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タイトル :フライキャスティング上達の極意
配信日時 :2017/11/25(土) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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【フライキャスティング上達の極意】


大井しょうぶです。




オフシーズンはフライキャスティング。


ほんと~に楽しい。


間違いない。



この時期になると、毎日のように裏の公園で練習しますが、

これが、最高に楽しいのです。


な・ん・て・気持ちのいい運動なんだ~~と、改めて思うのです。


裏の運動公園は徒歩一分なので、いつでもサクサクっとトレーニングできます。

(いいでしょ 笑)




そこで、今回は私がどういう練習をしているのかを紹介してみます。


ただ、何となくキャストすればいいというものでもないのです。



何でもそうですが、微差の積み重ねです。

何度もメルマガで書いてきましたが、ものごとの真髄です。



微差がどう大差に繋がるのか?


分かりやすく解説してみます。



例えば、キャスティング時に、

手元の動きを数ミリ動かしたとします。


手元では数ミリですが、しかし、この数ミリがティップでは、十数センチの動きになっています。


たった、数ミリの動きが十数センチになり、

この十数センチが、ロッドのトラッキングやアーク、ストロークに

多大な影響力を持っているということです。多大にです。


結果として手元の数ミリがループの形状を決定づけ、

アキュラシーやディスタンスにもろに反映されている訳です。



そして、最終的には数メーターか、それ以上の大きな差となり、

飛ばせる距離や正確度にダイレクトに影響し、

釣りにいく度に、その微差は積み重なり、いつしかとんでもない大差になっているということです。





要するに、フライキャスティングは、



「たった数ミリの勝負」



といっても過言ではありません。





で、因みにですが、


世の中の動きもおおよそこの原理で動いています。


小さな変化に大きなレバレッジが掛かっている、


ということですね。(すぐ話が脱線しますが・・)







■具体トレーニング例



まず、

ラインをドレッシングすること。


これを怠る人も多いんですよね。



「しょうぶさん、分かるけど、

ドレッシングとかよりもっと技術的なことに重きを置きたいんですよ~」




なるほど。


分からなくはないです。



でもですね、

ラインドレッシングだけで、練習の密度、精度はか・く・だ・ん・に変わるので、

面倒臭がらずにやってください。




全然違うんですよ。


ほんとに。






「いつまでたってもフルラインが出ね~!」


という人。



ラインドレッシングしてますか?



したら、出ちゃうことも往々にしてありなんですよ。



分かるかな~。



道具を最良の状態にメンテナンスしておくこと。


その中の最重要なポストに、ラインドレッシングは位置しています。


ここをまず、腑に落としてください。






■ピックアップ&レイダウン



で、次。



ピックアップ&レイダウン。



30フィート~40フィート(12m)ほどのラインを出して、

出来るだけ正確にこの動作をします。


出来るだけ、完璧なバックループを目指します。


片手投げです。


ホールはまだ使いません。



ピックアップ時の加速の付け方、

滑らかに出来ているかどうか?

急激な力が加わっていないかどうか?


バックの止める位置は適切かどうか?


ラインが波打っていないか?

ループの形はどうか?

失速していないか?


レイダウンの時のストップ位置はどうか?下すぎないか?

ループが滑らかに展開していっているか?

波打っていないか?


リーダーティペットの軌跡はどうか?

テイリングしていないか?



撚れていないか?

先端までしっかりターンしているか?


適切なパワーでターンオーバーしているか?


突っ込んでいないか?



フォームはどうか?

肘の位置は適切か?


肘が支点になっているか?

手首だけで投げていないか?


トラッキングは二次元にあるか?


クリーピングしていないか?



スタンスはどうか?

身体が開いていないか?



グリップの握りは無理がないか?

力を抜きながらもしっかりホールドしているか?

力みすぎていないか?


・・・。



等々、


ピックアップ&レイダウンだけでも、これだけあります。

これだけでもかなりのチェックポイントですが、

細かく見ていけば、まだまだあります。



こう見ていくと面倒臭いな~と感じると思いますが、

この面倒臭さが、実に面白いんですよ。


これを、修正改善していくことが、面白いんです。

集中して。

ただただ、いいループを作ることに集中して。




簡単に出来ることほど、すぐ飽きる。

安易な楽しさは、どこまでいっても安易でしかありません。





ということで、


次のキャスト解説に行く前に、かなり書いてしまったので、

フォルスキャストやダブルホール、フルライン、トリックキャスト、スぺイなどは、

また次回にでも。



何が言いたいのかというと、


ピックアップ&レイダウンという一番単純なキャストでも、

これだけのチェックポイントがあるということを言いたいのです。


ただキャストするだけなら、何となく出来てしまいます。

振り上げて降ろすだけですから。


でも、その単純なキャストの中に、

何を見るか?

何を見出すか?


によって、やっぱりその人のキャストの世界観は大きく違ってくるのです。





では、今号はこの辺で。


Tight Line!









■編集後記


オリジナルロッド、Bilzy Zone のプロトタイプで、

今、盛んにキャスティング練習していますけど、


このロッドでのフルラインキャストが何とも心地いいです。

4番ですけど、4番ライン乗せたり5番ライン乗せたりして。


ニンフィングキャストは4番ライン。


5番WFラインだと、劇的に気持ちよくフルラインがスパっと出ていきます。

シュルシュル~~~バン! てな感じで。


もちろん、4番WFラインでもフルライン余裕でOK!

カッコいい・・。



でも、ロッド自体は硬くありません。


ファーストよりのミディアムですが、振っていて心地いいです。

もしかして、今まで私が持っていた4番ロッドの中で一番いい感触です。


硬いだけのロッドって、ランディング性能がいまいちで釣り味も悪いものが多いですが、

このロッドは、ランディングの性能も申し分ない。


釣り味もいいです。しなやかな強さを感じます。



と、宣伝はこのくらいにして(笑)




でもしかし、

フライキャスティングは最高に面白い。


何と言っても、その心地良さは他の運動にはない何かがありますよね?



夕方、暗くなるちょっと前に、10分~20分振ってみる。

これをするだけで、その日に起きた何もかもがリセットする感じです。

心は静まり、重心は落ちて安定し、体の中にみずみずしさが蘇ってきます。

血流は良くなり、ループに集中するので思考はクリアーになり余分なことが頭をよぎらない。

全ての循環が良くなる。



澄んだ空気、草の香り。

鳥の声、サッカーをしている子供たちの声。

スケボーの練習しているおねえさんがいたり。



浅間山

妙義山

榛名山

赤城山



全部見えますし。

大気がクリアーになっているのがよく分かります。


頬に当たる冷たい風が何かを言っているようで。



力の抜けた美しくしなやかで、そして意思のある強いループを夕焼けの空に描けたとき、


「何て気持ちいいんだろう」


と、心はジワ~っと満たされていきます。


心地良い疲労。




これ、


マインドフルネスです。



素晴らしいのです、フライキャスティング。


実に・・実に素晴らしい。








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少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
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フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。




そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が重要だと思っています。


何故なら、
史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。


資本主義は限界値を超えている
AI(人工知能)の台頭
人口減少
情報の氾濫につぐ氾濫
近隣国の不穏な動向


つまり、かなりエキサイティングな時代なのです。
良くも悪くも。


釣りをする為にロッドはありますが、
世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。


視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。

でないと、もったいなさすぎます。


だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
今、後悔のない完全燃焼の人生を自らつかみ取る為にロッドを手に取るのです。


「釣れればいい」「たくさん釣れればそれでいい」「でかいのが釣れればいい」
という表層の事象ばかりでなく、その先にある、まだ見ぬ景色を自ら見にいく為に。



ロッドを片手に世界と対峙する為に。

ロッドを片手に自身と対峙する為に。










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フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
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