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タイトル :ニンフでも釣れません!どうすればいいですか?
配信日時 :2015/09/27(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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しょうぶです。
ご無沙汰してしまいましたが、お元気でしょうか?

この間、夜中に突発的にミャク略のないメールを配信しましたが、
時たま、そういうこともあるのでご了承ください(笑)


ところで、今号は、読者さんからの質問に答えましたので、
それを加筆修正してシェアーします。

何かしらのインスパイアーを得られるはずです。


内容は、季節的には過ぎてしまいましたが、
シーズンに関係なく応用できると思いますので、ぜひ読んでください。





■■ニンフでも釣れません!どうすればいいですか?■■


【質問】


主にC&R区間でニジマス狙いです。
5月を過ぎ6月以降になると、スレと水位低下(50-80cm位)により渋くなります。

ほとんどが、水底でヒラを打って何かを食べており、
ドライフライや、底ころがしのニンフに関心が薄くなります。

この場合の釣れる方法はありますでしょうか?
それとも釣ることが難しいのでしょうか?

3時間ほどで20匹が、2~3匹ということになってしまいます。
お手数です。





【私の返信】




お問合せありがとうございます。

早速ですが、

「水温も上がり、水位も低下し、魚の活性も悪くなる
夏の釣りをどう攻めればいいか?」

ということだと思いますが、
私なりの思索をお話ししてみます。



箇条書きにします。


1、何を食べているのか?水生昆虫はいるのか?

Mさんは、活性の悪い時でも3時間で2~3匹の釣れていますので、
その魚のストマックを調べて、魚が何を捕食しているのか、
断定を試みるといいと思います。


底でひらを打っているということですが、
何かを捕食している訳でもないかも知れません。

私の経験上では、こういう活性が悪い時は、
魚は何も食べていない、

もしくは、
食べていても極小のユスリカ(40番とか)や藻などを、
食べているというよりは吸い込んだ、
という状況なのではないかとも、考えられます。


まず、ストマックを調べ、水生昆虫を捕食しているのであれば、
その昆虫を模したフライを使う。

何も捕食していなければ、なかなかシビアな状況だと判断できます。

水生昆虫を捕食していないのであれば、
陸生昆虫を色々試すことで打破できることもあります。

小さいアントやバッタ、てんとう虫など。
それらのフライを沈めて魚の口元に送り込みます。

他には、ミミズやブナ虫等も。




2、釣れたフライを、色々と改良して使ってみる。


2~3匹は釣れていますので、
その釣れたときのフライを改良してみることは、
手堅い方法だと思います。


・そのフライを小さくする。
・カラーを変えてみる。
・ハックリングしてみる。
・ホットスポットを加えてみる。
・マテリアルを変えてみる。


等、釣れたフライを元に発展させることも得策だと思います。





3、とにかく釣り上げようと試みる場合


魚はある程度目視できているようですので、
ここは、サイトニンフィングで攻めることを試みます。

使うフライは、やはりエッグ。
もしくは、藻の色をしたバクとか。

小さいペレットフライとか。(C&R区間なら)
それも、18番、20番、それ以下のミッジエッグ、ミッジフライを使い、
定位している魚の口元へピンポイントで送り込みます。


魚は、食欲はないけれど、目の前に流れてきた小さい卵を、
思わず吸い込むかも知れません。


または、魚は活性が落ちていてできるだけ動きたくないけれど、
たまたま目の前に流れてきた小さなエッグを避けきれず、めんどくさいので、
思わず口に含んだ、という状況も無きにしも非ず・・です。


この時、目視してその瞬間を捕らえることが大切かと思います。
ある意味、究極のサイトニンフィングですね。


サイトニンフィングというと、体裁がいいですが、
引っ掛け釣りとも、言えなくもないような釣り方ですね・・。(汗)


この時、大切なポイントは、
ピンポイントで、魚の口元へ送り込むことだと思います。
1~2cm流れるレーンがずれただけで、魚は無視することも多いです。

避けきれないので、思わず口にした、
という状況を作ることがポイントのような気がします。


色も色々変えながら反応をみるといいと思います。
色によって反応が変わることも多々ありますので、
その結果は貴重なデータになります。





4、水通しのよい場所を探し、そこで釣りをする


その場所にこだわらずに、
インレットやアウトレットの水と通しのよいポイントを探し、
そこで、サイトニンフィングをします。

特に、流れ込みは水温も低く魚もバテテいないことも多いですので、
反応は上がるはずです。

もしくは、湧水の場所、藻が多い場所は、他よりはいいポイントです。




5、時合いを見極める


定番ですが、
夏は、朝マズメ、夕マズメに勝負を掛けることもいいと思います。
何かしらのハッチがあることも少なくないです。




6、ローインパクトを意識する

遠くから狙う、ティペットを細くする、フライを小さくする等、
極力ローインパクトを心掛けて、釣りをすることも得策だと思います。




7、逆にハイインパクトで狙ってみる

ローインパクトで、小さいフライで攻めた後、
いきなり10番、8番のでかいニンフ(ラーバ系)やミミズフライを流すと、
反射的に食らいつくこともありました。(少ないですが・・)

目先を大胆に変えることも時にはいいかも知れません。
(魚の判断能力をかく乱させてしまうのです)


ポンドの管釣りなら、でかいドライも時として反応があがります。
マラブーを使ったドライとかは、でかいのがガボッと出ることもあります。




8、小さめのストリーマー、ウエットを引っ張ってみる

これは、フライにより差が大きく出ることが多いですが、
当たりフライなら、魚は反応が良くなることもあります。

色々なカラーリングで試してみるといいと思います。

赤金、黒金、ピーコック、黒、白・・。


とある渓流で、何をやっても反応がなかったヤマメが、
ある色の組み合わせのウェットを引っ張ったら、
ガンガン釣れたということもありました。

おそらく、カラーリングの勝利だと推測しています。





等、ざっと考え付くことを上げてみました。






■とにかく釣り上げることに挑戦することの意味

人によっては、何もここまでして・・、と思う方もいるかも知れませんが、
こういうサイトニンフィング、他を集中して行うと、

ポジションの取り方やプレゼンテーション能力は上がりますし、
魚の食性や生態を詳しく把握できるいい機会にもなると思います。

ですので、やる価値はあると思います。

一番の意味は、
様々な思考をすることによって、脳が活性化されますし、
発想を豊かにできることだと思いますね。




ちょっとまとまりのない文章になってしまいましたが、
ご参考になれば幸いです。

何かありましたら、いつでもご連絡ください。




-------------ここまで---------------



何をやっても、うんともすんとも言わない時もありますよね。

でも、そんな時も、その時試行錯誤したことは、無駄ではありません。


一つ答えがあるとすれば、
トライ&トライ&トライ・・・これが正解ではないでしょうか。






■商品情報■


【タイイングコンプリートセット】

ジャンのタイイングセットコンプリートが、人気ですが、
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こういうロッドは、どこにもありません。

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それでは、今号はこの辺で。

Tight Line!!


疑問、質問、感想等も遠慮せずに送ってくださいね。
こちらから。
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■■フライフィッシングの魅力■■


≪しょうぶバージョン≫


フライフィッシングの魅力として一般的に語られていることは、

フライキャスティング、フライタイイング、
自然観察、釣りそのもの、などが上げられますが、
少し違う角度からフライフィッシングの魅力を探ってみました。

我々の元の気を上げることが目的です。



・釣りをする行為でありながら、「釣りを釣りで終わらせない」

・スピリチャルな要素がある。

・ヒーリング効果が高い。

・森林浴ができる。

・ハンティングの興奮が味わえる。

・誰にも邪魔されず、一人になれ、自分と向き合うことが出来る。

・自分の内面と対峙し、決断できる。

・日常を持ち込まない。非日常の空間。

・スマホを押入れに投げ入れ山の上の渓流に行く。
連絡が取れない状況を作る。思いっきり、せいせいする。
ネットやSNS、メールに依存していたことが、よ~く分かる。

・コンピューターがなくても、どうにでもなるという感覚。

・サバイバルな精神。

・旅。ジャーニー。世界を旅する。一瞬にして世界中がフィールドになる。

・幻の魚、というロマン。少年の心。冒険心。

・心と体の浄化作用。

・ドーパミンと、エンドルフィンの両方の脳内物質をたくさん分泌できる。
つまり、興奮と幸福感。

・適度な運動と、瞑想。足腰を鍛錬でき、心地よい疲労感を得られる。

・標高の高い場所の、澄みきったきれいな空気の中で食べる
カップヌードルの驚くほどの美味しさ。バーベキューなら、なおさら。

・ファッショナブルになれる。お洒落を楽しむのは、街の中だけではない。
山の中の誰も見ていない空間でも、釣り人は、お洒落をしたいのである。

・アーティスティックになれる。キャスティング、タイイング、
自己表現であり、芸術的なのである。

・心に残る思い出を多く作れる。

・仲間との飲み会、大きな売り上げ、知名度、彼女との時間、
家族との時間、SNSでの交流、日記、TV、読書、車、音楽、
コンサート、映画、執筆、ボスになる、社長になる、
テレビに出る、女にもてる、美味しいものを食べる、いい服を着る、

世の中、楽しいことは山ほどあるが、
魂のさらにその奥に流れ続ける思い出は、釣りであった。

・色々あるけど、ここに戻ってこれればいいかな、と思える場所。

・基本的に男の世界。男のロマン。男の友情が芽生える時間。

・釣りには、もの凄く多くの格言が残されている。

静かなることを学べ
釣り師の両手は縛っておけ
釣れない釣り人は哲学者
永遠に幸せになりたければ、釣りを覚えなさい
魚釣りという病気は死ぬまで治らない難病であると共に、
人生という難病を治療する特効薬でもある
ロイ・キリーク
・・・。

・男の隠れ家である。

・何かにスポイルされそうになった時、逃げて逃げて逃げまくれる。
世界の果てまでも。

・地球の生態系が分かる。

・世界中の釣り人と、すぐ仲良くなれる。

・その人の性根が分かってしまう。
いい人ぶっても、いざとなれば逆切れするその思考。
釣りによって本性がばれてしまう。そこが、面白い。(自分も含む)

・ヤマメは俺で、俺はヤマメ、ということが分かるようになる。
ヤマメを食べればヤマメが変化し、俺になる。俺が変化し、いずれヤマメになる。

・元は、一つ。一つの物質から全て発生している。
川、山へ行くことによって土壌微生物、バクテリアを吸収でき、
本来人間が持っている免疫力、生命力が高まる。
元の気、エネルギーを高められる。
都会のコンクリートジャングルではそれが出来ない。

・釣れても、釣れなくても、いつも釣り人はそのあり方を問われている。

・釣りを、「芸術家や音楽家や小説家と同等な社会的認知」
をしてもらえるには、フライフィッシングが一番近いところにいるのではないか。

・フライフィッシングはとてつもない楽しみと共に、
人間修行できる数少ない、身近な偉大なる遊びである。


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まだまだ、私の中から溢れるように出てきます。
随時、加筆していきますので、ご期待くださいね。








私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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