【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :釣りの原風景「ザリガニ釣り」 |
配信日時 | :2024/05/04(土) 06:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 大井です。 「釣りの原風景」 思えば、 私の釣りの原点は、ザリガニ釣りにあります。 すぐ裏に川が流れていて、 数キロ下流に溜池があって、 その池でイカを付けて投げると、ザリガニが釣れた。 小学生の夏は、 ザリガニ釣りは大きな冒険の一つだった。 そこは、仲間内の秘密の場所で、 仲間以外には、決して話してはいけない暗黙のルールがあった。 そのルールは頑なに守られた。 何故なら、破ったら最後、 仲間はずれになり、 裏切り者としてのレッテルが貼られしまうからだ。 その池の脇にある雑木林の奥に、 小高い丘があった。 その山腹に穴を掘り、仲間だけの秘密基地を作った。 その洞穴は、 親にも先生にも監視されない自由な空間だった。 雨が振り穴に入ったら、 天上の土がズドンと落ちてきて、下半身が埋まった。 仲間に助けられた。 生き埋めになるところだった。 秘密基地はなくなったけど、 ザリガニ釣りは続いた。 トカゲの口に指を突っ込み遊んだ。 しっぽを切り再生するのか観察した。 残酷という言葉を知らなかった。 少年の夢。 光の未来。 鳩の子供を陸橋の巣から命懸けで盗み、育てた。 足を滑らせれば、20m下の川へ真っ逆さまだった。 そして夏になると、 ザリガニ釣りにいった。 いつの頃だったか、 ザリガニが住む池は埋め立てられ、 近くをダンプカーが行き交い、俺たちは締め出された。 裏の川でよく泳いだ。 大きな渦が出来る場所で遊んでいたら、 友人が溺れた。死んだと思ったが浮いてきた。 少年の頃の遊びはいつも死と隣り合わせだった。 ついでに、 浮き釣りもした。 ウグイやオイカワが釣れた。 仲間の一人はそのまま食った。 踊り食いだ。 アホな奴もいた。 父親が雷魚を釣ってきて、家で飼った。 ウシガエルを捕まえてきて、雷魚にあげたら、 地獄絵図になった。 高校に入り、 音楽にのめり込み野遊びも釣りもしなくなった。 ロックだパンクだグラムだ、と。 そう、今思えば、 釣りの原風景はザリガニ釣りなのかも知れない。 だが、 いつの頃か、 薄汚れてカビの生えた精神で、 ただ、日々をボウフラのように漂うだけになった。 仲間たちも次々と倒れ、 与えられた餌を食う家畜になった。 野生にはなれなかった。 光の未来はどこにもなく、 どんよりとした空の下で、 シャワー室への順番を待つように、 ただ、息を潜めるだけだった。 ・・・。 釣りにでも行くか。 釣りにでも行ってみるか。 川の匂いと音と風は、 あの頃と少しも変わらずにいるだろうか。 秘密基地 冒険 仲間たち 縄張り 草笛 トカゲ そして、 ザリガニ釣り。 ザリガニ釣りは今も出来るのだろうか。 そういえば去年の6月からアメリカザリガニは、 「条件付き特定外来生物」 という扱いらしい。 池や沼の生態系を狂わせるという理由だ。 外来種に関しては、 色々思うところもあるけど、 また、次の機会にでも話したいと思います。 何にしろ、 蝉を獲ったりカブトムシを獲ったり、 ザリガニを釣ったり。 そして魚釣りをしたり。 魚を獲るという行為は、 やはり少年の冒険の延長であり、 原風景に回帰したいというピュアーな心があるんではないかと、 そう思います。 あなたの釣りの原風景はどんな景色なのだろうか? あの頃は希望だけしかなかったんじゃないだろうか? 何でも出来るという想いしかなかったんじゃないか? あの頃以上に幸福を感じた時代はあっただろうか? 思い出してみてくださいね。 そこにこそ、 釣りの意味がある気がするので。 ということで、 何が言いたいのか自分でもよく分からないまま、笑 今号はこの辺で。 Tight Line! ■どんな釣り方が好きかと問われれば、 やはりイマージングが大好きです。 何故なら、この心地良さは他にないから、ほんとに。 イマージングマスタークラス http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?FF-JotatuClub (中級者の欄です) 日程も埋まってきました。 5月は、あと1~2日開催可能です。 講義内容は、 実釣スクール ホワイトボードでイマージングの理論を徹底解説 図解テキスト無料配布 アフターフォローメール 盛りだくさんです。 あなたの釣りに、今までにない、 「新たな視点」 を加えてください。 おそらく、 日本中のフライフィッシャーマンが気付いていない視点です。 いや、世界中かも!? 凄いですよ!この考え方! だって、 今までの参加者さんの全てが、こんな釣りやったことがないって、 言うんですからね!ワォ! 音楽で言えば、こんなパンキッシュエモーション! BiSH / SMACK baby SMACK https://youtu.be/Rgjf4DzvFD0?si=GvPHpspxmppN7FHn 太古の神々から続いている!? 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |