【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :フライキャスティングを最高にクリエイトする為に。 その2 |
配信日時 | :2016/12/11(日) 21:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- フライキャスティングを最高にクリエイトする為に。 その2 テクニカル理論編 しょうぶです。 今号は、「バックビートを感じろ」 です。 ≪バックビートを感じろ》 ■リズムの裏拍(バックビート) バックキャストでループの展開を待つとき。 フォワードキャストでループの展開を待つとき。 そこに、バックビートが存在するんです。 バックビートとは、音楽でいう裏拍のことです。 (※詳しくは後ほど) この独特の間の取り方は、 他の釣りにはない。 更に細かく説明すると、 バックでロッドを止めてから、 ティップが最終的に止まるまでの間にタイムラグが存在する。 このタイムラグは、 ティップがバウンドして止まるまでである。 このバックビートをしっかり感じられるかどうかで、 キャスティングの質が違ってくる。 多くのキャスターは、 バックビートを感じれず、待てず、 フォワードに早く展開してしまう。 「フォワードでワンツーとリズムを取り バックで、スリーフォーとリズムを取る」 このリズムが正解なのだが、 「フォワードでワンツーとリズムを取り バックではスリーだけでリズムを終える」 フォワードではワンツーというリズムを取れても、 バックでは、スリーだけでフォワードに移行してしまう。 つまり、 本来は、4拍子で振るのが正解なのだが、 「三拍子、ワルツ」 のリズムになってしまっているのである。 「ワンツースリー、ワンツースリー」 ということである。 「3拍子ではなく、4拍子のリズムを意識するだけで、 テーリングやラインの暴れは格段に少なくなる」 これが、私がスクールでも教えている理論的なものの一つです。 まず、このことを意識してキャストしてもらいたいのです。 フライキャスティングには、 リズム感はとても非常~に大切な要素であるので。 ■バックビート(裏拍)とは? その上で、 4拍子のバックビートを感じることも意識する。 バックビートとは、 リズムを語る上でとても大切な要因である。 (アフタービートとも言われます。 アフターの方が感覚として掴みやすければ、 アフタービートという言葉で理解してみてください) 音楽家は、バックビートで心地よいリズム感を生み出すのです。 バックビートが絶妙に取れているか否かで、 その曲のノリ、完成度が変わり、 ミュージシャンの格が決まるといってもいい。 例えば、ちょっと実験してみよう。 1、人差し指だけを出し、ほかの指は握り、 体の前へ出してください。 そして、 2、人差し指で、 「ワン」とリズムを取ってみてください。 この時、人差し指を上から下へ振り下ろす形になります。 3、今の動作をゆっくりやってみる。 やってみましたか? この時、必ず、 ワンと指を振り下ろす前に、 「上」 へ、指を振り上げているのです。 ワンと振り下ろす為の準備として、 必ず指を振り上げる動作をしなくてはならないのです。 意味が分かるかな? 何度か、ワンとリズムを取りながら、 この動作をしてみてください。 分かりますよね? つまり、 ワンとリズムを取るとき、 いきなり、下へは振り下ろせないんです。 必ず、上へ振り上げる予備動作を経て、 下へ、振り下ろすことになるのです。 この、 上へ振り上げる動作、リズムが、 「バックビート(裏拍)」というものです。 「おぉ~~、なるほど。 上へ振り上げないと、下へ降り下げられない」 そうです。 そういうことです。 これですね、 この世の一つの真理です。 何かを成そうとするときは、 必ずその為の予備動作が必要だということが分かりますから。 何かの行動をするときに、 その行動を取るための行動を取る。 つまり、 表立った行動の裏では、 別の行動をする必要がある訳です。 ん~、なかなか哲学的ですね。(笑) こういうの、私好きなんですよね。 ■キャスティングのバックビート キャスティングの裏拍はというと、 ワンツーで前、、スリーフォーで後ろと、 フォワードキャストを繰り返しながら、バックビートも感じていきます。 つまり、フォワードで、 ワンが表拍。 ツーは裏拍。 ですね。 (※更に細分化していけば、もっと違う言い方もできるのですが、 今回は分かりやすくこういうリズムとします) で、 ワンツーのツーの部分が、 「ロッドを止めてからティップが反って バウンドして止まるまでの時間」 ということです。 裏を感じられるかどうかで、 キャスティングの完成度も変わってきます。 参考までに、 音楽でいえば、 「リズム&ブルース」 などは、裏拍、バックビート、アフタービートの音楽です。 横に体が揺れるような、横乗りのリズムです。 一方、 軍艦マーチのような行進曲は、 オンビート、2ビート、裏がほぼ感じられないリズムです。 リズムの頭が強調されているので、 縦割り、縦乗りになるんです。 ちょっと、難しくなってきましたね。 シンプルに整理すると、 ・リズムを取りながらキャストをする。 ・ロッドが止まってティップが完全に止まるまでのタイムラグを感じる。 ということです。 特に、バックキャストで、 この裏拍をしっかり感じられるようになると、 キャスティングのクオリティーは格段に上がりますよ。 でも、バックではなかなか裏が取れないのです。 何故なら、ラインが落ちてしまうことを、意識しすぎてしまうからです。 でも、ラインが落ちずにしっかり裏を感じられるやり方があるのです。 (スクールでは教えています) ぜひ、リズムを感じながらキャストしてみて下さいね。 では、今号はこの辺で。 Tight Line! ■追伸1 今回のような理論的なことは、 なかなか文章だけでは体得できません。 特に、バックビートをキャスティングと融合させるなんてことは、 日本はおろか、世界でもほぼ例がありませんから。 これも、融合と微差力です。 実際に一緒にキャストしながら理解することが、やはり一番得策ですね。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?castingschool ■追伸2 年末特別プレゼントします。 チェコのジャンのチェックニンフタイイングセットコンプリートを、 22,500円⇒19,800円(送料込み)にします。 限定3セットです。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/fwd3/TyingCompleteSet ■追伸3 前回のこの曲。 私も最近、ここまでリフレインして聞いた曲も珍しいです。 感動が少ないと感じた時、聞いてください。 フライフィッシングを 本当にクリエイティブにライフスタイルに取り入れたいと思うなら、 釣りをしているだけでは、たかが知れてます。 世界観を広げること。 青年の頃の感受性を取り戻すこと。 この曲のバックビートを感じながら、 キャストするのです。 https://www.youtube.com/watch?v=x-YnzVx6aPI ほんとうに・・美しい。 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop ■伝えたいこと 本当は・・ 私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。 そのことが、生きる意味だとも思います。 少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、 それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。 フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。 沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。 あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、 フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。 そのことを、伝えていきたいのです。 フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |