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タイトル :川の流れはカオスである「MidNight Exprees」
配信日時 :2016/09/10(土) 23:00

本文:


フライフィッシング大全「MidNight Exprees」


週末の夜を、最高にクリエイトする為に。




【川の流れはカオスである】


変拍子。


一定のリズムなんで一瞬もない。

いや、一定のリズムらしきものと、変拍子の不規則な繰り返し、
と、言った方が正確だろう。


すべては刻々と変化する。

単純な思考回路では、追いつけるものではない。

変拍子の連続。また連続。

8ビートや16ビートをインテンポするものではない。


川の流れとはそういうものである。

カオスである。

川の流れはカオスそのものである。


変拍子こそ、現実。


川の流れに立ち続けると、そのことが見えてくる。





■彼女の音、再考。


変拍子の連続で成り立っている。

聞く側は一種のカオスに入る。

しかし、それはとても心地いいものである。


変拍子に体が反応し、そのうねりに体幹は激しく揺さぶられ、

音をハンティングしていく。

カオスを狩っていく。

狩猟のような音の緊張感。



・16分の27拍子というリズム(←どういうリズム感!?尋常じゃない・・)

「ALIVE」
https://www.youtube.com/watch?v=kR8HinFaQhk



変拍子の応酬。

それが、ストレートに迫ってくる。


川の流れのカオスと同じである。

こういうカオスなリズムに乗れれば、

フライラインは、川の流れにもうまく乗るだろう。


向かい風や逆風を上手くいなせるし、

あちこちで、繰り返すライズのカオスが、

何とも心地いい。


そして、そのライズの変拍子に乗れるようになる。

その変拍子をハンティングしていく。



・9/8拍子とか8/8拍子。
インプロビゼーションは5/8拍子や4/8拍子。

「MOVE」
https://www.youtube.com/watch?v=1rxYw7Y45Eo




独断と偏見で言わせてもらえば、

こういう変拍子にまったく付いていけないようであれば、

変化を恐れ、既成観念に縛られ、過去に縛られ、

自由をなくしてしまっているかも知れない。


一定のテンポとリズムがなければ、判断が付きにくい体質に、

まんまと教育をされてしまったかも知れない。



であるならば、

釣りに出かけ、よくよく、川の流れを観察するべきである。

一定のリズムもテンポもあるようで実はない。

複雑な変拍子がいくつもに絡み合い、

ぶつかっては離れ、離れては砕け、

融合して溶け合い、

小さなさざ波が次の瞬間、獰猛な龍のような滝になって、

地面をえぐる。

一瞬で場面は変わり、音のない静寂のプールが目の前に広がる。


これが、自然である。


変拍子を、楽しむ。


これが、これからの時代の極意である。



変拍子の連続に絶妙なバランスを保ち、そのリズムに乗る。

安定を生む大きな要因である。





1対1のリズムでキャスティングを試みても、必ずずれる。

メトロノームキャストは無理な話。

自然に、独自のグルーブ感を生む。

そのグルーブは、あなただけにしか出来ないオリジナルを出現させる。嫌でも。

唯一無二。



川の流れのカオスを感じながら、キャスティングを繰り返す。

一度として、同じキャスティングはできない。


混沌こそエキサイティングであり、ワクワクの源泉。希望。

フライフィッシングは、このように進化していくべきだと思う。






Ps,


ピカソの絵なんて、

変拍子を、カオスを、内なる激情を、そのまま書きなぐったようである。

http://washimo-web.jp/Trip/Guernika/guernika001.jpg


フライフィッシングも同じ。







私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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