【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :ラーメン屋のオヤジと釣り |
配信日時 | :2024/03/30(土) 06:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 大井です。 この間、 釣りの帰りに街道沿いのラーメン屋に入ったら、 オヤジさんが若い見習いをしごいていました。 それが、なかなかの熱血指導で。 「先を読んで先手先手で動かなけりゃ、 注文を捌ききれねーだろ!」 「そんな段取りじゃダメだ! チンタラやってんじゃねー、仮に人生100年としたら、 20年は損してんぞ!」 私は、「20年損してんぞ!」 のところでツボにハマってしまい、 笑いを堪えるのに必死。 ラーメンをまったく食べれなくなり、 下向いて吹き出すのを堪えるので精一杯でした。 店のオヤジは、そんな私の反応を見て、 「デヘヘ!」 ますますテンション爆上がりで、 ノリに乗って見習いの若い衆に講釈をかましていく。 「いいかー、サッカーに例えるなら、 味方の動きをまったく見ずに、パスを出すようなもんだ!」 「味方が裏に走ると予測して、 ギリギリのコースを絶妙なタイミングで パスを出すからスルーパスは成功するんだ! おまえのやり方じゃ、ディフェンダーに全部止められんぞ!」 ラーメンの話はいっさい出てこない。 若い衆は、 この話をどうラーメン作りに応用していいのか、 まるで分からずにいる。 目が泳いでいる。 「はい!」 「はい!」 「ヘイ」 最後は、ヘイになっている。 オイラは、下を向いたまま、 オヤジさん、そのとーりだよ、 と、心の中で深く納得したのでした。 他のお客は、 能面のように麺をすすっている。 厨房の中は、親父さんの血と汗と涙の熱血指導が続く。 私は、ただただ吹き出したいのを必死でこらえる。 唇がプルプルしている。 スタッフは、誰もが半笑いで私と親父さんの間を揺れ動く。 ちょっとしたカオスな空間がそこに生まれた。 昔、 スネークマンショーのレコードに、 親方と弟子の、 「シンナーに気をつけて壁塗んな」 という小話があったんですけど、 それを彷彿させるやり取りであった。 内容は違うけど。 何が言いたいかと言うと、 このオヤジの講釈は、全て、 釣りにも通ずるのではないかと、そう思ったのです。 私は、 のびに延びたラーメンをどうにかすすりきり、 さわややかに、店を後にしたのでした。 釣りにどう活かせるのか? 比喩、例え、メタファー。 釣りを釣りだけで考えずに、 あらゆる現象、事象に無理やりにでもこじ付けるのが、 一つのポイントじゃないかと。 そのことで、 思いもよらぬアイデアや斬新な視点を得ることができる・・ こともたま〜にあります。 つまり、 一見、何の関連もなさそうな事柄も、 実は、多くの共通項が潜んでいるのです。 その共通点こそ、 進化のための閾値になるんじゃないかと。 そう、思うんですけどね。 ついでに、YMO-スネークマンショーの動画を貼っておこ。 シンナーに気をつけろ https://youtu.be/bQvdMDpDxN4?si=f4W-Lckv8kd4yS86 これなんですか? https://youtu.be/lgO2kRNm5Ko?si=haUmljwXLeTQvAt9 正義と真実(くわはらもいち) https://youtu.be/MxYJ5Q9aeOQ?si=3RyHJYkqQ_K6I_bo その当時、 仲間達と車で大音量で聴きながら、街を爆走したっけな。 良き昭和。 今聞いても最高ですが、 ただ、今なら、もうひとひねりないと、 昔ほどは受けないだろうな〜と感じた次第です。 でも、全部面白いなのでぜひ聞いてね。 ▪︎世界で最も心地いいフライフィッシング 「イマージェントライズハンティング」 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?FF-JotatuClub ライズを釣る多様性をあなたに知ってもらいたい。 ▪︎ユーロニンフは日本人の感性に合わないのか? だが、テクニカルな面白さは他にはない。 世界で戦うユーロニンフ http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool まだまだ、DVD教材売れてます。ロングセラー。 Ps、 ラーメン屋つながりでもう1つ。 何年も前の話。 とあるラーメン屋さんに「勇気」を出して入った。 何故、勇気を出したかというと、 店の前を通ってもいつも車が一台も止まっていない。 こりゃ、相当な店だなと想像はつく。 しかし、俺は腹ペコリンで、かつ、ラーメンが食べたかった。 近くにはここしかない。時間もない。 まさか普通に食べられるでしょ、いくらなんでも。 暖簾をくぐった。 痩せた親父が鋭い目で俺を睨みつける。 何しに来たんだ、と目は言っている。 ウ・・。 やばい、ただもんじゃない。 おかみさんは、はいはいどうぞ、と愛想はいい。 ラーメンと餃子が来た。 一口すする。 う。。 く・・食えない。 味がしないし、どこか生臭い。 どうすればこんなラーメンを作れるのか。 餃子を、醤油とお酢でビタビタにして食らう。 う・・油まみれだ。でもラーメンよりは少しいい。 キャベツの味はする。 修行だ。 修行だと心を切り替える。 しかし、食えない。 だが、食わなければ親父さんにぶっ飛ばされそうだ。 逆に、おかみさんには食わないと可哀想だ。 無で食らう。悟りで食らう。 長く苦しい行は終わった。 俺は、食べきった。 親父さんは、相変わらず鋭い眼光で俺を見る。 一言もしゃべらない。 しかし、その瞳の奥で、 若いの、よう食べ切れたの? と、ある種の連帯が生まれたのも、事実だった。 帰りの車の中で、俺は考えた。 どうすれば、あのラーメンに値段をつけられるのか? どうすれば、お客に敵意剥き出しの眼光を飛ばせるのか? どうして、暖簾を出せたのか? なぜ、潰れないのか? 人生は深い。 人間は深い。 俺の感性の届かない世界が実在した。 世界は広い。 ちょっと経験できない体験だった。 大変に勉強になった出来事だった。 俺は思った。 もしかして逆に・・ 逆に、値段の数倍の価値があるんじゃないのか? あのラーメンには。 俺の心をここまでざわつかせ、 耐えさせ、考えさせ、悟らせ、 視野の狭さに気づかせてくれたあのラーメンには。 逆の逆に、完敗だった。 ついでに俺は思った。 まったく釣れない釣り人は、 わざと釣れないのではないか? わざと、当たりフライを結ばずに投げているんじゃないかと。 ・・・・ そんなわけね〜か。 ちゃんちゃん。 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |