【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧

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タイトル :リーダーの巻き癖が取れません!
配信日時 :2015/10/04(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。

面白いフライマテリアルがいくつか入荷してきました。
詳しくは、商品情報で!




■質疑応答


前回のメールを読んで頂いたTさんから、
質問がありまして回答しましたので、その内容をシェアーします。

参考になると思いますので、読んでください。



【Tさんからの質問】

メール読ませていただきました。
来シーズンの参考にさせていただきます。

ここでひとつ、ここ数年、疑問に思っていたことを質問させてください。
お忙しいでしょうから、返答は気が向いたときで結構です。

その疑問というのはリーダーとティペットのヨリというか巻き癖は釣果に影響
するかどうか。

もし、影響するとすれば、どう対処するのか。

たとえば、リーダーはクルクルと巻かれているため巻き癖がついてますし、
ティペットはバーブの結び目がどうしても撚れてしまいます。

天気のよい日などはこうした 巻き癖や撚れが水中で案外目立つので、
指先で伸ばすなどして対処していますが、なかなかうまくゆきません。




【私の返信】



こんばんは。
メルマガの購読をありがとうございます。
その後、ストリーマーの釣りはいかがですか。


早速ですが、
リーダーが縒れてしまうということですね。

Tさんが、どういう釣りのときにそうなってしまうのか?
が、具体的に分かるとより的確にアドバイスできると思いますが、
おおよその想像で答えてみます。



まず、
釣り方によって差は出てきますが、
全般的に、縒れてしまう、巻き癖が取れない、

というのは、よくない状態です。


リーダーのバットの太さにもよりますが、
やはり太ければ太いほど、巻き癖は直りずらいです。

リーダーの太さが適切かどうか、を確認することも
必要かもしれません。




また、材質によっても差が出てきます。
しなやかなナイロンリーダーを選ぶといいと思います。

私自身は、釣り方によって色々なリーダーを使い分けていますが、
手に入りやすい市販のものでしたら、
マキシマあたりは、結構しなやかで使いやすいですね。

他にも、最近はいいリーダーが出ていると思います。




フライライン先端の太さの70%~80%ほどのバット径のリーダーを選ぶと、
テーパーのバランスがとれてキャストもしやすくGoodです。


巻き癖をとるには、現場で強く何度も引っ張ることが、やはり一番簡単です。
水に馴染んでくると、自然ととれていきます。

この時、しっかりラインを握って、腕全体で大きく強く何度も引っ張ります。
指先だけでは、ちょっと不十分かもしれません。


それでも、巻き癖が残って釣りずらい場合は、
釣行前に熱めのお湯に浸けるとか、蒸気にさらすとか、
熱を加えることで、ラインが柔らかくなりだいぶ軽減されます。


ラージアーバーのリールにラインを収納することも、
直径が大きくなりますので、一つの方法です。




ドライフライの場合は、
ロングリーダーティペットで釣ることも多くの人はしていますが、
細いティペットで、空気抵抗の大きなフライをキャストした場合、
かなりな確立で、ティペットは縒れてしまいます。


こういう場合は、
ハックルの下をカットしたり、
ノーハックルにしたり、
ソフトハックルにしたりして、
空気抵抗を少なくすることが必要ですね。


ティペットの太さと、フライのマッチングも大切ですね。

大きなフライを細いティペットでキャストすると、縒れてしまいます。

10番~14番のドライフライなら、4X~6X
16番~20番なら6X~8X

というように、合わせていくことも必要です。





ニンフの釣りの場合も、
どんな釣り方をするかで変わってきますが、

基本は同じで、
ストレートラインで、水にスッと馴染むラインがいいと思います。
ユーロニンフィングは、ストレートラインがいいです。

ただし、マーカーニンフィングなどは、
あえてルーズにする場合もありますし、
ドライの時のように、ロングリーダーティペットでトレースすることもありますので、
一概には言えない部分もありますね。


フレンチニンフィングは、スパイラルインジケーターという、
あえて縒りのあるラインを作り、それを効果的に使い釣りを組み立てる、
というようなこともやっています。

簡単に言うと、
ラインの巻き癖を釣りに利用しているわけですね。

ストレートラインをグルグルと指に巻きつけるだけで、
似たような効果のラインも出来たりします。(アバウトなやり方ですが)


フックに結ぶ時は、
ウエットにして(唾液を付ける)、
摩擦抵抗をできるだけ少なくするように、ゆるやかに締めていき、
最後のところで、ぎゅっと瞬間的に力を入れて結ぶようにすると、
縒れることはかなり軽減されます。



ティペットの扱いの大切なポイントは、
摩擦抵抗の軽減ですね。



思いつくまま、ざっと書いてみましたが、
ラインのシステムの組み方や、材質の選び方、
ノットの仕方など、

細かく上げていくと、色々と気を回すところも出てきますが、
それが面白い部分でもあります。


文章にすると、ややこしく感じるかもしれませんが、
実際やってみると、案外シンプルに対応できると思います。


参考になりましたでしょうか。


それでは、また何か疑問質問がありましたら、
いつでもご連絡ください。



-------ここまで---------



ざっと書きましたが、

その他にも思いついた方法としては、


・リーダーストレーナーを使う。


市販されているリーダーストレーナーというものがありまして、
パッドで、内側がゴム素材で出来ているものです。

これにラインを挟み、しごきます。
摩擦熱と、引っ張る力でラインを真っ直ぐにするという考え方ですね。

私は、持ってはいますがあまり使いません。
摩擦熱というのが、なんとなくラインを痛めるようで・・。
(細かい感覚ですが、強度が落ちるような・・。
でも、バッドセクションなら問題ないでしょう)


現場で何度も強く引っ張り対処しています。
それでも、なかなか巻き癖が取れないリーダーは、

「あかんやん!」←何故か関西弁

ということで、
ボツにして他に交換してきました・・。


やっぱり、巻き癖が強いものとそうでもないのが存在します。


因みに、ヘンズの「CAMOU FRENCH LEADER」です。
ニンフだけでなく、ドライ、ウエットに使えます。
カモフラージュカラーが人気です。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?FRENCH%20LEADER%20450cm%20CAMOUFLAGE




・自作のノッテッドリーダーを作る。

マキシマなどのリーダーキットで、
リーダーを自作するのも上級ですが、優れた方法です。

リーダーキットでなくても、
レベルラインをポンドごとに買ってきて、
自作テーパーを付けたラインを作ることは面白いですね。

巻き癖を考慮しながら、作ることも可能だと思います。

因みに、ノッテッドリーダーは、
細かくテーパーダウンさせることも出来ますので、
直進性にすぐれターンオーバーも力強く滑らかにできます。
ピンポイントキャストもそつなく出来ますね。

機会があれば、試してみてください。



また、フライフィッシングだからといって、
フライ専用のリーダーやティペットでなければいけない、
というようなことはありません。


と、言いますか、これ言っちゃっていいのかどうか・・、
そもそもパッケージだけフライ用にデザインして、
何かの釣りのハリスを流用していることも、少なからずあったりしますし・・。(汗)





ということで、

巻き癖は、何かしらの熱を加えることで、
そこそこは取れると思います。

それでも、いまいち取れない場合は、
ダメリーダーですので、交換することが得策ですね。




それでは、今号はこの辺で。


Tight Line!







■商品情報


こういう商品を眺めていると、
やっぱりフライは面白いな~と、思うんです。




【ネットバックフォイル】

ストーンフライには最強のマテリアル!
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フライを大量に巻くことで、クリエイティビティー(創造性、独創力)は飛躍します。




【ダビング材】


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再入荷しました。

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■■フライフィッシングの魅力■■


≪しょうぶバージョン≫


フライフィッシングの魅力として一般的に語られていることは、

フライキャスティング、フライタイイング、
自然観察、釣りそのもの、などが上げられますが、
少し違う角度からフライフィッシングの魅力を探ってみました。

我々の元の気を上げることが目的です。



・釣りをする行為でありながら、「釣りを釣りで終わらせない」

・スピリチャルな要素がある。

・ヒーリング効果が高い。

・森林浴ができる。

・ハンティングの興奮が味わえる。

・誰にも邪魔されず、一人になれ、自分と向き合うことが出来る。

・自分の内面と対峙し、決断できる。

・日常を持ち込まない。非日常の空間。

・スマホを押入れに投げ入れ山の上の渓流に行く。
連絡が取れない状況を作る。思いっきり、せいせいする。
ネットやSNS、メールに依存していたことが、よ~く分かる。

・コンピューターがなくても、どうにでもなるという感覚。

・サバイバルな精神。

・旅。ジャーニー。世界を旅する。一瞬にして世界中がフィールドになる。

・幻の魚、というロマン。少年の心。冒険心。

・心と体の浄化作用。

・ドーパミンと、エンドルフィンの両方の脳内物質をたくさん分泌できる。
つまり、興奮と幸福感。

・適度な運動と、瞑想。足腰を鍛錬でき、心地よい疲労感を得られる。

・標高の高い場所の、澄みきったきれいな空気の中で食べる
カップヌードルの驚くほどの美味しさ。バーベキューなら、なおさら。

・ファッショナブルになれる。お洒落を楽しむのは、街の中だけではない。
山の中の誰も見ていない空間でも、釣り人は、お洒落をしたいのである。

・アーティスティックになれる。キャスティング、タイイング、
自己表現であり、芸術的なのである。

・心に残る思い出を多く作れる。

・仲間との飲み会、大きな売り上げ、知名度、彼女との時間、
家族との時間、SNSでの交流、日記、TV、読書、車、音楽、
コンサート、映画、執筆、ボスになる、社長になる、
テレビに出る、女にもてる、美味しいものを食べる、いい服を着る、

世の中、楽しいことは山ほどあるが、
魂のさらにその奥に流れ続ける思い出は、釣りであった。

・色々あるけど、ここに戻ってこれればいいかな、と思える場所。

・基本的に男の世界。男のロマン。男の友情が芽生える時間。

・釣りには、もの凄く多くの格言が残されている。

静かなることを学べ
釣り師の両手は縛っておけ
釣れない釣り人は哲学者
永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい
魚釣りという病気は死ぬまで治らない難病であると共に、
人生という難病を治療する特効薬でもある
ロイ・キリーク
・・・。

・男の隠れ家である。

・何かにスポイルされそうになった時、逃げて逃げて逃げまくれる。
世界の果てまでも。

・地球の生態系が分かる。

・世界中の釣り人と、すぐ仲良くなれる。

・その人の性根が分かってしまう。
いい人ぶっても、いざとなれば逆切れするその思考。
釣りによって本性がばれてしまう。そこが、面白い。(自分も含む)

・ヤマメは俺で、俺はヤマメ、ということが分かるようになる。
ヤマメを食べればヤマメが変化し、俺になる。俺が変化し、いずれヤマメになる。

・元は、一つ。一つの物質から全て発生している。
川、山へ行くことによって土壌微生物、バクテリアを吸収でき、
本来人間が持っている免疫力、生命力が高まる。
元の気、エネルギーを高められる。
都会のコンクリートジャングルではそれが出来ない。

・釣れても、釣れなくても、いつも釣り人はそのあり方を問われている。

・釣りを、「芸術家や音楽家や小説家と同等な社会的認知」
をしてもらえるには、フライフィッシングが一番近いところにいるのではないか。

・フライフィッシングはとてつもない楽しみと共に、
人間修行できる数少ない、身近な偉大なる遊びである。


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まだまだ、私の中から溢れるように出てきます。
随時、加筆していきますので、ご期待ください。







私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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