【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧

戻る

タイトル :必ず釣る為の戦略
配信日時 :2016/04/06(水) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
-----------------------------------------------------------

しょうぶです。



ステーキ屋さんで、

「焼き方はどうしますか?」と聞かれ、

「ウ・・・ウェルカムで!」

と言い放った友人がいました。





今号は、「必ず釣る為の戦略」です。

詳しくは編集後記で。





■一押し商品情報



・誰も教えないフライフィッシングの裏技


上手く釣れない人、初心者の方こそ、覚えれば釣れるのに・・と思ってます。


「誰も教えないフライフィッシングの裏技。 静かなる川のチャンピオン」
http://europiannymphing.flyfishing-japan.com/index.php?EuropianNymphingMethodLetter


あなたが水面下の釣りをしているなら、
今後は、このニンフィングスタイルを取り入れてください。
今までにない、電気的な興奮を覚えるでしょう。


「ドライやウエットが駄目なとき、こんな面白い釣り方があるんだ!」

と、新たな感覚が芽生えるはずです。


何故なら、

今まで釣れなかった魚が釣れるようになるからです。
時には、腕が痛くなるほど釣れてしまう可能性も・・・・高いのです。


そして、重要なのは、
このメソッドは「とてもシンプルで美しいスタイル」を持っているということです。




・ヘンズGPXツーインワンロッド
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Hends%20Rod


9フィートのドライフライキャストは、
とても軽快にタイトループキャスティングができます。
9フィートだけでも、完成度は高いですね。気に入っています。
そして、10フィートで攻めのニンフィング。変幻自在です。





・タイイングセットコンプリート(セットだとリーズナブルです)
http://www.flyfishing-japan.com/shop/fwd3/TyingCompleteSet


美しいヨーロピアンニンフでフライボックスをいっぱいにしましょう。
眺めているだけで、心は充足されていくし、

さりげなく人に見せちゃったりすると、その人「とて興味津々」です。
今まで見たことのないニンフフライの煌びやかさに、思わずうっとり。

フレンチのジグニンフやチェックニンフは、管釣りでも湖でもその威力を発揮します。
そのフラッシュ感は、日本のナチュラルなニンフフライと一線を画します。




・レッド瑪瑙フレーミングバンブーロッド
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Red%20Agate%20Bamboo%20rod


メノウは微細な石英(quartz 水晶)の結晶が集まった天然石で 、
岩石の空洞中に沈殿してできた鉱物の変種です。

パワーストーンとしての効果もあり、精神面と肉体面、
そして知性にバランスを整えプラスの力、マイナスの力を調和し癒しの効果もある天然石です。


アクションはトルクフルなミディアムスローアクション。気に入っています。

グリップの中から曲がるこのロッドのしなやかなアクションは、
キャストする度に、その心地いい振動が体中をバイブレートしてきます。

魚を掛ければなおさらです。








■編集後記



【必ず釣る為の戦略、私の方法】



私には、2種類の釣り、フライフィッシングというのが存在します。


一つは、

自然に触れ、どこまでもリラックスし癒される為の釣り。


釣果もさほど気にせず、
ただ、自然の中で英気を養う、というものです。




もう一つは、釣る為の釣り。ハンティング。


とにかく、釣りまくることを第一に考えた釣り。
ゲームフィッシングですね。


数を釣る、とか、
大物を釣る、とか。


テーマを設定して、その為のありとあらゆることをしてみる。
こういう釣りです。



今回は、釣る為の釣りをする為にどういう戦略で行けばいいか?
をお話してみます。





■必ず釣る為の戦略。


前情報はあった方がいいですが、

ぶっつけ本番で釣りに行った場合、どういう風に考え釣っていくのか?

をもう一度整理し考えてみたいと思います。



まずですね、


「その川、釣り人を観察する」


これを、時間を掛けてします。


川へ着いたら一目散に釣り始める人が多いですが、
そこを堪えて、車で移動で来るなら車で、


もしくは歩きで、川縁を移動しながら、


ライズはあるのか?
釣り人は釣れているのか?
釣れているならどういう釣り方?
川の水色は?
水温は?
魚はどこに付いていそうか?
魚は見えるか?


とにかく、状況を観察することに時間とエネルギーを使います。


特に、ライズの有無を
徹底的に観察します。

ライズが無ければ、
魚がどの層にいるのか、観察します。


これによって、
釣り方を絞れます。


ドライで釣りたいから、

川の状況に関係なく、ドライフライを結ぶ人も多いと思いますが、
その前に、魚がいるタナがどこなのかをおおよそ特定します。

浮付いているならドライやイマージャー、ライトニンフなど。

底に沈んでいるようなら、ユーロニンフですね。
チェックニンフやタングステンジグニンフ。


こういう風に絞っていきます。



もちろん、

分からない場合は、

ドライを数等して反応も見ますが、
反応がないようなら、すぐにドライフライを見限ります。


でも、多くの人は、

その内ドライでも釣れるかもしれない、と、
いつまでもドライフライを投げ続けてしまいます。


これが、時間のロスであり、エネルギーのロスなんですね。



その川の状況を見極める。

そのことが、その日の釣りを大きく左右するのです。



※でも、山岳渓流の釣り上りはこの限りではありません。

ライズが無くても、ドライで叩き上がれば、
活性がよければ、ライズしてくる可能性が十分ありますので。





■どんな釣り方でもいいのでとにかく釣りあげる。



「とにかく釣りあげる」


これが、大切です。


釣りあげることによって、自信が沸き、
その日の釣りにリズムが生まれます。

フットワークも軽くなり、テンポよくリズミカルになります。

キャスティングも、移動も、観察も、ランディングも。


今日はやれるぜ!


と、好循環に入れるのです。


リズムに乗る。

軽く調子づく。


これが、実は大事なんですね。



最初の30分以内に、
とくかく、あの手この手で釣りあげること。


まず、これに全集中した方がいいですね。



ここを、

いつまでも釣れないでまごまごしていると、
やっぱり今日も釣れないのかな?と、


思考に陰りが出てきて、
最初のエネルギーも失せ、モチベーションも下がってしまいます。


そうこうしている内に、
他の人がコンスタントに釣り始めたりすると、


確実にめげます。
テンションは一気に下がります。


やばい、
また釣れないのか?


悪い循環に入ってしまいます。


隣の人が憎らしく思えてきたりします。(笑)
釣れない釣り人は勝手な因果関係を作り出します。


体は重くなり、リズムは変拍子になり、
キャスティングは飛ばなくなり、


俺の人生、ダメなのかな?

それなりに真面目にやってきたのにな・・。


人によっては、こういう領域まで発展してしまうほどです。(汗)




そうならない為に、


「釣り方にこだわらないで、魚種にこだわらないで小さくてもともかく釣る」


これを、私の場合は第一にしています。






■釣ると余裕が生まれる。



とにかく釣りあげると、心に余裕が生まれます。


この「心の在り方」が大切です。


釣りのマインドセット。


小さい魚でも何でもいいので、
とにかく釣りあげる。


ランディングまで持っていく。



釣らないのと釣ったのでは、
心の在り方は雲泥の差が生まれます。


「いやいや、俺は大きなイワナを狙っているんだから、

小さい魚を釣りあげても意味がない」


などと、気取ったとしても、
釣った人の方が、様々な情報をその時得られるのです。


釣れたフライを参考に、
そこから色々な戦略を立てられるからです。


サイズやカラー、ハッチしている水生昆虫の特定。

その後の展開の大きな足掛かりになります。






■その為の戦術


あの手この手、猫の手も借りる勢いで、色々やってみます。



・釣り方にこだわらない。


・あらゆる層を狙ってみる。


・フライもステージごとのフライを試す。
(ドライ、イマージャー、ウエット、ライトニンフ、ヘビーニンフ、ストリーマー)


・フライサイズを変える。
(小さくする、大きくする。極小を使う)


・カラーを変える。
(黒、赤、白、金、銀、コパー、オレンジ、チャートリュース、スペクトラダビング、ピーコック)


・マテリアルを変える。フライの種類を増やしておく。
(ヘヤー、フェザー、クイル、シンセティック、スペクトラダビング)


・リーダーを長くする。逆に短くする。
(ドライのナチュラルドリフトなら長く、チェックニンフなら短くなど)


・ティペットを細くする。逆に太くする。
(極小のドライフライなら細く、ウエットやチェックニンフなら太く)


・ラインを変える。
(フローティング、インターミディ、タイプ別シンキング、シンクティップ、レベルライン、フレンチリーダー)


・ポジショニングを変える。いつも同じようなポジションでは駄目。
(アップ、アップクロス、クロス、ダウンクロス、ダウン。それぞれに深い意味がある)


・流し方を変える。
(ナチュラルドリフト、スイング、ターン、ダンピング、止める、引っ張る、フォール・・)


・場所を変える。
(同じ場所で粘っても駄目。色々とポイントを変える。変えながらライズを確認していく)


・ストーキングをする。
(いつでも棒立ちでは、釣れる魚も釣れない)


・ポイントを休める。
(魚の警戒心が取れるまで、何もしない)



まだまだ、細かく見ていけば色々な戦術がありますが、
ざっとこんな感じで、検証していけば、


釣れる確率は各段に上がります。


仮説検証が大切です。







■それでも、釣れない場合はどうするか?


そうですね・・・。


釣れている人の隣に邪魔しないようにそ~っと近づいて、

指を銜えながら、「じ~っと、見つめる」

というのは、どうでしょう?(笑)


さわやかな笑顔を忘れずに。
(薄ら笑いにならないように)



いい人なら、

釣れたフライをこっそり教えてくれるかもしれません・・・。(苦笑)





私、昔、初心者の頃、


隣で小学生が爆釣していたので、


「誰にも言わないからおにいさんに教えてみな」(おじさんとは言わない)


と、我慢できずに聞いたことがあります。(汗)



その小学生、


「これ」と言って見せてくれました。


「僕が付けたんじゃないもん」


と言ってました。


そのフライは・・・、


いや、ここでは言うのは止めておきましょう。


何かがいくつも連なっているような・・、
そんなフライとも言えないようなフライでした。


でも、エッグではありません。
それなりの工夫がありました。


私がうれしかったのは、


その小学生も、

「このフライはちょっと違うんじゃないか?」

と、バツ悪さ感じていたことです。


フライフィッシングとしては、外れた釣り方になっている、と
小さいながらに、そう思いながら釣りをしていたんでしょうね。


それが、うれしかったですね。



でも、

小学生だからと言って、
我慢できずに半ば強引に聞いてしまったことは反省してます。ハイ。



釣り人の欲は、恐ろしや~。






ということで、今号はこの辺で。


Tight Line!






私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



配信解除はこちらから。
http://tinyurl.com/ygakyt9