【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :人の流れとは逆に・・。 |
配信日時 | :2009/12/06(日) 01:40 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- またまた久しぶりのメルマガになってしまいました。 忘れた頃にやってくる、請求書みたいなものですか!? 前回、「なぜ人は釣りに行くのか」の前半をのせましたが、 今回はまず、その後半から。 私のサイトで読むことは出来ますが、 何度も繰り返し表現することも大切ですので読んでみてください。 ここから↓ # しょうぶさん、こんばんは。わたしも釣りを通して様々なことを学ばさせてもらっているのだな・・・と最近つくづく思います。 危険と隣り合わせ・・・ということも忘れてはならないことですよね。 日常では毎日同じコトの繰り返しで、危険というものに麻痺してしまうような気がします。 車は止まってくれるだろう・・・とか、マスコミの記事であったり特集を鵜呑みにする・・・とか。マニュアルを重んじるとか。 でもそれは違うんじゃないかなって気づいたのはお恥ずかしながらごく最近です。釣りをしていると自分が主体で、次に何をするか、 こういった場合はどうするか、決めるのは自分自身。そして、その結果は自分自身に返ってくるのだということも、よく理解できてくるのです。 危険と隣り合わせなんだなってこともよーく、身にしみます。痛い目に遭うことだってあります。でも、それでめげては私の釣りは終わってしまう・・・。 ならば、次の対処法を自分で考える。 この積み重ねが厳しい自然を相手にしているんだっていう理解に繋がっていき、そこから思い出やその釣りに対する愛着であったり、 面白さに続いていくんじゃないかな。 なんて、つらつらと書いてはいますが、まだまだ私自身青二才。これからも深めていきたいと思っております・・・。 -- ミッキーフィン 2009-06-18 (木) 20:22:13 # ミッキーフィンさん、こんばんは。生きるということ自体が大きなリスクを背負っているはずなのに、なかなかそれを察知できないのが人間ですよね。 今日と同じ日々が永遠に続くような感覚が私もいつもあります。しかし実際は有限であるわけで、誰が言っていたのか忘れましたが 「ローソクの炎が消えぬ間に生を楽しめよ」という事なんでしょうか・・。 夏の日の夕暮れにちょっと釣りをする日常って、何だか豊かな感じがします。 -- しょうぶ 2009-06-26 (金) 23:25:45 # しょうぶさん、こんばんは。「蝋燭の炎が消えぬ間に生を楽しめよ」・・・いい言葉ですね。開高健さんも似たようなことを仰っていたように記憶しています。 一生懸命に釣りをしていると、自分を俯瞰で見ているような感覚に陥ることがあります。「ラインの先にだけ集中しなさんな、もっと周りを見る余裕を持ちなさい」 とまるで誰かに言われているようで、ハッとするのですが・・・。「本能的なモノ」とはいいながらも鱒に出会えればいいというだけではないのでしょうね。 結果的に出会えたらいいな・・・くらいなのかもしれません。開高さんの言葉を借りると「Great escapeである」ということなのかもしれません。 -- ミッキーフィン 2009-07-04 (土) 21:29:17 # 開高さんは、基本的にはルアーの人なのに、FFmanさえも魅了する人間力がありますね。最近こういうスケールの人が出てこないのは少し寂しい感じです。 というかそうそうこのレベルまで到達することは容易ではないですよね。数いるフライフィッシャーマンを飛び越えて開高さんにワープする事が私も結構多いです。 -- しょうぶ 2009-08-08 (土) 17:59:16 ここまで↑ ■最後は開高さんの話題で終わっていますが、 実は私のサイトの「もっと遠く、もっと広く!」は、 はっきり言ってパクリです。開高さんの。(皆さん知ってのとおり) で、開高さんはいま何処にいるのかは知りませんが、 許してくれているだろうと感じていますので、 使わさせて頂いています。 大丈夫ですよね?開高さん。 ■小さな決断 満員電車に毎朝押し込まれて君は出勤している。 来る日も来る日も。 今日もまた、 いつものように早朝家を出て、 電車に飛び乗る。 身動きの取れない車内で、小さな決断をする。 会社のある駅に到着するが、改札口へは向かわない。 人の流れに逆らって君は反対のホームへ向かう。 北へ向かう電車に滑り込み、空いている座席で、 足を投げ出す。 人の流れや都会の喧騒を断ち切るように その電車は、スピードを上げていく。 少しの罪悪感と少しの自由を感じながら。 後戻りはしない。 そう決めていた。 バックには、6ピースのパックロッド。 車窓から見える景色はいつになく新鮮で 愛おしいくらいだ。 フライが水面にフワッと着水する時の軽さのように、 体が軽くなっていく。 行き先は特に決めていない。 遠くに見える山を越え、 見知らぬ駅に降り立ったら、 その時に考えよう。 そう、そのまま迷子になってもかまわない。 ■MADE IN JAPAN イギリスやアメリカの 道具はいい。 伝統と性能と気高さを感じる。 しかし、もっと私達に必要な道具がある。 それは、MADE IN JAPAN。 確かにフライフィッシングは私達の国では生まれなかった。 だがオリジナルと言うものは、融合から生まれる。 歴史がそれを証明している。 だいたい、ヨーロッパの他の国の人達は、 「イギリスがffの発祥の地ではない」 と言っている。(話半分で・・) 日本人の職人はすばらしい。 その創意工夫とたゆまぬ努力と、クォリティーの高さと繊細さは世界に誇れる。 そう、世界に誇れるんだ。 私は、心の片隅で感じています。 いつまでも、外国かぶれしている場合じゃないと。 そろそろ、逆を考えないと。 大手に任せておけばいいってもんじゃない。 だいたい、小回りが利かない。 これからの時代。それは個人の時代。 一年半の私のHPが「フライフィッシング」でGoogle検索一位に 時たまなる事がそれを物語っている。 (内容はまだまだなんですが・・^^) 一個人が、世界を相手に出来るんだ。 イギリスの物はいい。 アメリカの物もいい。 しかし、日本の物作りの物語はもっといい。 私は物作りをしないので、余計にそう思う。 無名の戦士が、歴史を作る。 私は今、MADE IN CAINAの製品を紹介している。 正直言えば、まだ発展途上である。それゆえ、安い。 しかし、クォリティーが高まるのは時間の問題。 中国は、その安い人件費で世界を巻き込んでいる。 日本人はうかうかしていられない。 サムライや武士道が一番だなんで簡略的に言いたくはないが、 私達には、その血が流れている。 心の時代。魂の時代。 フライフィッシングでそれを表現出来たなら、 そんなにすばらしい充実感はない。 そう。 イギリスやアメリカに 大胆に「MADE IN JAPAN」を 知らしめるんだ。 フライフィッシングで。 私は心のどこかで、本気でそう思っています。 連絡下さい。 ■編集後記 実は、あふれる想いは誰でも持っている。 みんな押し殺しているだけ。 もう、その想いが体からあふれ出てきて抑えきれない時、 私達は釣りに行く。 でもその想いは、いつでも旨く言葉にできない・・。 フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) http://www.flyfishing-japan.com/ |