【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :フライフィッシング フロー |
配信日時 | :2010/05/29(土) 11:10 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- フライフィッシング フロー こんにちは。 皆さん釣りはいい感じですか。 私は、ポーランド行きでバタバタしています。 ポーランド通貨はズロチといって、 両替するのにも、一苦労だったりするのです。 続きは編集後記で。 ※このメルマガはフライフィッシングのメルマガですが、 どこそこで何々が釣れました!、とかいう事よりも、 もっとその奥にある内面にフォーカスした事柄を 発信して行きたいと考えています。 (もちろん、釣行記も書きますが・・) では、今号のキーワードは「フロー」です。 ■フライフィッシング フロー フロー(英語:Flow )とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、 精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、 その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態をいう。 ZONE、ピークエクスペリエンスとも呼ばれる。 心理学者のミハイ・チクセントミハイによって提唱され、 その概念は、あらゆる分野に渡って広く論及されている。 2500年以上前、仏教や道教といった東洋の精神的な伝統の実践者は、 この訓練を彼らの精神開発の非常に中心的な部分として磨いた。 参照 ウィキペディア(Wikipedia) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC#.E9.96.A2.E9.80.A3.E9.A0.85.E7.9B.AE ■実際、フライフィッシングをしている時、 時間の流れがすさまじく速い。 「あっ」という間に、一日が終わる。時間が経つのが早すぎる。 一日中、川に立ち込んでいてもまったく苦にならない。疲れない。 昼飯も食べるのを忘れるほどに。 その時間がもったいないと、立ったまま食べたりする。(時もあった) 押し付けられた日常では、時間が経つのが遅い。 些細なことで、疲れる。昼飯が一番の楽しみだったりもする。 こういった心の動きが、とても重要なのである。 何が違うのか? フローが、一つの答えになっていると思う。 チクセントミハイによれば、 フローとは、成功しているような活動の事である。 釣りをして集中している時、その状態そのものが、 成功状態という事だろうか。 集中し、ワクワクし、時の経つのも忘れいる様。 成功とは、何かの目的を達した時というよりは、 何かに完全にのめり込んでいる状態の事なのではないだろうか。 そう考えると、成功的なことはすぐにでも手に入りそうだ。 好きな事をのめりこんでやってしまえばいい、のである。 これは、釣りに限らず何でもいい訳で、 それが仕事だったら、最高の人生であろうことは、 先人達が証明している。 世に、高い価値を提供している人達を注意深く見ていると、 色々苦労はしているようにも見えるが、 実は、その何倍も誰よりものめり込んで楽しんでいる。 結果はその一つの表れに過ぎない。 バンブーロッドビルダーは、 竿を作っている時が、楽しくで仕方がない。 プロショップのオーナーは、 釣り道具に囲まれた空間にいる事が、快感なのである。 私も、好き勝手に釣りの話を書いていることは、 楽しいのです。 あなたがもし、まだ迷える若者なら我慢することはない。 好きな事をやってしまえばいい。 好きな事で自分を表現することだ。 もっと言おう。 もしあなたが、中年でうだつがあがらないと感じているのなら、 好きな事をやってしまおう。もう我慢することはない。 だいたい、人生そんなに長くない。 ビジネスで世の中を活性化させるのもいい。 時には、お得意さんをフライフィッシングで接待する。 ちょっと洒落たマーケティングだ。 ■世界大会 やはり、ルールはあります。 今年のレギュレーションはというと、 ・錘(ショット)禁止 ・マーカー(インジケーター)禁止 ・フライは2個まで ・ループトゥーループは1つまで。 ・シングルハンドのみ、12フィートまで。 ・バーブフック禁止、バーブレスフック厳守 ・シューティングヘッド禁止 などなど。 細かくはまだ色々ありますが、 今年、大きく変わったのは、 使えるフライが2個までという事ですね。 去年までは、確か3フライまで良かったのですが、 今年はよりタイトになったようです。 この差は大きいですね。 で、これらのレギュレーションが守られているかどうかを 監視する人が必要なんですね。 選手が誰もいない川で一人で釣りをしていたら、 どうにでも出来てしまいますから。 そこで、「コントローラー」と呼ばれる審判員がその役割を担うのです。 選手1人にコントローラー1人というマンツーマンで、競技が行われるのです。 (湖では、ボートの釣りで選手2人にコントローラー1人) 今年も120人~130人ぐらいが参加しますから、 コントローラーもその人数近く必要です。 地元の人がボランティアで協力します。 今年のポーランドのジモティーは、英語はほとんど通じないそうなので、 フィーリング命ですね。 でも、100名以上のほぼボランティアの協力を得て成り立つのですから、 主催者サイド、運営委員の方々が大変なのは良く分かります。ほんと。 さらに、大会が開催される川や湖は、 3ヶ月前(確か)辺りから禁漁にして、 魚の数の確保と、環境をより自然な状態に保つようにしています。 魚がいないんじゃ、釣りになりませんから。 こういった管理も大変な訳で、 ほんと、大いなる釣り道楽恐るべしですね。 狙う魚は、 主にブラウントラウトと、グレーリング。 どちらの魚も日本では、馴染みが薄い。 グレーリングなんて、釣った事がある人はかなり少ないんじゃないでしょうか。 背びれがビロ~ンと大きいのが特徴です。 で、 行ったことにない土地で、あまり釣った事のない魚を釣る訳ですから、 まったく予測が立たないですし、ほぼ出たとこ勝負な訳です。 競技前の一週間のプラクティスで どこまで色々な情報を得るかが勝負になってきます。 そんな訳で、6月7日成田発で行ってきます。 ■ご意見ご感想などありましたら、 お気軽にメール下さい。 また、ポーランド大会でこれが聞きたい!なども 大歓迎です。 こちらから ↓ http://www.flyfishing-japan.com/index.php?%E9%80%A3%E7%B5%A1%E5%85%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB ■編集後記 ポーランドは、EUには加盟していますが、 ユーロは使えないらしいです。 (歴史的背景が垣間見られるような・・・) ズロチというポーランド通貨で対応するしかないようで。 これがまた、日本には馴染みがなく、 扱っている銀行もかなり限られています。 ポーランドへのズロチ送金も、 銀行の窓口があたふたしてました。 お難そうな銀行員があわてているのを見るのは、 少しだけ楽しかったりしました。 両替も、地方銀行では出来ませんでした。 ポーランドは、自然がきれいらしいですね。 写真もたくさん撮ってきます! では、今号はこの辺で。 より良きフィッシングを! ※ご意見、ご感想をお待ちしております。 「もっと、こういった情報を発信して欲しい」とか、 「こういう商品情報を知らないか」とか、 「こういう事で悩んでいるんだけど、どうにかならないか」とか、 「こうなりたいんだけど、上手くいかない」とか、 「自分の意見をメルマガに載せてくれないか」とか、 「キャスティングを教えてくれないか」とか、 「一緒に釣りに行って教えてくれないか」とか、 「一緒に釣りに行って教えてあげるよ」とか、 何でも結構ですので、限りなくお気軽に連絡下さい。 よろしくどうぞ! フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) http://www.flyfishing-japan.com/ 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |