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タイトル :必ず釣る為の戦術ドライフライ編
配信日時 :2016/04/17(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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【必ず釣る為の戦術、ドライフライ編】


大井しょうぶです。


前回のメルマガで、
おおよその釣る為の戦術をお話ししましたが、

みんなの反応がいいので、
今回は、より具体的にもっと突っ込んで

「必ず釣る為の戦術」

を話したいと思います。


今号は、主にドライフライ編です。


詳しくは編集後記で。




■売れ筋商品情報(日本では他にはないものばかり)



・誰も教えないフライフィッシングの裏技。


上手く釣れない人、初心者の方こそ、覚えれば釣れるのに・・と思ってます。
実際、実践している方々は、日本各地で釣れまくっています。ほんとですよ。
ジワジワと熱く広まっています。


「誰も教えないフライフィッシングの裏技。 静かなる川のチャンピオン」
http://europiannymphing.flyfishing-japan.com/index.php?EuropianNymphingMethodLetter


あなたが水面下の釣りをしているなら、
今後は、このニンフィングスタイルを取り入れてみてはいかがですか?。
今までにない、電気的な興奮を覚えると思います。


「ドライやウエットが駄目なとき、こんな面白い釣り方があるんだ!」

と、新たな感覚が芽生えるはずです。


何故なら、

今まで釣れなかった魚が釣れるようになるからです。
時には、腕が痛くなるほど釣れてしまう可能性も・・・・高いのです。


そして、重要なのは、
このメソッドは「とてもシンプルで美しいスタイル」を持っているということです。




・ヘンズGPXツーインワンロッド
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Hends%20Rod


9フィートのドライフライキャストは、
とても軽快にタイトループキャスティングができます。
9フィートだけでも、完成度は高いですね。気に入っています。
そして、10フィートで攻めのニンフィングやウエット。変幻自在です。

ヨーロピアンニンフィングには、10フィートの長さは必須です。




・タイイングセットコンプリート(セットだとリーズナブルです)
http://www.flyfishing-japan.com/shop/fwd3/TyingCompleteSet


美しいヨーロピアンニンフでフライボックスをいっぱいにしましょう。
眺めているだけで、心は充足されていくし、

さりげなく人に見せちゃったりすると、その人「とて興味津々」です。
今まで見たことのないニンフフライの煌びやかさに、思わずうっとり。

フレンチのジグメイフライニンフは、管釣りでも湖でもその威力を発揮します。





・レッド瑪瑙フレーミングバンブーロッド
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Red%20Agate%20Bamboo%20rod


メノウは微細な石英(quartz 水晶)の結晶が集まった天然石で 、
岩石の空洞中に沈殿してできた鉱物の変種です。

パワーストーンとしての効果もあり、精神面と肉体面、
そして知性にバランスを整えプラスの力、マイナスの力を調和し癒しの効果もある天然石です。


アクションはトルクフルなミディアムスローアクション。気に入っています。

グリップの中から曲がるこのロッドのしなやかなアクションは、
キャストする度に、その心地いい振動が体中をバイブレートしてきます。

魚を掛ければなおさらです。


※リールとシルクライン、ケースを加えたセット販売も可能です。
(最近、北海道の方からセットでご注文いただきました。)

詳しくはお問い合わせください。






■■必ず釣る為の戦術箇条書き(加筆修正版)■■



・釣り方にこだわらない。


・あらゆる層を狙ってみる。


・フライもステージごとのフライを試す。
(ドライ、イマージャー、ウエット、ライトニンフ、ヘビーニンフ、ストリーマー)


・フライサイズを変える。
(小さくする、大きくする。極小を使う)


・カラーを変える。
(黒、赤、白、金、銀、コパー、オレンジ、チャートリュース、スペクトラダビング、ピーコック)


・マテリアルを変える。フライの種類を増やしておく。
(ヘヤー、フェザー、クイル、シンセティック、スペクトラダビング)


・リーダーを長くする。逆に短くする。
(ドライのナチュラルドリフトなら長く、チェックニンフなら短くなど)


・ティペットを細くする。逆に太くする。
(極小のドライフライなら細く、ウエットやチェックニンフなら太く)


・ラインを変える。
(フローティング、インターミディ、タイプ別シンキング、シンクティップ、レベルライン、フレンチリーダー)


・ポジショニングを変える。いつも同じようなポジションでは駄目。
(アップ、アップクロス、クロス、ダウンクロス、ダウン。それぞれに深い意味がある)


・流し方を変える。
(ナチュラルドリフト、スイング、ターン、ダンピング、止める、引っ張る、フォール・・)


・場所を変える。
(同じ場所で粘っても駄目。色々とポイントを変える。変えながらライズを確認していく)


・ストーキングをする。
(いつでも棒立ちでは、釣れる魚も釣れない)


・ポイントを休める。
(魚の警戒心が取れるまで、何もしない。待つ)



・川底の石をめくり、水生昆虫の生息状況を調べる。
(川べり、真ん中、対岸・・色々な場所で)



・ストマックを取る。
(何を食っているのかが一発で分かる)






これらの一つ一つをシリーズ化して具体的に解説していきます。





まず一つ目。



■釣り方にこだわらない。


これ、大事です。

「釣り方にこだわらない」


でも、私も含め、

ほとんどの方は、釣り方、スタイルが
何かに偏っているんですね。


ドライフライが好きで、
ドライで釣りたいから、

ともかく、ドライフライにこだわってしまう。

分かります。

非常~~によく分かります。
この感覚。


でもですよ、

「必ず釣る為の戦術」


を考えた時には、


ドライで釣れる可能性が限りな~~く薄い場合は、
スパッとドライは諦める、という決断が必要です。


潔く諦めて、次の手を打つ。

これですね。




■ドライフライで爆釣できる条件とは?


「でも、そもそもドライフライで釣る為に必要な
基本的なことは何なの?」

「何を押さえなければいけなの?」


という方もいると思いますので、
その辺から行きますね。



まず、第一に挙げられるのは、


「水生昆虫のハッチがあるかないか?」


これです。


ハッチがない場合、
魚は水面にほぼ興味を示しません。

何かの間違いで釣れたとしても、
それはイレギュラーでたまたま釣れたんです。


山岳渓流ではこの限りではありませんが、

C&R区間などは、
魚も擦れきっていて、その辺はシビアです。


なので、
ハッチがない場合は、爆釣はまず無理と判断してください。


逆に、

「ハッチが盛んなとき」

この時こそ、

ドライフライの天下です。


これぞ、フライフィッシングだ!

という釣りが出来ます。

超~~興奮しますよね。

スーパーハッチ。


つまり、

ドライフライの釣りというのは、
水生昆虫のハッチ(羽化)次第だということを心してください。




■でも、ハッチが凄いのに釣れないんです。(涙)


「しょうぶさん、言っていることは分かります。
でも、ハッチが盛んなのにまったくフライに反応しないんです・・」


そうなんですよね。


ハッチが盛んなのに、釣れない。
フライも色々試しているのに釣れない。


こういうことが、誰にも起こります。


ということで、しょうぶ流、

「知らなや損する、ここだけは押さえろ!ドライフライのキモ」


をお教えします。




■「ハッチしている虫に合わせる。」(マッチングザハッチ)


ハッチしてる水生昆虫にサイズ、カラー、フォルムを全て合わせていきます。



その為の一番の近道は、

・ランディングネットなどで流れている昆虫をすくって特定する。

・なんでもいいので釣りあげて、ストマックポンプで胃の内容物を調べる。


です。


でも、流れている虫をすくうのは結構難しいので、
私は、小さくてもいいのでとにかく釣りあげて、ストマックを調べることをします。


それで、胃に入っている昆虫にフライを合わせていくのです。
これが、何だかんだで一番手堅く確実なマッチングです。


どうにか、フライは絞れた。
でも、釣れない、という場合はどうするか?




■「フライ先行でナチュラルドリフト」


どんな流れでも、どんな水生昆虫でも、どんなに活性がある状況でも、
「フライ先行で流す」ことを、とことん突き詰めて試してみてください。


ダウンやダウンクロスでは、
フライ先行で流すこともやり易いですが、

その時、「ナチュラルに流れているか?」

も、同時に最大限気を配ります。


フライ先行で流れても、ドラグが掛かれば釣れません。

フライ先行でノードラッグ。

この2つを徹底的に意識するだけで、釣れます。



「しょうぶさん、本に書いてあったのでそれはもうやっています。
でも、釣れないんです」

という方もいるでしょう。



でも、でもですね、
これが、できてるようで出来ていない人が多いんですね、実は。


しっかりと高くこのことを意識するだけで、違ってきますので。
プレゼンテーションの時の集中力です。


「瞬間集中」


これです。


その一瞬に、全神経を集中させ、
完璧なプレゼンテーションを心掛けます。


妥協せずに、完璧を目指します。

何度も試します。
何度失敗しても、何度もパーフェクトを目指しトライ&トライです。



これで、釣果は上がります。

何となくでは、ダメだということです。





■フライ先行でなくても釣れる状況


逆に、フライ先行でナチュラルドリフトしなくても、
釣れる状況というのがあります。


それは、水生昆虫が激しく動き回っている時です。
いわゆる、フラッタリングやスケーティングをしている時ですね。


一番多いのは、カディスのアダルトが水面上を動きまわっている時です。
もしくは、羽化途中で水面上でもがいている時。

スペントカディスとか、フラッタリングカディスと呼ばれている状態です。


この場合は、ティペットの存在がかなり薄れますので、
上手く、水面上を動き回る様を演出できれば、釣ることが出来ます。


私は、こういうアクションを加えるドライフライの釣りが大好きですので、
良くやります。


空ぶることもありますが、マッチングザアクションになった時には、
かなりのハイテンションでドライフライの釣りが堪能できます。


何といってもフライを躍動させる感覚が大好きですね。
フライに生命を与えダンスさせるという感覚です。

フラメンコかバレリーナか、ヒップホッパーか、ムーンウォークか?

なんて感じで。





■プレゼンテーションの種類


逆U字とかネガティブカーブとかポジティブカーブとか
小難しいテクニカルなキャストより、


まずはリーチキャストを、これも徹底してやるだけで、
フライはナチュラルに流すことがかなり出来るようになります。


しっかり角度を付けてフライを落としてやれば、
ティペットの影響をかなり下げられます。

アップにしろダウンにしろ、リーチキャストは思っている以上に万能です。


体の左右で完璧にできるように、しておけば、
あらゆる場面で役立ちます。


その上で、ティペットをクシャクシャっと弛ませて落とせば、
そこそこ長い距離をナチュラルドリフトできるんですね。


他のプレゼンテーションは、
また、追って解説していきます。




■ポジショニングの重要性


ポジションをどこに取るか?

を、あまり考えていない人も少なくないです。


何となく・・。
何となく川に立つ。

何となくあの辺に魚がいそうだから、この辺かな?
みたいな。


でも、そこをもう少し慎重に考えて、
ポジションを取るだけで、

フライの流れ方も全然違ってくる、ということに
気付いていないところがあります。



・基点


何を基点にポジションを取るのか?というと、

魚です。

見えていれば一番いいですが、
見えていなくても、あそこに魚が付いている、と断定し、

そこを基点として、ポジションを細心の注意を払いながら決めるのです。


何匹もいそうだから、
適当にこの辺で、というのは、釣りがぼやけます。


一匹を見定め、その一匹を基点に立ち位置を決めます。
一匹にフォーカスしていくのです。




川を読む。

魚の気持ちになる。

魚になっちゃう、くらいの勢いで、
どこにいれば一番安全で尚且つ餌を食べやすいか?

を、想像するのです。


でも、人が多くておびえている場合は、どこに付いていそうか?

とか。


想像力と仮説検証。





・例


一例を上げると、昔、

数人で釣りに行ったとき、
他の人がさんざん攻めたポイントに私が後から入りました。


でも、他の人は釣れなかったのに私はライズさせて釣りました。

フライが合っていたというのもあるかも知れませんが、
その時の最も大きな勝因は、


「最適な釣れるポジションを取った」からだと私は分析しています。
(いつでもこうではありませんが・・)


・ポジションを注意深く考え、その時のベストだと思う位置に立つ。
・キャストする方向、角度をイメージトレーニングし、そのイメージが明確になったらキャストする。


これだけで、必ず釣果は上がるはずです。


(ポジショニングも、色々なパターンがあります。
これも、また追って分析したいと思います)





■リーダーティペットの長さと太さ


これは、様々なやり方があり一概にどれがいいとは言えません。

ロングリーダー、ショートリーダー、スタンダード、

強いテーパー、弱いテーパー、レベルライン、

ブレイデット、ファールド、ノッテッド・・・。


リーダーシステムは、これだけでも奥が深いですので、
また改めて考察してみたいと思います。





ということで、今号はこの辺で。


それぞれのテクニックを分解していくと、
色々なポイントが浮かび上がってきまます。


次回は更に詳しく突っ込んだ戦術をお話ししていきますよ。




お楽しみに。


Tight Line!




Ps,

九州地方の方々へ

一刻も早い復興を祈っています。





私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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