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タイトル :数釣りVS一匹の価値
配信日時 :2011/12/04(日) 11:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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数釣りVS一匹の価値


釣りには、数釣りという欲求が強くあります。
フライフィッシングにもそれは存在します。

人より多く釣りたい・・。
とにかく釣りたい・・。
自慢したい・・。

という欲求ですね。


しかし、フライフィッシングには、
一匹の価値という満足感も存在します。


釣れないライズ。
難しいライズ。
難しいキャストを強いられる場所。
千回キャストして、釣れる一匹。


それをどう釣るか・・。

そこにはフライフィッシングならではの醍醐味があります。
普通なら諦めてしまう魚を、追い求めるロマン。

一匹を釣るまでにどれだけ楽しめるか、満足できるかを追求できるのも、
フライフィッシングのフライフィッシングたるところです。


でもですね、
多くの人は、釣れない魚を粘り強く狙うことが出来ずに、
さっさと諦めて数釣りに走ってしまいます。


釣ったもん勝ち、釣れてナンボの世界は、
放流魚をごぼう抜きで釣ってすべて持ち帰り、
解禁一週間後には、川に魚がいないという方向性に向かってしまいます。


これが今までの風習で、多くの河川の現状なんですね。


ドバっと放流して、ドバっと釣る。
魚がいなくなったら、ドバっとバケツで放流して、ドバっと釣る。持ち帰る。
この繰り返しな訳です。

これでは、なんだか・・・儚い遊びですよね。


フライフィッシングを難しいと感じている方や、
気取っていると感じている人たちは、
この辺の感覚の違いが根強く残っている気がしますね。




「一匹の価値」



この世界観を持つ釣り人は、これからの時代も大丈夫な気がします。


量より、質が求められる時代だからです。




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「魚、エサ、環境というエコロジー、つまり生態学的な考え方で、
ある時はニンフ、またある時はイマージャーやドライフライというような
フライフィッシングをやっていくと、いやがうえにも生態学的な発想が
FFマンたちの中に培われて、魚や自然を大切にしようとする意識がより一層強く

なります。
ところが、フライローテーションのみで当たりバリを見つけるような釣り方を続け

ると、
釣れる釣れないの結果ばかりが重視されがちになって、対象魚や自然に対する思い

やりの意識が育ちにくいのではないか。」

西山 徹 (フライフィッシング講座より)


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「フライフィッシャーマンは3つの段階をたどる。それはこのスポーツを
本気で取り組めば必ずそうなるはずだ。

1、沢山の魚を釣るだけの時期。
2、大物を追求する時期。ある人はここでそれをリリースすることを学ぶ。
3、最も難しくスマートな魚だけを追い、釣ることができる資格をもつ時期。


私はこの3つの過程を本気で信じている。しかし本当の意味で何パーセントの釣り

人が3、の段階まで行くかは知らない。

私が考えていることは最も難しい魚を楽しむ釣りだ。しかし1、の段階2、の段階

にとどまる釣り人がほとんどだろう。」

アル・コーチ
 (エキスパートのフライフィッシングより)


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■追伸

まあ、とはいえ、
数釣りが面白い時もあります。時として。

私も上記の1~3を行ったり来たりしています。


バランスを取って、自身の欲を他に向けることも必要だということでしょうか。



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