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タイトル :冬季釣り場攻略法2017その2「研ぎ澄ます」
配信日時 :2017/11/12(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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冬季釣り場攻略法2017その2「研ぎ澄ます」




大井しょうぶです。


今回は、冬季釣り場方略法その2を。




■サイトフィッシング



サイトフィッシングは、ドライフライでもいけますが、

今回は、ニンフィングでのサイトニンフィングについて話してみたいと思います。



魚を見ながら釣るサイトニンフィングは、釣れる釣り方です。

何故なら、

魚の反応を目で確かめながら戦略を立てられるからです。


これ、めちゃくちゃ面白いです。




速い流れの瀬では、ブラインドで探っていって、

プールになったら、まずは魚を見つけることを意識して、

魚が見つかったら、その魚をどう仕留めるかを考えます。



その為には、


「観察」


が、非常に大切です。



すぐに、キャストして釣り始めてはいけません・・・。



一番、見るべきポイントは、

魚の動きですね。



全く動かないのか?

ゆらゆらと揺れているのか?

時折、横に動くのか?

上に動くのか?

少し下り、また元の場所に戻るような動きをしているのか?

追いかけっこをしているのか?



等、

魚は色々な行動を取っていると思います。



それで、

そこそこ活性がいい時は、


横に動いたり、

浮上したり、

下流へ下がったりといった行動を取ります。



これは、

何かしらの餌を捕食している可能性が高い行動だからです。


こんな魚は、釣りやすい状態です。


ですから、

ニンフやウエットを魚の前に流していけば、何かしらの反応を得られます。


この時、

魚に気付かれてはいけませんから、ポジショニングにも気を使います。


アップクロスでキャストするのか、ダウンクロスでプレゼンするのかによっても、

反応は違ってきます。



そして、

魚の目の前を流れるようにドリフトした方がいいですね。


その為には、


フライの重さや流れの速度から、沈下速度をおおよそ把握し、

どこにフライを落とすことが一番いいかを、探っていきます。



ここで、注意したいのは、


思っている以上に、フライが沈んでいかない、

ということが、案外多くあるということです。



特に、

ドライフライを多くやっている人は、重いフライに慣れていませんので、

タングステンビーズを使ったとしても、まだまだ軽いフライを流していたりすることも多いのです。



もちろん、


軽いニンフをフォーリングさせて魚を誘うことも、効果的な戦術ですが、

そうでない場合も往々にしてあります。


そんな時は、沈下を素早くクイックりーにした方がいいのです。



ですが、よほど派手な色、オレンジやチャートリュースなどでないと、フライは見えなくなります。

ですから、フライを見て合わせるのではなく、魚の動きに合わせを入れていきます。


この、見えないフライを追いつつ、魚の微かな動きに合わせを入れるのが、面白いんですよね~、なんとも。


何か、剣術の達人にでもなった気分で。


もしや?という不確実な要素に反射的に合わせを入れて、


「ググッ」とロッドに重さが乗る瞬間、


「グォ~ン」とロッドがしなり、ビビッと感電したようにラインが踊る瞬間、


これが、たまらない訳です。ん~、たまりません。


面白いですよね~、ほんとに。



最初は空ぶることも多いかも知れませんが、それでいいんです。

空振って空振って、でも、その先に、


「キタ~!」


という瞬間が必ず訪れます。






それで、フライですが、



この時期は、ずばり「黒金」のコントラストのフライがいい結果を生んだことが多いですね、

私の場合。



つまり、

ニンフならゴールドのタングステンビーズに黒系のボディーとか。

ウェットも、黒系のボディーにゴールドティンセルとか。


そういう組み合わせが釣果に繋がりました。


他にも、ちっちゃいウーリーバガーとかも、いいかも知れません。









■編集後記



・Sさんからの感想


前々回のメルマガを読んで、Sさんから感想が届きましたので、

みんなにシェアーします。

Sさん、いつもありがとうございます。


前々回のメルマガ「激動の時代とフライフィッシング」
http://archives.mag2.com/0000274931/20171031070000000.html




