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タイトル : 【フライキャスティングの超基本について】
配信日時 :2017/03/19(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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【フライキャスティングの超基本について】



大井しょうぶです。


今号はフライキャスティングの、
忘れられている超基本の話です。


中々思うようにキャストできていない人は、
まず、ここを再確認してみてください。




■スタンス


何事にもフォーム、スタンスというものがあります。

スポーツであれ、武術であれ。
ビジネスであれ、営業であれ。


どんな動作でも基本中の基本がフォームやスタンスになりますよね。


大工さんが釘を打つスタンスやフォーム。
この単純な動作も極めると、その所作は芸術的に美しいのです。



さて、

フライキャスティングを考えた場合、
このフォーム、スタンスを疎かにしている人も少なくないのです。


スクールをやっていて、まず最初にアドバイスするのが、
このスタンス、構え方になるんですね。


やっぱり、みんな、

飛ばしたい、という欲求で、
ブンブンとロッドを振り回すことに意識がいってしまうんです。
(私もそうでした・・)



結構多いのが、
体が右に開いてしまっているということ。(右利きの場合)


右に開きながら前方へキャストするので、
どうしてもロッドの前後移動がねじれたりカーブしたりで、
結果、ループもそれに追従しねじれる。


そうすると、遠投も難しくなるんです。
テーリングもしやすい。




「ん~、なるほど、言っていることは分かりますよ。
でも、しょうぶさん、じゃ、どうすればいいの?」






■足の位置


(※ここでは、右利きを前提に話します。
左利きの人は、逆で考えてみてください)



ではどう矯正していけばいいかと言うと、


「両足の置き場を変える」


ことをします。


左足の位置と、つま先の方向。
右足の位置と、つま先の向き。


ここを、改善していきます。



右に開き気味になっている人は、

左足のつま先が、真正面、前方にではなく、
右に向いてしまっています。


つまり、

左足のつま先の向きが、そのまま上半身の体の向きになっている訳です。
体の構造上、必然的にそうなるのです。


ですから、

左足のつま先をまっすく前方へ向ければ、(投げたい方向)
体も前方へ向きます。


この状態でキャストすれば、
素直でストレートなラインの軌跡になり、
パワーロスする事もなくなってきます。

よじれなくなります。



投げたい方向に対して、「真正面に体を向ける」ことが重要なんです。

もう一度言います、これ大変重要です。




その為に、


・左足は正面をまっすく向く。(キャストしたい方向へ)

・右足は肩幅ぐらいに開いて、肩幅ぐらい後ろに下げる。

・右足のつま先は、45度ぐらいに開く。



この状態が、一番リラックスし余分な力みもなくなり、
パワーロスもなく最大限のエネルギー伝達ができるスタンスになるはずです。



そして、


・膝を柔らかく(膝を伸ばしたまま直立不動で立たない)

・いつでも、反応できるような体の柔らかさを維持する。

・できるだけ丁寧なキャストを心がける(生卵を扱うような・・)



キャスト練習の前や合間に、
軽いストレッチを挟むといいかも知れません。

手首のストレッチ。
腕、肩のストレッチ。
膝のストレッチ。


深い呼吸をしながら。



この辺りも意識していくと、
あなたのキャスティングはワンランクツーランク上がっていきます。



もちろん、

フィールドで実際に釣りをする際には、
様々なスタンスも必要になってきます。


(ユーロニンフィングは、利き足を前に出すスタンスを勧めていますし)



でも、
基本はこれだと思います。


今回の話が意識的に出来ている上での、


応用です。





Good Luck!






・フライラインを風に乗せ自在に操り、奇跡のような美しい渓魚を釣る。
何て素晴らしい遊びなんだろう。

フライキャスティングの本当の面白さを身に付けよう。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?castingschool

会いに来てください。





■編集後記



読者さんから、よく質問や感想をもらいます。
反応を貰えるのはとてもうれしいです。本当に。

皆さんも遠慮せずに連絡くださいね、このメールに返信でも届きますので。



Mさんは、

長年、フライフィッシングをやっていたけど、
目が悪くなってきて、フライを交換するのも、
リーダーシステムを組むのもライントラブルも面倒くさくなりつつあり、

最近はもっぱらヘラ釣りをしているそうです。
(ヘラもとても楽しいと言っていました)


でも、
ユーロニンフィングは、あまり視力の良し悪しも関係なさそうなので、
DVD教材を検討しているとのこと。



そうですね、

視力は大切ですよね。
大切ですが、目が悪くなって来たらなってきたなりの、
戦略があると思っています。


確かに、
ユーロニンフィングのリーダーシステムは独特のものがありますので、
最初は若干面倒くさいかも知れません。


でも、ですね、

ちょっと、私が考えるニンフィングの究極をここで話してしまいますが、

最終的に、何を目指すのか?
どこを目指すのか?

といえば、


「ダイレクトコンタクト」


を、どれだけ研ぎ澄ませるか、


だと、思っているんですね。



インジケーターリーダーなどを使い、視力に頼りますが、
私はあくまで、インジケーターは補助的なものという位置付けで、


「ダイレクトコンタクト」


の精度こそ、重要だと考えています。



つまり、この際・・・、はっきり言ってしまえば、


「手釣り」


が、釣りの一つの究極の形なんではないかと最近思っています、私の場合。

もっとも原始的な釣り方、「手釣り」



ここを押さえたうえで、
ロッドやリールを使うと、余分なものに振り回される必要もなくなり、


「シンプルイズベスト」


な感覚になっていくんじゃないでしょうか。


シンプルなものは美しいです。考え方も生き方も。


最後は、ここに戻るんじゃないのかな~と。
戻っていきたいな~と考えているんですけどね・・。


ユーロニンフィングには、
こういうスタンスがあることは事実ですね。


フライラインを使ったり、ノーフライラインだったり。


そして、それに、
日本の伝統なども加味していくと更に面白いんじゃないかと思っています。


「ヨーロピアンニンフィングって他と何が違うのか?」
http://www.flyfishing-japan.com/shop/fwd3/whyEN






ということで、今号はこの辺で。




Tight Line!







私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。

これからの時代は、

「釣りを釣りで終わらせない」

思考能力が必要だと思っています。

何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。
そのことに、気付いていますか?

視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。
これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。
でないと、もったいなさすぎます。

だから、時には釣りと直接関係ない話や、
ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。

でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、
何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、
私は、そのことが非常にうれしいのです。


我々の時間は限られています。
今、最高の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。






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