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タイトル :フライキャスティング最強練習法その2
配信日時 :2016/08/24(水) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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フライキャスティング最強練習法その2


しょうぶです。


前回は、「美しいループを作ること」に、
10分超集中することで、飛躍的にキャスティングは上手くなるという話でした。


10分の集中が基本であり、

これを強く意識してやることは、
様々な能力を高められる要素があります。


最初は集中しきれなくても、繰り返すことで、


「心地いい集中状態」


を、自然に作り出せるようになります。


10分で足りなければ、休憩を少し入れ、
また、次の10分間の集中に挑戦する。


これを何度か繰り返します。


ポイントは、心地良さです。


1つの成功状態を目指して超集中する過程というのは、
とても心地よく、心は充足感を増していきます。


フライフィッシングの楽しさの大きな要素は、
フライキャスティングの心地良さにある訳です。


このフライキャスティングの独特の心地良さというのは、
やった人でなければ分からない感覚です。


多くの人が、フライフィッシングにのめり込む要因です。


この10分を日常的に取り入れるだけで、
他の人にはない、心地いいリズムやテンポが生まれます。



あなたや私が作った美しいループの心地いい残影、軌跡は、
潜在意識の中に最高にいい情報として組み込まれます。


分かりますか?




■フライキャスティングセルフコントロールベーシック


私が、スクールの時に事前に送っているテキストの一部をちょっと紹介します。

実際、どういうところに気を付ければいいのか?


中級者以上の人も、復習の意味で。


---ここから----



【フライキャスティング チェックシートベーシック】


1、グリップを強く握っていないか。体に力が入っていないか。

  出来るだけグリップは軽く握る。出来るだけ体の力を抜く。


2、ロッドが前後でスパッと止まっているか。

  ダラッとした振りになっていないか。


3、バックキャスト時に、手首が開きすぎていないか。

  手首が開きすぎていると、オープンループになってしまう。


4、前後のタイミングが同じになっているか。

  1対1のリズムをキープする。


5、手首だけでロッドを振っていないか。(ミドルレンジ)

  肘、腕全体を使いロッドを振る。


6、ラインの重さを前後でしっかり感じているか。

  重さを感じなければ、キャストのタイミングが早い。


7、ロッドティップが一直線上に動いているか。

  山なりに動いていないか。


8、一平面上をロッドが移動しているか。

  カーブしたり、シュートしていないか。



上記を1つ1つ順に確認しながら、フォルスキャストを練習します。

最初のころは3、を確認しながら振っていたら、
1、2、を忘れてしまいいいループが作れなかったりします。

1、2、を意識して練習していると、3、4、が出来ていなかったりします。

ですが、練習していく内に自然と体が覚えていき、
無意識に修正し出来るようになってきます。

そうなれば、こっちのもんです。



いいキャスティングの目安は、いいループが出来ているかどうかです。

きれいなタイトループができていなければ、どこかに問題があります。
それを一つ一つ確認することで、修正できます。



キャスティングインストラクター
大井しょうぶ




---ここまで---



基本的なことを書いていますが、
やっぱり基本です。


なんだかんだ色々やっても、この基本に帰ってくるのです。


もちろん、この他にも、
まだまだ、チェックするポイントはたくさんあります。

でも、いっぺんに多くは脳は記憶できませんから、
まずは、この辺の精度を高めることがやるべきことですね。



スクールでは更に突っ込んで細かく確認していきます。

細かく修正していくと同時に、
その人の良さを引き出していきます。

もともと持っているポテンシャルを引き出すのです。
本人が、自分の能力に気付いていないことが多い。

客観的には、なかなか見れないんです。
だから、そこを引き出します。


これが、面白いんです。

気付いてもらうということです。


「そういうことか!」


と、気付くことで視界がクリアーになります。

それが楽しいんです。


ほんのちょっとスタンス角度を変えたり、
少し腕の振り幅を大きくしたり、
ちょっとだけティップのストップ位置を変えたり。

それだけで、見違えるほど自身のポテンシャルを上げていきます。


頭がパンパンになるくらい知識を得て、
心地いい肉体の疲れが残ります。



充足します。






■スパルタ上達法



それで、ちょっと追加で話しますと、

美しいループが作れるようになったら、
やっぱり、もっと飛ばしたいとなるのが人情ですよね。


そこで、1つスパルタ練習法を紹介します。


まず、ダブルホールをしながら、
ループが乱れるところまで、ラインを伸ばしていきます。

そして、ループが乱れたら、
その長さから少しだけラインを短くしてダブルホールを繰り返します。


このループが乱れる寸前の長さで、
フォルスキャストを繰り返します。


回数を数えます。


まずは、前後で一回として、30回。
ループの乱れを極力抑えながら。

休憩します。


次は、50回に挑戦します。
ループが乱れてはいけません。


かなり、疲れます。
手首や腕がプルプルしてきます。


休憩します。


そして、最後の仕上げとして、100回に挑戦します。
ラインは空中に保持したままです。


かなりしんどいです。


無理だ!と諦めたくなります。


でも、挑戦します。


腕は、悲鳴を上げ始めます。


でも、100回に挑戦します。


・・・。



全ての人にお勧めはしません。


でも、自分の今の限界を知るって意味のあることでもあるんです。




Tight Line!









【編集後記】


オリンピック見てて思ったんですけど、

卓球にしろ、バトミントンにしろ、
テニスにしろ、ゴルフにしろ、

ラケットやクラブという道具に、ボールという組み合わせが多いですよね。
フェンシングはフルーレだし、カヌーはパドルです。


そこいくと、フライキャスティングって、
ロッドとフライラインを使って、

自在にラインの長さを変えながら正確に飛ばしたり、遠くへ飛ばしたり。
ラインの形をいろいろ変えたりと、

かなり複雑な運動だと改めて思います。


こういう運動って他にないですよね?

何かあります?


アーチェリーも違うし、
新体操のリボンも違う。(リボンの伸縮はないし)

棒高跳び?

似た運動力学かもしれませんが、
自分が飛んでっちゃうので・・。(笑)


・・・。


私の知る限りでは、ありません。


やっぱり、凄いですよ。
フライキャスティングって。

フライラインって、なんて凄いラインなんだと。
なんて変幻自在なんだと。
なんて自由なんだと。


高度なことをやってますよ、我々は。



ましてですよ、

そんな高度な運動をしながら、魚を釣っちゃうって言うんですから。

その為に、自ら毛ばりを作っちゃうんですから。


「か~!」

「ひょえ~!」


そりゃ、面白いに決まってますよ。ほんと。




「フライキャスティング変幻自在」
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?castingschool






私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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