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タイトル :サバイバルの時代
配信日時 :2011/04/23(土) 20:50

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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こんにちは。

元気ですか。

震災後、
これからのサバイバルな時代を、
我々フライフィッシャーマンはどう行動を取ればいいかを
お話します。

詳しくは、編集後記で。




■バンブーロッド賛歌パート2


・バンブーロッドは美しい。


工芸的にいっても、
かなり高い水準のものだと思う。
芸術を感じる。

例えば、
街の小奇麗でおしゃれなレストランに入ったとき、
さりげなくバンブーロッドがディスプレイされていたら、
その空間は豊かなものになる。

シーフードレストランや、
温泉街の岩魚や山女を出してくれる料理屋にぴったりだ。

絵画が飾られているのと同じように、
訪れた人々の心を癒すだろう。

釣りをしない人でも、
その美しさは分かるはずだ。

こじつけた話のようだが、
あながち悪いアイデアではない。



・あの「柳のようなしなやかさと粘り強く加速のついた反発力」は、
グラファイトでは、表現できない。


おそらく、
どんなに科学技術が進んだとしても、バンブーにはかなわない。





「柳のようなしなやかさと粘り強く加速のついた反発力」




一人の男として、
バンブーロッドのように生きていきたい、と心に願う。


バンブーロッドは、教えてくれる。


風を切れ。
しなやかであれ。
何度でも立ち上がれ。
成功するまで粘り強く加速しろ。
ダンスしろ。
軽やかにスィングしろ。
丁寧であれ。
魂を込めろ。
その時を、心置きなく楽しめ。


バンブーロッドは何も言わない。
しかし、バンブーロッドは多くを物語る。

もしあなたが、
グラファイトロッドでしか釣りをしていないなら、
フライフィッシングの本当の快感はまだ体験できていない、
といっていいと思う。

グラファイトの軽さと扱いやすさはいい。
でも、感じない。いや、感ずることが少ない。

グラファイトは丈夫だし、比較的安価だし、扱いにもさほど気を使わない。
道具としての機能はすばらしい。
しかし何かが足りない・・・気がするのは私だけだろうか。



・バンブーロッドは一般的に高価である。
私も、長い間手にすることを躊躇してきた。

ある日、思い切って購入した。
期待に胸を膨らませ、ラインを通し振ってみた。

・・・?

想像とは違い、振りづらかった。
キャスティングが悪いのかとも思った。

何度もチャレンジしているうちに、
何となくは振れるようになってきた。

少し、バンブーの何たるかが分かった気がしたが、
それでも釣りには、グラファイトロッドを使った。


バンブーロッドはいつも部屋の片隅に鎮座したままだった。
最初のバンブーロッドは釣りに使うには、機能的にグラファイトにだいぶ劣っていた。

その後、
何本ものバンブーロッドを振る機会を得た。
心のどこかで、もっといいバンブーロッドがあるはずだ、と思っていたからだ。


レナード、オービス、ウェスジョーダン、トーマス&トーマス、ヤング、FEトーマス・・。


海外の一流どころのビルダーのバンブーロッドを何本も振った。十万以上は優にするロッドだ。


最初に買ったバンブーロッドと違い、
どれも個性的でありながら、ロッドとしての機能が高く美しかった。

色々なアクションがあることも分かった。
何を意図してそのバンブーロッドを作ったのかが、少しずつ分かってきた。
バンブーロッドの魅力にはまりつつあった。



・そんなある日、一本のロッドを手にした。
有名ビルダーのロッドからすれば、かなりお手頃だった。
お手頃すぎて心配になったほどだ。
どうせ、最初に買ったバンブーと似たようなものだろう、という感情が支配していた。


ロッドが家に到着した。
見た目は値段の割には、まあまあ丁寧な作り。やわらかそうだった。
ほぼ期待感もなく、家の裏にあるいつもの公園で暇つぶし程度に振ってみた。


・・・!!


