【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
| タイトル | ：Midnight Express真夜中の野性「世界の存在とフライフィッシング」 |
| 配信日時 | ：2024/12/31(火) 23:00 |
本文：
| Midnight Express 真夜中の野生 毒をもって毒を制す。 「フライフィッシング超進化論」 時代の３歩先へ。 Haze(ヘイズ） https://youtu.be/x-YnzVx6aPI?si=CiECcBndCAjFBXG3 追憶、悲哀、狂気、愛、歓喜、孤独、終焉。 （ヘッドホンで聞いてください） 〜〜〜〜〜〜 世界はどう存在しているのか。 そもそも、存在とは何なのか。 これから我々はどこへ行こうとしているのか。 策略と支配の歴史は続くのか。 あの子の命は救えるのか。 釣りは楽しい。 それでいい。 楽しさに人は集まる。 無表情な群衆。 支配されたシステムの中で、 誰かの思惑通りに事は進む。 1984ビッグブラザー。 生存本能と承認欲求を満たす為に、 釣り人は今日も釣り、その成果を投稿する。 その井の中で、自慢合戦に明け暮れる。 そして、 いつの間にか、 その繰り返しの外には出られなくなる。 サーカスの象は、鎖をはずしてもそこから逃げない。 いや、もはや逃げられない。 アイザックウォルトンの釣魚大全は寄せ集めの書。 尊崇の裏側でそう言われている。 その通りだと思う。 編集能力に優れたものだと言えよう。 シャルルリッツも聞き集めその知を書いた。 当時の技術の寄せ集めであり、 その背景には無名の戦士たちが鎮座する。 その情熱に置いて優れたものなのである。 その通りだと思う。 寄せ集めや聞き集めは悪いのか？ そんなことはない。 実際、 全くのゼロからの発明や思想などこの世にはない。 知識を寄せ集め、考え、改善し、動かし、失敗し、 途方に暮れ、だが立ち上がり、半歩前に出る。 思いもよらぬ閃めきが脳天に落ち、体は激しく脈動し、 閉ざされた視界がパッと開く瞬間が時にある。 しかし、 そんな感覚はごく短い。 泡沫のように消える。 またいつも通りの冴えない釣りの日々だけが、 ただ続く。 ただ、ただ続く。 世界はどう存在しているのか。 それが脳を強く刺激してくる出来事。 釣りは、そこからの逃げ道に過ぎないのか。 釣りとは何なのか？ 「釣り暮らせて幸せでした」 こういう凡庸な言い逃れは好きではない。 その叡智は研ぎ澄ませるのか。 せめてもの足掻き（あがき）でしかないのか。 絶望の中にこそ、本来の釣りの喜びがある。 確かに、 釣り暮らせれば幸せかなのかも知れない。 何も知らなければ。 目を背け続ければ。 だが、 何か大きなものが背後で音を立て崩れ落ちている。 戦いを放棄した世捨て人なのか。 ニヒルなルサンチマンなのか。 「いったい、釣りで反撃できるのか」 大海を知らずに終わることは無残であり無念である。 釣りで世界を旅したところで、 自分からは逃げられない。 何も変わらない。 何も知り得ない。 檻の外へ出る扉はいつも目の前にあるのだが、 それに気付く人はほとんどいない。 仮に気付いたとしても、 果たして、その扉をたたく勇気は残っているのだろうか。 釣り上げることは真理へは繋がらない。 それに薄々気付いているのなら、 釣った釣れないは超えなければならない。 自分を肯定し続けても何も変わらない。 自己否定のその先にしか、 進化への道は開かれない。 目の前に広がる暗闇へ突入するしかない。 「世界はどう存在しているのか」 ではなく、 「世界が存在していることが神秘である」 と、いつかどこかの学者はそういった。 真夜中の数時間、 俺が生き返る時。 この覚醒と確信を持って、 朝、釣りに出かけよう。 頭の中の靄が少しは晴れるかもしれない。 Wise man fishing lodgeの裏窓から。 Shobu009 ps、 Haze-hiromi https://youtu.be/x-YnzVx6aPI?si=6U3sfDzc9jOYPQ-b この曲を聴いて鼓動が激しく脈打たないのなら、 あなたの感性はどうしようもなく錆び付いてしまっている。 結局最後は、 たった一人で川辺に立つしかないんだ。 狂った世界と狂った自分。 その全てを全身で受け止めるしかないんだ。 フライフィッシング私的大全（もっと遠く、もっと広く！） 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |