【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
| タイトル | ：2019年考察とフライフィッシング |
| 配信日時 | ：2019/01/24(木) 06:30 |
本文：
| 『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 大井しょうぶです。 今号は、遅ればせながら２０１９年がどうなるのか考察してみます。 2019年以降と言っていいでしょうか。 ■釣りに関して 釣りをする人達にも、 二極化というものが存在すると思うんですね。 どういうことかと言うと、 釣って楽しいのが一番、ワイワイガヤガヤ。 これは基本ですよね、釣りの。 とにかく釣りまくりたいし、でかいのが釣りたい。 誰だって「獲物を獲る」という爬虫類脳を満たしたい訳ですし。 もちろん、私もそうです。 男の本能エネルギーは想像以上に強大である。 ただ、気を付けなければいけないことは、 知らないことは知らないままで過ぎていく可能性は高い、 ということです。 情報収集は必要なことですが、どんな情報を得るか？ で、釣り人としての在り方（格）も差を生んでいくでしょう。 知って満足することで終わらせず、 その先があることに、気付くか気付かないか。 一方で、 釣りをすることで、俺は進化できているのか。 何故、釣りに行くのか。 フライフィッシングが言葉に支配され続けているのは何故？ こんな思考をする人も、時にはいるかも知れません。 ごく少数でしょうけど。 ただ、こんな事ばかり突き詰めても煮詰まる。 楽しさと探求をバランスよく配分する必要があります。 要するに、 楽しさだけでは、正直、ライフステージは上がらない。 しかし、探求だけでも息苦しい。 こんな感じでしょうか。 20対80という法則があって、 楽しさが万事。 難しいことからは逃げる。 こういう人達が８０％ 逆に、 知的に格闘する人たちが２０％ おおよそ、 こんな風に分かれると思います。 釣りに限らず。 私はどちらか。 どっちもどっちなところもありますが、 方向として、２０％に舵を取っています。 では何故、知的格闘なのか、です。 このメルマガを読んでいる人なら分かると思いますが、 それは、 「思考することほど楽しいものはない」 からです。 このことが分かっている釣り人はどれほどか。 つまり、 「楽しさ」という感情の持つ意味、概念、 捉え方がそもそも根本的に異なっているのです。 ただ、ここでも、 何をどう思考するか、によってまた差が生まれてしまいます。 だから、本当の楽しさを享受しているのは、 いつの時代も、２０％の人間であり、残り８０％は、 その楽しさのおこぼれをほんの少し貰っているという構造。 いや、実際は１０対９０かも知れない。 誰からかすれば、餌に群がる鯉のように見えるかも知れません。 もちろん、気楽な楽しさも大切です。 私も基本、そうです。 気楽でお手軽な快楽に逃げる。 とにかく、鬱憤を発散させたい。 でも、 それで終わらせない観察と思考は、もっと重要であり、 実は、 「もっとも楽しいこと」 なのです。 誰もが、知識欲はあると思います。 だけど、知識は答えではありません。 フライフィッシングは、釣りの中では一番思考する釣りです。 そこに、何の希望を見出せるのか。 何をどう思考するのか。 ■気象 外国人労働者や、AIのことも書こうかと思いましたが、 釣り人にとっても関心の高い「気象」について話してみます。 近年は、 異常気象が増えている。 2019年もその傾向は増大する可能性が高い。 多くの人が、こういう見解です。 しかし、 そもそも異常気象って何？ ということです。 異常気象という言葉が成立する為には、 「正常気象」 という概念がなければなりません。 で、 正常気象とは、どういう気象なのか？ 正常気象。 こういう言い方をする気象予報士はいませんよね。 正常。 この言葉には、 人間に都合のいい感情が多々含まれている。 人間にとって、 何も起こらない気象。 今の人間にとって好都合な気候。 これが、正常気象であり、 それに反するものは異常気象である、 と。 しかし、 そもそも地球は最初のころ、氷の惑星でした。 見渡す限り、氷の世界。 その状態から、 温室の地球になったり、氷河になったりを繰り返しながら、 今に至る訳です。 「異常気象」 という言葉。 ここ数十年という、 地球の歴史からすれば本当に極々瞬間的な時間の中で、 異常だとか、正常だとか・・・。 誰かに操作された概念なのか。 異常も正常もありません。 地球の在り方として。 残酷であり、しかしその風はどこまでもやさしい。 ■これから。 で、 我々はどうすればいいのか、というと、 差し当たっては、 釣りによって、観察力、洞察力を高めていくことが大切だと思います。 釣りには、観察力や洞察力が必要ですし、鍛えられる。 よ～く、周りを見て思考し、 フライを選び、キャストをする。 この繰り返しで、 釣りも上手くなっていきますし、思考能力も高まります。 観察というのは、 周りの自然観察もそうですが、人間観察も大事です。 SNSで人間観察することもその一つでしょう。 後は、 どんどんリフレッシュをして、血液循環を良くすることとか。 何度も何度もリフレッシュして、 リスタートを切り続けることが大切ではないかと。 それも、 一か月とか、一週間とかではなく、 毎日、それも分刻みでリフレッシュしてリスタートを切るような感覚がいい。 つまり、もう、 瞬間瞬間リフレッシュさせていくように自分の中の何かを起動させておくのです。 その感覚を養うには、 フライフィッシングは最適な環境を用意してくれていると思います。 ちょっと、何言ってるのか分からない という、感じですが、（笑） でも、 その先があります。 その先を見据えることが必要な時代に突入していきます。 この辺りを、 今年は、このメルマガでも話していきたいと思います。 私自身は、 「無知の知」 からリスタートを切ります。 俺は何も知らない。 フライフィッシングゼロだ。 ということで、 今号はこの辺で。 今年もよろしくお願いします。 突き抜けたい釣り人へ。知的格闘の武器「BILZY」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?bilzyzone 追伸１、 それとですね、 このメルマガの主旨と言いますか、方向性なんですが、 例えば、最初にも書きましたが、今は、 どこそこで何々が釣れてハッピー。 釣り方はこれこれで、その後バーベキューで最高。 こういう情報は、SNSやブログに溢れています。 もちろん基本、釣りというのはそういうものだと思います。 私もそういう情報も発信していくでしょう。 でも、それでは終わらせない。 私が釣り自慢ばかりをこのメルマガでやっても意味がない。 SNSに溢れる情報を焼き回しするような発信をしても面白くもなんともない。 せっかくのメルマガと言う媒体が、それでは残念なのである。 だから、 逆を張る。 逆を釣る。 なので、 どこそこで何々か釣れて・・、 というお話は必然的に少なくなります。 でも、しかし、 何か、釣り人は大事なことを見落としていないか？ とか。 実は、楽しいから行くんじゃなくて、傷を負ったから釣りに行くんじゃないか？ とか。 そういうめんどくさいというか、余計なお世話的な話しが、 実は面白いんじゃないかと。 その辺を発信していけたらと考えています。 詩的に、私的に、素敵に。（韻を踏んでみました 笑） そのことによって、 釣りも上手くなり、釣れた釣れない以上の楽しさを享受できる。 釣りが上手くなるだけなら、テクニックを学べばいい。 しかし、上手くなったからといって到達できているのか？ 仮に、凄腕の釣り人になったからといって、そこは到達地点なのか？ いや、そんなことはない。 それが、私の考えです。 こんな、媒体にしたいと思っている次第です。 と言いながら、 次のメルマガでは、 「でっかいのが釣れました～」 と、写真添付で流すかもしれませんが（笑） でも、 大方の方向性は、 「逆を釣る」 です。 アンチテーゼかな。 そのあたりを、面白いと感じてもらえれば幸いです。 「誰もがやっている決まり切った手を打つ。そこに大きな失敗はない。 だが同時にそれは、人の来た道をただ辿るだけということになる」 追伸２、 Tさん、ユーロニンフィングで５０オーバー 精悍な面構えのレインボーを仕留める！ https://youtu.be/5tES9lyZ6pw 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全（もっと遠く、もっと広く！） 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop 【フライフィッシング イデア】 「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |