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タイトル :キャスティングの肝はテクニックではない!
配信日時 :2015/05/24(日) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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「キャスティングの肝は、テクニックではない!
どれだけ力を抜けるか、である。」



元気ですか。
しょうぶです。


最近、Youtubeにキャスティング入門編の
ビデオをアップし始めたのですが、なかなか好評です。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?flycasting-Beginner


友人に教えるように、
リラックスして話しながら撮っていますので、
見ている人も、肩ひじ張らずに見れるのがいいかな~と、
思っています。

(噛んだり、つっかえたりしてますが、
まあそれも友達に教えていると想定すれば、まあいいかな、と。)



そんな中、キャスティングに関するご質問が届きましたので、
その内容を皆さんにもシェアーします。


こういうやり取りは、
私も大変にいい気付きになりますし、楽しいです。





【ご質問】


初めましてKと申します。

今flyは休んでいますがたまたま貴方の釣り方を、
you tubeで拝見しましたところ、
私と同じ様な釣り方をしていたので大変興味を持ちました。


以前は10フィート5番ですべての川で
ドライ~ニンフにこだわらず釣れる釣りをめざしていました。
ただ、4番ライン以下ですと風の影響を受けやすく苦労した経験があります。


ビデオで拝見してますととてもスムーズに行っていますが
その辺をお聞かせください。今考えているのは3番です。





【回答】


始めまして。
お問い合わせありがとうございます。


早速ですが、
同じような釣り方というのはニンフィングでしょうか。

私がDVDで発信している釣り方は、
ヨーロピアンニンフィングと言いまして、

様々な工夫を施しているアウトリガーの進化版のような釣り方で、
現在は、ニンフィングとしては最先端を行っていると思います。


10フィートの5番をご使用とのことで、
アグレッシブな釣りをされていて上手い方だと、
私も想像できます。


風の影響を受けやすいというのは、
キャスティングに関してでしょうか。

確かに、番手が定番手になればなるほど、
風の影響は受けやすくなると思いますが、


キャスティングの角度やホールの使用、リーダーシステムの見直し等で、
改善されることも多いと考えています。

(例えば、水面ギリギリのサイドキャストを、
ダブルホールで鋭く行えば、風の影響も軽減されると思います。)



私が一番気をつけている点は、

体の力を抜き、筋肉の硬直を無くし、できるだけ心身共にリラックスし、
ロッドに仕事を任せるという、意識で行っていることでしょうか。


そして、リズミカルなキャストも心掛けています。


的を得た回答になっていますでしょうか。
ご参考になりましたら、幸いです。




---------ここまで---------



Kさん、コンタクトありがとうございます。
ぜひ、フライフィッシングを再開して楽しんでください。


私も、力んでテーリングしたり、
思うように飛ばなかったりも、まだまだあります。

といいますか、そういうことの連続です。


キャスティングには、
マイクロエラーという、なかなか本人には気付かないような
癖やエラーが存在します。


だから、面白いんですけどね。






■力んだら、何事も上手くいかない


どんな運動でも、
力みすぎ、緊張しすぎがいい結果を生むことは、
ほぼないと思うんですね。


その道の達人と呼ばれる人たちに共通することは、


力の緩急、メリハリがはっきりしていて、
力の抜き方が分かっていて、無駄な動きをしていない、
ということだと思います。


これは、スポーツ全般そうです。


武道の達人は、
その場に「スッ」と佇んでいる姿だけで、
勝負あり、みたいなところがありますよね。


何故、そう思うのかといえば、
体に、まったく力みを感じないからです。

力の抜け具合が、その人の修練を物語っているからです。


書道や画家、料理人、音楽家にも通じます。
いや、もう全ての営為がそうなのかも知れません。



・できるだけ、力を抜きリラックスする。

・力を入れるべきところで、瞬間的に無理なく入れられる。

・丹田に重心を落とし、呼吸も深く。






■脳の動きも同じ。



実は、力みというのは筋肉だけの問題ではありません。

筋肉に指令を送っているのは脳ですし、

力みの根源を探っていくと、
脳に、行き着くのです。


脳が、何かしらのプレッシャーを感じたりすると、
そのプレッシャーに耐えようとして、
筋肉を硬直させようと、指令を出している訳です。


(筋肉そのものが、考えているという説もあり、興味深いです)





■思考回路



・私達が、日常的に何気なく考えていること

・何をどう考えているのか?という考え方の癖


というのも、ありますよね。


たいがい、同じような思考回路で人間はものを考えています。



頭が固い、とか、
頑固、


などと言われるのも、

実は、脳がリラックスしていなく、
力んだ状態だから、そうなってしまうのです。


世間体を必要以上に気にしたり、
他人と自分を意味なく比べたり、


そういうプレッシャーを日々受けているから、
脳はリラックス出来ずに、力んでしまうのです。



なので、


「脳の力みも意識して無くすべき」


なのではないかと考えます。

これ、結構大マジです。



体もリラックスさせる。
脳もリラックスさせる。


こういう意識で、

人間は、再生してしていくのだと思います。



リフレッシュです。

リフレッシュというと、使われすぎた言葉という感がありますが、

和訳すれば、


「新鮮さを取り戻す」


ということですからね。


新鮮であるべきなんです。


人間はいつでも。

いくつになっても。






■今日のまとめ


また、とりとめなく話しが広がってしまいましたが、

釣り、フライフィッシングやフライキャスティングには、


「新鮮さを取り戻す」


という効能が、多分にあるのだということです。


そして、新鮮さを取り戻す為には、


「頭も体も力を抜き、リラックスする」


という時間、空間が必要だということです。



「頭も体も力を抜き、リラックスする」


ことが、フライキャスティングが上手くなるコツですし、
フライフィッシングが上手くなる最善の方法だと思うんです。



フライフィッシングを上手くなるコツは、脳と体のリラックスですし、
脳と体をリラックスさせようと意識し努力すれば、必然的に、
フライフィッシングも上手くなっている、

という事ではないでしょうか。


いい循環に入れる訳です。
いい上昇スパイラルの中で心地よい時間が益々増えるのです。





【追伸】


ニンフィングキャストも、同じです。
http://europiannymphing.flyfishing-japan.com/index.php?EuropianNymphingMethodLetter%2Fi


力を抜く為のロッド
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?Hends%20Rod






【業務連絡】


業務連絡です。5月21日にキャスティングスクールを申し込まれましたM・Kさま。
ドコモのメールアドレスに返信しましたが、不達になり戻ってきてしまいます。

ドメイン指定等を設定し再度連絡を頂くか、PCメールから改めてご連絡ください。
よろしくお願いします。








私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
「Complete Angler」
http://www.flyfishing-japan.com/shop



■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。



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