密に計算し、

他の玉に当てる角度を計算し、

その為にはボールのどこをどの程度の強さで打つかを決め、

そして、体の向きやスタンスを決め、ポジションを取っている、


訳ですよね。


それと、同じです。




逆算思考です。

これを意識して釣りを組み立ててみてください。


今までとは、ちょっと違った展開を生みだせると思います。


もちろん、

釣れる時は、ここまで考えなくても釣れるのです。

高活性の時などは。


でも、釣れていない状況で釣る為には、

逆算思考は、大きな武器になるはずです。





では、今号はこの辺で。


Tight Line!








因みに、

日本でも海外でも、

川を一日釣り歩くことを想定したとき、

「逆算思考」すれば、

このロッドの機動力の高さが、

釣果に直結することを想像して頂けるのではないでしょうか。


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■伝えたいこと


本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。






【フライフィッシング イデア】

「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」






そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能の台頭)
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
今、最高の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。









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