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タイトル :【釣る為の最強の方法その3】
配信日時 :2016/08/12(金) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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【釣る為の最強の方法その3】



しょうぶです。


車のウインドーを上げたら、
ロッドが挟まって折れました。

今まで2本やりました。

釣れないからって、あせっちゃだめです。(涙)





■釣れた時の情報を記録する。



知的好奇心に沿って、


その状況を多角的に観察し、


仮説を立て、実践し、



その結果を検証する。


そして、

検証結果を元に改善し、


また仮説を立て、実践をする。



この流れが繰り返し自然に行えるようになると、


必然的に、釣れるようになります。


いやでも、釣れるようになります。




特に大事なポイントは、



「釣れた時の状況を分析する」



ことが、



一番多くの収穫を得ることができるということです。




「釣れなかった時の検証」



より、



「釣れた時の検証」



の方が、数倍、数十倍大きな収穫があります。







■釣れなかった時の検証は不確実性が大きすぎる。



釣れなかった時に、


何故、釣れなかったかを検証することは大切ですが、


確かな答えは、なかなか導き出せません。


「たぶん、こういう原因で釣れなかったんだろうな?」


という推測の域を出ることが出来ないからです。



もちろん、現場で、


その推測に基づいて次の手を打ち続けることで、


釣れるようになり、


答えを導き出せることもあります。


それは、大変に貴重なデータになります。



でも、


次の手を次々と打つ元になるのは、


「釣れた時の記録、データ」


を、記憶の中から引っ張り出してきている訳です。


脳の中にある引き出しをあっちこっち探り、引き出しているのです。




なので、



釣れた時の状況データというのが、


やはり、一番大切なオリジナルデータとなり、


なにものにも代えがたい、財産となるのです。






■釣れた時は、次々釣りたい。




釣れた時は、


「やったぜ~!今日は調子いい。釣りまくるぞ~~!」


こんな感情になり、調子づいちゃって、


「何故、釣れたか?」


の細かな検証がおろそかになりがちなんですね。



私も、そうです。(汗)




いや、現場で確認していることはしているんです。



「このフライがヒットフライか」


「サイズは18番」


「このリーダーシステムがいいのかも知れない」


「タナが合っていたんだろう」




こんな感じで。



でも、



人間の記憶というのは、


我々が思っている以上に、曖昧なものです。



ですから、


釣れた時にあまり調子づかず、一歩冷静になり、


その状況を冷静に分析することが大切だと思います。


出来るだけ客観的に、俯瞰的に、



「何故、釣れたのか?」



を、分析し、データとしてストックするのです。






■過去に釣れた時の状況を思い出してみる。


誰でも、思いもよらず絶好調で釣れた経験はあると思います。


そういう気持ちのいい状況の時を思い出します。


そして、


・どんなフライを使ったのか?


・どういうポジションを取ったのか?


・ポイントはどんな場所だったのか?


・リーダーシステムは?


・ロッドは?


・キャスティングはどうだったか?


・他の人は釣れていたか?


・ハッチはどうだったか?


・流したレーンは?


・どう流したのか?



などなど、


その素晴らしかった時の全体の画を、

脳内に呼び起こすのです。


絵として、画像として、動画として。音として。


その時の天候や風や沢の音や鳥の声、

キャスティングラインの音や、静寂。

木々や葉が揺れる音、食べた美味しい昼食。


釣った魚の美しさ、その顔。


友との語らい。




■脳内リゾート



実は、こういう作業をするだけで、


とても心地いい気分になっていることに気付いてもらえるはずです。


これは、脳内に快楽物質が流れ出すからです。



幸福物質が溢れます。



こういう状態の時、


「脳内リゾート」


と、呼ぶこともします。



リゾートにいる気分ということで、


釣りの思い出を鮮明に思い出すことで、


「脳内リゾート」


を瞬時に作り出せるのです。



その上で、



釣れた状況を、詳細に渡り思い出すことをするのです。



そして、


思い出した範囲でいいから、



それを、確認し記録します。




これが、


他でもない、あなただけのオリジナルな素晴らしい財産になるのです。





■幸せそうな人




幸せそうな人というのは、


多かれ少なかれ、


こういう「脳内リゾート」


を、持っているそうです。


まあ、ほとんど無意識化でこういう作業をしているのだと思います。


つまり、



何を想像しているのか?


何を思考しているのか?


どういう物質が脳内に流れているのか?


で、



その人の幸福度が変わってくるのですね。


例えば、


いくらお金に恵まれていたとしても、


「脳内リゾート」


が、乏しい人は幸せではないでしょう。


いつも、ネガティブな競い合いの日々に追われているのかも知れません。


そして、大概は、本人がそのことに気付いていません。


疲労困憊、へとへとになっていることに。





釣り人は、


いままで、沢山の素晴らしい思い出があります。


私も、ふと、過去の楽しい釣行を鮮明に思い出し、


その時の感情をなぞって、


気持ちのいい時間を過ごすことも多いです。



幸せなのです。


一円もかかりません。



思い出すのです。


幸せを感じます。



釣れた時の状況を分析することで、

より、正確にその思い出を蘇らせることが出来、


最高な脳内環境になるのです。



ワンダフル。



素晴らしい。



リフレイン。



リフレイン。




最高のひと時を、何度も何度も繰り返し思い出すのです。


そういう分析をしながら、


次の釣りを考え、


タイイングデスクに座るのです。



窓を開ければ、心地いい夜風入ってくる。


心は落ち着き、


呼吸は深く静かで、


肩の力は抜け、


少しずつ、少しずつ、



フロー


に入っていきます。






過去の釣りを、分析するということは、


こういう意味でも、


最高の戦術です。




満員電車の中で窒息しそうな時でも、

渋滞で、穏やかでいられない時も、

理不尽な出来事に怒りを抑えた時も、



「脳内リゾート」


を、瞬時に作り出せば、



その地獄から解放されます。


これ、


何ものにも代えがたい釣り人ならではのテクニックです。



実践してみてください。



釣り人、フライフィッシャーマンの特権ですから。





ということで、またまた話が広がりまくりですが、



「釣れなかった時」


の試行錯誤よりも、



「釣れた時」



こそ、多くの試行錯誤をした方がいいのです、というお話でした。



「釣れた時」



更なる飛躍の扉が開いているのです。





Tight Line!







■編集後記



カヌー競技の激しい流れ。

ああいう激流は、フライフィッシングは苦手です。


でも、チェックニンフィングで釣り上がったら、

釣れるだろうな、と思いましたね。


面白いです。


挑戦してみたくなりました。


流されそうですけど・・。(笑)





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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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