バッドから曲がるブランクがしなやかだった。
オービスのフリーに似ているな、と思った。

この価格でこのポテンシャルに正直驚いた。
しなやかで強い女性のようにも感じた。

さわっていると幸せを感じた。


キャストを繰り返しているうちに、
このロッドにもっとも最適なキャスティング方法を自然に習得した。

このロッドに教えてもらったといったほうが、いいかもしれない。
バンブーにはバンブーのキャスティング方法がある、ということが分かった。

今は、グラファイトよりこのバンブーでキャストすることが最高に気持ちいい。
自身とロッドとラインが完全に一体化した艶めかしいほどしなやかなキャスティング。

このロッドを持って近くに釣りに行った。
キャストしているだけで快感を感じだ。

魚が掛かった後のやりとりは、想像していた通りの電気ショックだった。
バッドから曲がりダイレクトに魚の生命力を手の平に感じた。

もし、
あなたがグラファイトしか振ったことがないなら、
次の一本に私は迷わずにこのバンブーロッドをお勧めします。

フライフィッシングを最高に楽しみたいのなら、
バンブーロッドを持っていないのは、リスクさえ感じてしまう。
ぜひ、新たな快楽を手に入れて欲しいと思います。


もし、
あなたがバンブーロッドに入れ込んでいる人なら、
ぜひ一度、このバンブーを振ってもらいたいですね。

そのポテンシャルに驚くことになるはずです。

http://www.flyfishing-japan.com/index.php?bamboo%20rod%20set




今回、このバンブーロッドを紹介するに当って、
私から何かプレゼントできないか考えました。

すぐに思いついたのは、
バンブーロッドの新たなるキャスティング方法、

「swing turn cast」


このキャスト方法は、
今までのキャスティング理論とは違う観点のキャスティングです。

このロッドを振っているうちに自然と習得したのですが、
まったく無駄が無い生き物のようなキャスティングができます。

今まで、ありそうでなかった方法だと思います。
ぜひ、この快感キャスティングを覚えて頂きたいと思っています。

ちょっとした考え方の違いで、
キャスティングの幅が大きく広がりますよ。





もう一つは、
数年前からの構想であった、

「site imazing secret」 サイトイマージングシークレット

という進化したミッジング釣法の紹介です。
これはミッジのディンプルライズにすごぶる効きます。


渓流の緩やかな流れのプールや管理釣り場、湖などでの
ディンプルライズを仕留められます。

似たような釣り方を無意識にしている人はいるかもしれませんが、
戦術として意識して積極的に行っている人は、私の知る限りほとんどいません。

ごく一部のエキスパートの方たちは似たようなことはしています。

また、今回紹介する

「ユスリカサイケデリックイマージャー」

というフライは、
メディアや本でも紹介されていません。
簡単に巻け、シンプルでありながら可能性を秘めた極秘のフライです。

正直、このフライはかっこよくてすごいです。


私は、
この釣り方を実践・検証することで、膨大な時間と労力とお金を使ってきました。
今も現在進行形です。

この釣法だけで、
ウン万円の価値はあると真面目に思っています。

釣り方に煮詰まっている人、
イマージングって何?という人、
新たな世界を知りたい!という人は、
今なら特典という形で実質タダで手に入る訳です。


どう過ごそうが、一日は同じ一日。

密度を濃く、好奇心を益々満たし、ワクワク感をより高めたいなら、
このバンブーロッドを手にしてみて下さい。


より一層、心を解き放ち自由になれることを、私は確信しています。

http://www.flyfishing-japan.com/index.php?bamboo%20rod%20set





■編集後記


少しずつ、普段の生活に戻りつつありますが、
復興はこれから何年もの長期戦になると思います。

私たちが出来ること、しなければいけないこと・・。
色々あると思います。

一番良くないのは、感情で判断してしまうことだと思うんですね。


今まで以上に元気になる為に釣りに行き、
めいっぱい仕事をし、
その中で長期的視野に立ち、
支援をしていくことが、大切だと考えています。

自粛もほどほどに、ということです。
もう自粛している場合ではないでしょう。

心が萎縮して、無意識に行動に制限が掛かっていると思います。
ストレスやプレッシャーが知らずのうちに、心に溜まっています。


経済活動が滞るというのは、
人間でいえば、血流が悪くなることと同じです。

こういう時こそ、
血流を良くする為に活発に経済行動をとって、
健全な体を維持、促進していくべきではないでしょうか。


「こんな時に、釣りになんか行くべきではない、行ってられない」
「そんなお金があるなら、募金にまわすべきだ」

という人もいますが、

それは、感情に走っているだけで、
建設的ではありません。


こういう時こそ、
私は、逆に行ったほうがいいと思います。
我々はより元気に強くなる行動を取るべきです。


自然の恐ろしさを嫌というほど経験した我々ですが、
いつもの川のほとりに立ったとき、
自然はいつものように、どこまでもやさしく微笑んでくれるはずです。


人間の存在など、
人間が思うほど、「自然・地球」はこれっぽっちも気に留めていません。


いま、

「地球にやさしく」

などど胡散臭い台詞を言える人は果たしているでしょうか。

こんな言葉も人間のエゴと思い上がりからきている気がしてなりません。


今回の原発の問題も、
人間の思い上がりと、エゴとしか言いようがありません。

そして、
そういったエゴは社会のあらゆるところに巣くっています。

「エコ」

もそうです。

エコという大義名分の元では、
それは正義以外の何者でもなく、
エコに逆らう人は反社会的であり、悪者になります。

しかし、
エコという偽りの正義のもと、
思い上がった人間達が、増殖しています。


エコに関しては、
また近々、別で書こうと思います。


何にしろ、

釣りに行ってくださいね。
誰にも遠慮はいりません。


今こそ、楽しんでワクワクして、リフレッシュしてゼロに戻し、

「始まりを始める」

必要があるのではないでしょうか。


しかし、一回では効果はありません。


何度も何度もリフレッシュし、ゼロに戻しリスタートを切ることが必要ですね。


「始まりを始める」


ことを、毎日のように実践するべきだと思います。
釣りは、余分な観念を取り除きゼロにする手段としては最適です。


大切なのは、悪い状況でもわくわく出来る術を持つことです。
ストレスやプレッシャーを上手く管理し、楽しい感情を呼び起こすことです。


フライフィッシングには、
その要素が不断に盛り込まれていますよね。


我々フライフィッシャーマンは、
最悪の状況の中でも、観点を切り替え、楽しんでサバイバルできる術を持っているのです。


では、今号はこの辺で。


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