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タイトル :ロッドというもの再考察
配信日時 :2018/11/24(土) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。




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■ロッドというもの再考察


フライロッドというものは、

あっちを立てればこっちが立たず、


ですよね。



遠投能力ばかりを追い求めると、

ガチガチのブランクになり、釣り味は悪くなる。


簡単な話し、

6番のバッドに3番のティップを付けてしまえば、

3番ラインでフルラインも出せる。


これを、

3番ロッドと呼ぶのか、6番ロッドと呼ぶのかで、

釣り人の印象は大きく変わる。



逆に、


しなやかさと釣り味の良さを追い求めると、

シャープさに欠け、遠投がしずらくなり、

ラインコントロールも難しいものになる。


カウンターフレックスが大きく、それを制止させることに神経を取られる。



要するに、


どこかで妥協しなければならない。

どこで妥協するかが、ロッドの性能を決める。



しなやかさと硬さの妥協点。

しなやかさと硬さが絶妙に交差できているか否かで、

そのロッドの性能や個性がでる。



そして、

最終的にそのロッドを評価するのは、

釣り人一人一人の好みや感性になります。


釣りがどこに重きを置くか、で千差万別です。



だから、

その妥協点が低いか高いかで、おおよそロッドの性能は決まってきます。





ニンフィングをする時、


当たりの感度を高めようとすると、必然的に硬いロッドになります。

ブランクも、パリパリな感じ。ティップまで硬い。



ヨーロッパには、そういう意図を前面に出したロッドもあります。

そういうブランクなんでしょう。


粘りを感じられない。

スカスカ、カンカンといったイメージ。



実際、持っていますが、感度は良いです。

パリパリですから。

チヤンピオンシップにもそのロッドで挑んだこともあります。



でも、しかし、

いかんせん、キャスティングは楽しめない。

釣り味も悪い。



なんというか、

感度を高める為に、他のすべてを犠牲にしたようなロッドでして。


無機質なんですね、そういうロッドは。

表情が乏しい。無表情。




釣れればいいだろ?

楽しめなくても。


みたいな。



だから、

釣りそのものが、味気ないものになってしまう。

これ、つまらないのです。ほんと。



もっと、

色々な表情が欲しい。

いい曲がりをして、けな気に頑張ってるな、


というような。




でも、

スピード感もあるな。

一撃必殺でライズを射止められるポテンシャルもある。

そして、キャストした時の粘りのあるしなやかさもいい。


こんな感覚を覚えるロッドが、いいロッドなのではないかと。




あとは、

値段との折り合い。


高いロッドは高い。

それだけの違いがあるのかどうか?



その判断も、人それぞれだと思います。







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ロングロッドで、チェコニンフやフレンチをプレイしながら、
ライズが始まったら、すかさずロッドをコンパクトにし、
ドライやイマージャーでライズハンティングができる。

その臨機応変さと、しなやかな強さは最強です。








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