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タイトル :夏は魚が釣れません(涙)どうすればいい?
配信日時 :2024/07/14(日) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井です。



蒸し暑いですね~。

今からこの暑さだと盛夏はどうなっちゃんだろうかと・・。


でも、私はこの暑さは好きなんですよね、

何と言うか、少年時代の夏の冒険が蘇ってくるからだと思います。



そういえば、

前に、夏の釣りについて質問がありました。

そのやり取りを載せますので、ぜひ参考にしてください。




■質問


主ににC&R区間でニジマス狙いです。5月を過ぎ6月以降になると、

スレと水位低下(50-80cm位)により渋くなります。


ほとんどが、水底でヒラを打って何かを食べており、

ドライフライや、底ころがしのニンフに関心が薄くなります。


この場合の釣れる方法はありますでしょうか?それとも釣ることが

難しいのでしょうか?3時間ほどで20匹が、2~3匹ということになってしまいます。




■私の返答


お問合せありがとうございます。


早速ですが、


「水温も上がり、水位も低下し、魚の活性も悪くなる

夏の釣りをどう攻めればいいか?」


ということだと思いますが、

私なりの思索をお話ししてみます。



箇条書きにします。



1、何を食べているのか?水生昆虫はいるのか?


Mさんは、活性の悪い時でも3時間で2~3匹の釣れていますので、

その魚のストマックを調べて、魚が何を捕食しているのか、

断定を試みるといいと思います。


底でひらを打っているということですが、何かを捕食している訳で

もないかも知れません。


私の経験上では、こういう活性が悪い時は、魚は何も食べていない、

もしくは、食べていても極小のユスリカ(40番とか)や藻などを

食べているというよりは吸い込んだ、という状況なのではないかと

考えられます。


まずストマックを調べ、水生昆虫を捕食しているのであれば、

その昆虫を模したフライを使う。

何も捕食していなければ、なかなかシビアな状況だと判断できます。


水生昆虫を捕食していないのであれば、陸生昆虫を色々試すことで

打破できることもあります。


小さいアントやバッタ、てんとう虫など。

それらのフライを沈めて魚の口元に送り込みます。


他には、ミミズやブナ虫等も。




2、とにかく釣り上げようと試みる場合


魚はある程度目視できているようですので、

ここは、サイトニンフィングで攻めることを試みます。


使うフライは、やはりエッグ。もしくは、藻の色をしたキラーバクとか、

小さいペレットフライとか。(C&R区間なら)


それも、18番、20番、それ以下のミッジエッグ、ミッジフライを使い、

定位している魚の口元へピンポイントで送り込みます。


魚は、食欲はないけれど、目の前に流れてきた小さい卵を、

思わず吸い込むかも知れません。


または、魚は活性が落ちていてできるだけ動きたくないけれど、

たまたま目の前に流れてきた小さなエッグを避けきれず、

めんどくさいので、思わず口に含んだ、という状況も無きにしも非ず・・です。


この時、目視してその瞬間を捕らえることが大切かと思います。

ある意味、究極のサイトニンフィングですね。


サイトニンフィングというと、体裁がいいですが、

引っ掛け釣りとも、言えなくもないような釣り方ですね・・。


この時、大切なポイントは、

ピンポイントで、魚の口元へ送り込むことだと思います。


1~2cm流れるレーンがずれただけで、魚は無視することも多いです。

避けきれないので、思わず口にした、という状況を作ることが

ポイントのような気がします。


色も色々変えながら反応をみるといいと思います。

色によって反応が変わることも多々ありますので、その結果は貴重

なデータになります。




3、水通しのよい場所を探し、そこで釣りをする


インレットやアウトレットの水と通しのよいポイントを探し、

そこで、サイトニンフィングをします。

特に、流れ込みは水温も低く魚もバテテいないことも多いですので、

反応は上がるはずです。


もしくは、湧水の場所、藻が多い場所は、他よりはいいポイントで

す。




4、時合いを見極める


定番ですが、

夏は、朝マズメ、夕マズメに勝負を掛けることもいいと思います。

何かしらのハッチがあることも少なくないです。




5、ローインパクトを意識する


遠くから狙う、ティペットを細くする、フライを小さくする等、

極力ローインパクトを心掛けて、釣りをすることも得策だと思いま

す。




6、逆にハイインパクトで狙ってみる


ローインパクトで、小さいフライで攻めた後、

いきなり10番、8番のでかいニンフ(ラーバ系)やミミズフライ

を流すと、反射的に食らいつくこともありました。


目先を大胆に変えることも時にはいいかも知れません。

(魚の判断能力をかく乱させてしまうのです)

ポンドの管釣りなら、でかいドライも時として反応があがります。




7、小さめのストリーマー、ウエットを引っ張ってみる


これは、フライにより差が大きく出ることが多いですが、

当たりフライなら、魚は反応が良くなることもあります。


色々なカラーリングで試してみるといいと思います。

赤金、黒金、ピーコック、黒、白・・。


等、ざっと考え付くことを上げてみました。





■とにかく釣り上げることに挑戦することの意味


人によっては、何もここまでして・・、と思う方もいるかも知れま

せんが、こういうサイトニンフィング、他を集中して行うと、


ポジションの取り方やプレゼンテーション能力は上がりますし、

魚の食性や生態を詳しく把握できるいい機会にもなると思います。

ですので、やる価値はあると思います。


一番の意味は、

様々な思考をすることによって、脳が活性化されますし、

発想を豊かにできることだと思いますね。


ちょっとまとまりのない文章になってしまいましたが、

ご参考になれば幸いです。


何かありましたら、いつでもご連絡ください。




~~~ここまで~~~




C&Rでも一般河川でも、

夏は魚は活性は下がりますよね、バテていると言いますか。


で、

巷のSNSの投稿を見ると、

色んな人が良い魚を釣ってるイメージを持ち、

それに比べて俺は釣れていない・・・トホホ・・。

と感じる人もいるかも知れませんが、



実際は、


誰でも釣れない時はあります。

そのことをSNSに投稿しないだけ。

なかったことにしているのです。(笑)



まあ、

これも戦術の一つと言えば一つです。


ただ、

成長する人は釣れない時でも、

何故釣れなかったかを、真剣に分析して改善を繰り返しています。


できるだけ具体的に事細かに、

何が足りなかったのか?

どうすれば良かったのかを、考え続けています。


その考え方が、浅ければ浅いなりの結果しか出せません。


結局、

その人の思考能力に掛かっているのです。


また、思考の問題に行き付きました。(笑)



私は、くどく何度も何度も、

手を変え品を変え、このことを言い続けていきます。


何故なら、最も重要な事項であるからです。

これは、釣りを離れた人生全般に言えることです。



そのことを分かって貰いたいから、

嫌われようと何だろうと、言い続けます。




つまり、


究極の釣りのメソッドは、


ドライやウエットやニンフなどの釣り方でもなく、

ロッドの良し悪しでもなく、

フライの良し悪しでもなく、



「釣り思考メソッド」



になるんだと言うことです。



このことが腑に落ちたら、

イマージングスクールや、

FF虎の穴の参加してもらいたいのです。



更なる進化の扉が、

あなたの目の前に華麗に広がっていきます。

一緒に、今までにない次元へ挑戦しませんか。




ではまた。










■イマージングマスター講座

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この手返しの良さは、ドライフライでは味わえない心地良さがある。

スペイ系のキャストとも相性抜群!

















私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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