----ここから-------


大井様

いつも深い発信をありがとうございます。


「釣りやそれ以外からも多くを学び吸収し、しかし、無駄なものは省いて可能な限りシンプルにしていく」

というフレーズは、共感できますね。何かを吸収していく過程で、きっと自己の体験に照らし検証する・・

階層構造に気づく・・何かとシンクロする・・など、、すると、かようになるのかも知れません。

自分の場合は合理性追求となってしまうことが多いでしょうか・・まだ浅いですね。


「賢者の釣り舎」

このフレーズをみて、何かすぐにピンときました。

もしかして、これまで いろいろ釣をしてきて、釣まくってきて、
釣っても釣ってもどこか満たされなかったもの・・これだったのでしょうか。


ひとり釣りをこれまで続けてきたのは、そのためであったのかも知れません。
釣りであるが、釣りだけでは決してない価値観。先のフレーズにリンクします。延長線上にあるとも。


うーん、そこをついてきましたか。

そうだったのか、そこなんですよね、きっと!

何か、予感がしますね。
やっと見つけられたような気がしますね。

嗚呼、なんて釣りとは楽しくも奥深いのでしょうか。
これからも、きっと・・

また、とりとめがなくなってしまいました。
大井様の発信への反応です。

                        N町     S・K







~私の返信~




Sさま

いつも感想をありがとうございます!


釣りも一生懸命考えながら行っていくと、
何かの拍子に、ふと何かとシンクロするようなことがあると思うんですね。

特に、フライフィッシングは本当に様々な要素が凝縮、濃縮されている釣りではないかと。
その事に気付いていくと、新鮮な世界が更に目の前に広がっていく感覚があります。

上達していくことは、階層を上がっていく感じですよね。
そして、ある程度のレベルに到達できた時、また別の階層に気付くという循環があると思います。

これが、面白いんですよね。


賢者の釣り舎というフレーズにビビッと反応して頂き、うれしいです。
このビビッとくる感じというのが、直感に優れているというか、感性なんでしょうね。

まだまだ、釣りの世界観は進化できると思いますし、
もし、本当に釣り人の意識が変わっていったら、すごく面白いはずなんです。

単なる暇つぶし、単なる娯楽ではなくなってきますから(笑)

いや~、楽しくなってきました。



大井しょうぶ





-----ここまで------




おおよそ人間と言うのは、心から満たされる事なんて、ほぼないと言っていいです。

でも、唯一それに近い感覚になれることがあります。


それは、

「学び」

です。



学んでいくこと。


その過程において、

知らない世界を知り、知らない賢人を知り、

見えなかったものが見えていき、

世界の偉大さをいやというほど知る。細胞がピクピクするほど。


この感覚を覚えた時、人は自分のストーリーを生きれるようになると思います。

誰かの物語を疑似体験して充足のふりをするのは、なんとも虚しいんです。


でも、

学びっていったい何?

ということですが、


知識は今、多くの人がすぐに手に入る。

メディアから、インターネットから。


でも、私が思う学びというのは、


知識ではなく、知性を付けていくことだと思います。

頭でっかちの知識だけでは、ちっとも変わらないのです。何も変わらないのです。



そして、

外からの情報を身に付けるのに躍起になるのではなく、

自分の中にある情報(元々ある可能性)を引き出していくことではないでしょうか。


知識を上塗り上塗りで詰め込んで、アップアップするのではなく、

多くを捨て去り、内に元々ある能力や才能、個性を表に出していく。


このことこそ、重要であり、

その為の知恵を学んでいくべきだと思うんです。



自分の中の可能性にアクセスする。


その為に釣りに行く。


一人、川に立ち、眠らされてきた感性を呼び覚ます。


研ぎ澄ます。


少なくとも、私はそのようにして釣りをしてきたような気がします。








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フライフィッシングに関して、あなたはどう思っていますか?
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特に、一番下の質問を考えてみて欲しいんです。









私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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■伝えたいこと


本当は・・

私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。









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