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タイトル :フライキャスティング セルフコントロール
配信日時 :2013/02/10(日) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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こんにちは。しょうぶです。

もうすぐ、待ちに待った解禁ですね。


長良川は、既に解禁して多くの釣り人でにぎわっているようです。
千曲川は、16日が解禁です。


3月に入れば、ほとんどの河川で釣りが出来るようになりますので、
今からワクワクしているのではないでしょうか。


今回は、解禁に備えて、

フライキャスティングの基礎的なことをおさらいしておきましょう。

このテキストは、
私のキャスティングスクールに来てくれた人の為に書いたものですが、
こういった基本がとても大切なんですね。


何でもそうですが、やはり基本です。
基本をおろそかにしては、いくら高度なテクニックを追い求めてもすぐ行き詰ります。

出来れば、プリントアウトして、
それを見て、一つ一つ確認しながらキャスティング練習してみて下さい。

必ず、上手くいっていない箇所が出てきます。
そこに気付くか気付かないかで、キャスティングの上手い下手も決まっていますので、
少し面倒ですが、ぜひやってみてくださいね。



ここから~~~~~~



■フライキャスティング セルフコントロール ベーシック編



1、グリップを強く握っていないか。体に力が入っていないか。

  出来るだけグリップは軽く握る。出来るだけ体の力を抜く。


2、ロッドが前後でスパッと止まっているか。

  ダラッとした振りになっていないか。


3、バックキャスト時に、手首が開きすぎていないか。

  手首が開きすぎていると、オープンループになってしまう。


4、前後のタイミングが同じになっているか。

  1対1のリズムをキープする。


5、手首だけでロッドを振っていないか。

  腕全体を使いロッドを振る。


6、ラインの重さを前後でしっかり感じているか。

  重さを感じなければ、キャストのタイミングが早い。


7、ロッドティップが一直線上に動いているか。

  山なりに動いていないか。


8、一平面上をロッドが移動しているか。

  カーブしたり、シュートしていないか。




上記を1つ1つ順に確認しながら、フォルスキャストを練習します。

最初のころは3、を確認しながら振っていたら、1、2、を忘れてしまいいいループが作れなかった

りします。
1、2、を意識して練習していると、3、4、が出来ていなかったりします。

ですが、練習していく内に自然と体が覚えていき、無意識に修正し出来るようになってきます。
そうなれば、こっちのもんです。


いいキャスティングの目安は、いいループが出来ているかどうかです。

きれいなタイトループができていなければ、どこかに問題があります。
それを一つ一つ確認することで、修正できます。


ここまで~~~~




※出来れは、最初はラインを握りこんで、片手だけでキャストして下さい。
その方がラインのたるみを作らないので、重さを感じやすくタイトにキャスティングが出来ます。

それを十分確認してから、ホールなどの練習に移行してください。


※中級者以上の人は、こういう練習は必要ないと思うかも知れません。
しかし、しか~し、そういう方こそこの初歩的な練習を馬鹿にせずにやってみてください。

丁寧に丁寧にキャストを繰り返して下さい。
色々なマイクロエラーを見つけることが出来るはずです。

つまり、手元の動作が数ミリ違っただけで、
ループには何倍もの大きな変化を与えているということを、体で分かることが大切です。



ぜひ、解禁前の肩慣らしとしてやってみてください。



では、今号はこの辺で。

どうぞ、より良きフィッシングを!



ヨーロピアンニンフィングを日本で実践
http://youtu.be/NE1O9ph24VA


スロベニア釣行記
http://championships.flyfishing-japan.com/


フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!)
http://www.flyfishing-japan.com/


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