【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :脱力こそ達人の条件 |
配信日時 | :2021/03/15(月) 06:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 大井です。 その日の釣りを始めて、 やたら調子いい時ってありますよね? 数投で思い通りに釣れた時とか、 他の釣り人が釣れていない時に、 自分だけ連発したとか、 こういう時って、 体や頭がどういう状態になっているか考えたことはありますか。 キャストも軽快にスパッと決まる。 リズミカルにラインは空中を疾走し、 今までになくキレイなループがのびのびと躍動する。 狙い通りのドリフトがピンポイントで決まり、 狙い通りに魚が毛鉤に飛びつく。 「俺、釣り上手いな・・」 こんな感じで。 気分は最高、絶好調。 しかし、 逆にですよ、 釣り始めてかなり時間も経つのに、 釣れる気がしない。 前に釣れたお気に入りの毛鉤を使っているのに・・。 他の人が次々と魚を掛けていくのに、 自分は釣れない。 こうなると、 爆釣どころの騒ぎじゃなくなります。 体は、もうガチガチです。 思考停止状態で、どうすればいいのか打つ手が見つからない。 キャストは乱れるし、いつも飛ばないのにさらに飛ばなくなるし。 こういう時は、 グリップも汗ばむほどに強く握ってしまっています。 肘は固定され、手首はカッコンカッコンと、 不自然な動きをしてしまう。 誰もが経験する釣りの悪循環です。 さて、 この両者の根本原因はどこにあると思いますか。 もちろん、色んな原因は考えられますが、 もっとも大事なこと。 それは・・・そうです、 「脱力」 しているかしていないか、です。 力が抜けているんですよ。 余分な力が。 部分的ではなく、全身脱力です。 脱力というのは、釣りにおいて最重要と言えるほど大事です。 ここが実感として分かっていないと、 同じ失敗を何度も何度も繰り返してしまいます。 脱力。 力が抜けた釣り。 これが、「達人への道」の大きな条件です。 私のキャスティングスクールでも、 実釣スクールでも、 おおよそ、 このことを何度も何度も生徒さんに伝えます。 しかし、 この「脱力する」というのが、 実際、簡単そうで難しいのです。 人から聞いた話ですが、 例えば、茶道なんて、 その最たるものらしいです。 お茶入れるのに、脱力も何もないんじゃないの? と、最初はそう思いましたが、 脱力しているかどうかが、一流とそうじゃない人の分かれ道だと。 そして、 茶道において、一生かかっても、 その域にいけるかどうか分からない、 と言うぐらい難しいものらしいです。 ということは、 これ、なんでもそうじゃないかと。 サッカーにしろ、野球にしろ。 将棋にしろ、先生業にしろ。 物を売る営業マンにも当てはまりますよね。 脱力というと、 筋肉の問題のように思えますが、そうではありません。 実際には、 マインドの問題です。 とにかく釣りたい!とか、 人より遠くへ飛ばしたい!とか、 あいつより釣ってやる!とか、 そういう邪な心境が前面に出ると、 当然、力みます。 では、どう脱力していくか。 ここが問題です。 その具体的な方法論も、その内話そうと思いますが、 まずは、 自分が脱力しているかどうか? これを、釣り場において確認してみてください。 こういう意識さえ、持っている人は少ないです。 みんな、力が入ったキャストをしているし、 そもそも、「釣りを組み立てる思考」が硬くなっている人が、 多いのです。 逆で考えれば、 「脱力を常に意識して釣りをする」 だけで、 「釣りが上手くなる」 訳です。 論理的には。 そういうことです。 ■追伸 ところで、 スクール今年も実釣スクールやっていますので、 時間を作ってきてください。 ユーロニンフを中心に、 シングルハンドスペイやスカジットヘッドを使った、 イマージャーの釣りなども、紹介します。 「ユーロニンフ〜イマージャー実釣スクール」 [http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?enmastershool] ユーロニンフ7割 スペイ系3割 といった割合で、いければと思っています。 おそらく、 スペイ?スカジット?アンダーハンド? 何がどう違うの? 「ごちゃごちゃしていてよく分からない・・(泣)」 という人も少なからずいるのだろうと思うので、 ぜひ、それぞれの投げ方のメリット、デメリットを解説しながら、 どう今後の釣りに活かせていけばいいかをお話しします。 それぞれのラインシステムを使って、解説します。 特に、渓流〜中流域でのシングルハンドスペイは、 まだやっている人は本当に少ない。 でも、新しい可能性は秘めています。 人がやっていないうちにやっちゃいましょう。 ユーロニンフとの折り合いのつけ方とかも話します。 決して、混同し混乱するような釣りの1日にはなりません。 シンプルに考えればいいだけです。 原理原則はどんな釣りでも同じです。 この辺の考え方が、実はキモなんですけどね。 そうですね、 最後はやはり考え方、思考法に行き着くのです。 では、今後はこの辺で。 Tight Line! 私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。 http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) 「Complete Angler」 http://www.flyfishing-japan.com/shop ■伝えたいこと 本当は・・ 私たちはもっともっと本来の自分の求めているライフスタイルを実現するべきなんです。 そのことが、生きる意味だとも思います。 少しだけ今までより半歩前へ踏み出すだけで、 それは実現へと向うのは分かっているのに、何となくやらないでいるだけです。 フライフィッシングをライフスタイルの中に取り入れましょう。 沢山の喜びと癒しと学びを、得ることができるでしょう。 あなたの人生を、自身の手で心地よく作り上げていくには、 フライフィッシングというスタイルはとても素晴らしい選択の一つであることは、間違いありません。 そのことを、伝えていきたいのです。 フライフィッシングのイデア(理想、哲学)を表現していきたいのです。 【フライフィッシング イデア】 「芸術であり、スポーツであり、哲学であり、ハンティングであり、祈りである」 そして私は、釣りを釣りで終わらせたくありません。 これからの時代は、 「釣りを釣りで終わらせない」 思考能力が必要だと思っています。 何故なら、史上最高の激動の時代(カオスの時代)に我々は生きているからです。 資本主義は限界値を超えている AI(人工知能の台頭) 情報の氾濫につぐ氾濫 近隣国の不穏な動向 釣りをする為にロッドはありますが、 世界観を押し広げる為の大切なツールでもあるのです。 視野の広さ、洞察力、直観力、主体的に考え抜く力。 これらを、釣りという楽しい遊びを通して身に付けていくべきです。 でないと、もったいなさすぎます。 だから、時には釣りと直接関係ない話や、 ちょっと挑発的な問い掛けもするかも知れません。 でも、そのことであなたがインスパイアーを受け、 何かに気付き、何かの行動の起爆剤になれるのなら、 私は、そのことが非常にうれしいのです。 我々の時間は限られています。 人の人生を生きるのではなく、 自分の人生を自分自身で掴む為にロッドを手に取るのです。 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |