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タイトル :フライキャスティング上達の為の飛躍的な練習方法
配信日時 :2015/02/24(火) 07:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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しょうぶです。


今号は解禁に備えて、キャスティングのお話です。




【フライキャスティング上達の為の飛躍的な練習方法】



・IFFFフライキャスティングインストラクター
・スイングターンキャスト 開発者
・リバウンドキャスト 開発者


の私が自信を持って提唱する、

「フライキャスティング上達の為の飛躍的な練習方法」

を紹介します。



これは、キャスティングテクニックの話しではありません。

道具の話しです。


「道具」「ロッドを変える」

という、いたってシンプルで、誰にでもすぐ実践でき、

そして、

飛躍的に、劇的にフライキャスティングが上達する魔法のような方法です。


ぜひ、知るだけでなく、
実践してその効果を身を持って体感してくださいね。





■いつもより高番手のロッドで、練習する



結論から、ズバッといきます。


いつもあなたが釣りで使っているロッドより、
3番手~4番手上の番手のロッドで、
キャスティング練習をしてください。


つまり、
あなたが、普段4番のロッドを使って、川で釣りをしているのなら、

7番や8番で、キャスティング練習をする、

ということです。


普段、6番を使っているのなら、
9番とか10番のロッドでキャスティング練習をするのです。



「何だ、そんなことか~?」


と思ったあなたにこそ、
実践して頂きたい、シンプルな理論です。


私は、この方法ですごぶる効果がありました。
こういうちょっとした気付きにこそ、上達のヒントが隠されているのです。

これも、微差力の一つです。
  





■筋肉や脳には、相対的な基準がある


例えば4番で釣りをしているからといって、
いつも4番でキャスティング練習をしていると、

脳や筋肉は、そのロッドの重さや振り心地を正確に記憶し、
それを、基準とします。


ですから、
4番を振った後に、8番を振ると、


「ゲッ!なんて重たいんだ!」


と、脳と筋肉はそう判断します。


何故、重たいと感じるのかと言えば、

4番が基本の重さ、基準の重さになっているからです。

相対的に、判断している訳です。


であるならば、


逆に、逆にですね、


8番をしこたま振った後に、
4番をキャストしてみると、


「おぉ!か・・軽い!」


という感覚に間違いなくなります。

(出来れば、しこたま振ることがいいです)


その時の脳と筋肉は、8番の重さが基準になっているからです。



そして、キャスティング上達の為の大きな課題として、
ロッドを意のままに自由自在に振る、ということがありまして、


「自由自在に意のままに振る」


ためには、

ロッドを、腕の延長ぐらいな感覚で振れれば、
それに限りなく近づけます。


腕の延長上ということは、限りなく軽い感覚が求められます。


腕がいつも重い感じというのは、普通はあり得ませんから、
重さを感じないくらいの感覚で振れることがベストですね。


少なくとも、ロッドに振り回されているようでは、いけません。




しかし、4番をいつも振っていると、
時として4番でも、重く感じます。


重く感じると言うのは、

ラインが飛ばない、思うがままにラインコントロールできない、
釣れない・・(汗)

という感情からも来ていると思いますけれど。
(これは、脳の判断ですね)


つまり、
いつも4番だけを振っていると、
脳や筋肉が、4番を基準として覚えてしまうので、

4番が最大の重さにも、なりえている訳です。



他に例えるなら、

筋トレなどが分かりやすいと思いますが、

10kgのバーベルを何十回か持ち上げて、その後、
5kgのバーベルを持ち上げると、

軽いな~となりますが、

これと同じことですね。



ですので、

キャスティング練習も、8番以上の高番手を使い、
ループが乱れる直前の長さまでラインを出して
ダブルホールキャスティングをし、


「自身の限界ギリギリのところで投げ続けてみる」


ということに挑戦すれば、

あなたのキャスティングは、必ず飛躍します。





■釣りが進化したと実感した瞬間


私はこうして、この方法でそこそこしこたまキャスティング練習をして、

ある日、4番ロッドを携えて渓流に釣りに行きました。

いつもの場所で、釣りを開始しましたが、

いつもとは、全然違う感覚に襲われたのです。


「あれ?何か今日はずいぶん軽快な感じがするな!?」

「おぉ!軽~い。ロッドが軽いし、キャストも軽い!」

「いつも届かない対岸のポイントに今日は軽く届いちゃうぜ!」

「メンディングも、楽に出来る!ラインがうれしそうに踊ってるぜ!」

「あれ?もしかして、俺上手くなったのかな?」


こんな風に、釣りの感覚が劇的に進化したのです。




他人事のように読んでいるあなた。(笑)



このシンプルなノウハウは、地味で面倒くささもありますが、

これを、実践した人としない人では、
キャスティングのレベルに明らかな違いが出て来ます。

そのくらいのノウハウですから、実践して見てくださいね。


ちなみに、バンブーロッドでも同じです。
グラファイトの高番手で練習した後、バンブーを振ってみてください。


最初、めちゃくちゃ違和感がありますが、その違和感が大切です。
力の抜き加減、バンブーの特性が、より分かります。






■具体的実践方法


・例えば、4番ロッド釣行の場合(他の番手は応用してください)


釣りに行く前日に、8番で20分~30分でいいので、
キャスティング練習し、脳と筋肉にその重さをしっかり覚えさせます。

その状態のまま、当日釣行します。
4番で、キャスティングを開始します。


いつもの川が、狭く感じるでしょう。


Good Luck!





■今日の結論



筋肉にいつも以上の負荷をかけろ。

脳にも、いつも以上の負荷をかけろ。


そうすれば、

キャスティングは、否が応でも上達してしまいます。

否が応でもです。




そして、これ、実は、

全ての人間の営みに当てはまる不変の法則だと思います。







【追伸】


日差しや風が、少しずつ春めいてきましたね。

もう、シーズンが始まっているところもありますし、
これから、本格的に全国で解禁ですね。

シーズン直前、ぜひこの方法を試してみてください。
いいスタートダッシュが切れますよ。


そして、あなたのキャスティングが上手くなったなら、
よければ、私に報告してくださるとうれしい限りです。

ぜひ、待っています!



では、今号はこの辺で。


春の風を感じながら気分を盛り上げて、
ワクワクの解禁を向え、最高の釣りのひと時を!






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■伝えたいこと

本当は・・
私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。
そのことが、生きる意味だとも思います。

少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、
それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。

フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。
沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。

あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、
フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。

そのことを、伝えていきたいのです。
フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。






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