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タイトル :「Raise your pride」誇りを上げろ
配信日時 :2018/12/30(日) 23:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。



BILZY zoneのロッドケースには、こう書かれています。


「Raise your pride」


この意味を話してみたいと思います。



こんなべタな言い方、話し方は本当はしたくないのです。

本当は、もっと違う形で表現したい。


詩のように。

絵画のように。

メロディーのように。


しかし、

その才能のない私には、今は自分の言葉にするしかない。

具体に落とすしかない。



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つまり、

プライドには二種類あると。


いらないプライド、捨てるべきプライド。

そして、守らなければいけないプライド、つまり誇り。


この2種類。



我々に必ず付きまとうプライド。


世間体こそルール。

批判されたくない、どもまでも。

でも、やれている振りをしたい。

弱さをひた隠し、がちがちの鎧で防御する。

俺は知っている。

あいつより俺の方が釣れる。

あいつらよりいい車を、いいロッドを、いい服を。



こういうのを、捨てられたらどんなに楽だろうか。


自分を無くしたい。

いや、それは無理だとしても薄めたい、自分を。



しかし、もう一方で、

守りたいものがある。

いや、ある気がする、というのが本当のところだ。


何を守りたいのか。

それすら、明確ではない。


家族、仲間、会社、地域・・。

どれも、それっぽいがどこか嘘くささも感じてしまう。


全ては自分の為・・なのか。

いや、そんなことはない。

思考が交錯する。



しかし、

守りたい。


それを守ることが誇りである。

男としての拠り所であり存在理由。


そう、思いたい。



守りたい。

そこがぶれずにありたい。


この2者の違いをもっとはっきりさせられないだろうか。



くだらないプライドは捨ててしまいたい。

守るべき誇りを失う訳にはいかない。



この違いを明確に分かっている人間はいるのだろうか。

実際、ほとんどいない。



しかし、

誇りとは何なのか。

誇りとは。


それすら鮮明に立ち上がらない。



プライドを粉々に打ち砕かれた。

それは、打ち砕かれるべくして打ち砕かれたのではないか。


あの人を置き去りにした。

それは、生きる価値をなくすほどの絶望的な夜。



だが、それでも、



もっとシンプルに。

視界をクリアーに。

世界をクリアーに。


そう、祈りたい。



捨てるものと守るもの。

その違いをもっと明確に。

もっともっとその意味を分からせてくれ。




できるだろうか。

俺にできるだろうか。


できる。

そう、祈る。



自分を見捨ててしまっている人がいる。

せつない。

それは勘違いだ。

そう言いたい。




「Raise your pride」


「誇りを上げろ」



このロッドケースに、


俺はそう刻んだ。






ps、


今、この時期は何故か愛おしい時間が流れる。

だが、いつまでも続くことはありえない。


作られた幻想かも知れない。


いったい、俺たちはどこへ向かうのか。

いったい、俺たちは物語を生きれているのか。



「Hase」

https://youtu.be/x-YnzVx6aPI





つまり俺達は、

リバーランズスルーイットを超える物語を歩んでいることを、

もっとはっきり自覚しなければいけない。











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