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タイトル :ゾーンという威力とフライフィッシング
配信日時 :2018/11/26(月) 06:30

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、宣誓する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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大井しょうぶです。



BILZY zone #4/5
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?bilzyzone

最高の釣り味とキャスティング能力を兼ね揃えています。





■ゾーンというコンセプト


このロッドは、4つのレングスに対応できる機能美を持っています。

ドライからウェット、ニンフィングまで様々なシチュエーションに対応できます。

何と言っても、9フィート時のキャスティングフィールが気持ちいいです。




でも、

それだけではありません。


重要なのは、テクニックやノウハウ以前にある、

根源となる考え方です。


その一つである、ゾーンという概念。



1つ、お聞きしますが、

あなたは、ゾーンという考え方、精神状態を意識したことはありますか?

釣りだけではなく、日常生活においても。



おそらく、ほとんどの人はないと思います。

どっかで、耳にしたことはあっても、

それを、具体に落とし実践することなど、なかなか人はしません。


正直、そういう人が90%以上を占めているのが世の中です。

そういう構造になっているのです。




でもですね、

今回、私の新しいロッドでゾーンという概念を知ったわけですから、

それを、実践に移してもらいたいんですね。


知識を得て満足するのではなく、

実践してください。



人間は、知識欲はものすごくあります。

ネットサーフィンやフェイスブックサーフィンをするのも、そういうことです。


そして、

ほとんどの人は知って満足、することで終わります。


何故なら、

知らなかった知識を得るということ自体が、快感を伴うからです。

快感を得たことで、気持ちよくなり満足して終わるのです。



ですから、その知識を実践まで落とし込み自分のものにする人は少ないのです。

本当に、ごく少数です。



だから、

逆にそこにチャンスがあるんです。



だれもが、知識欲を満たして終わるところを、

もう一歩踏み出し、やってみるのです、実際に。


この繰り返しで差が付くと言っても過言ではありません。




私なりに解釈すれば、

ゾーンとは、


本来持っている能力を引き出す方法であり、

眠らされてきたエネルギーを開放させる為の高次元のテクニックです。


眠らされてきた、

というところがミソなんですが、


自分の意志で能力を出さないのではなく、

能力を出させないようにコントロールされてきた、

という歴史的社会背景に通じます。



いや、話が違う方へ行きそうなのでここら辺にしておきますが、



とにかく、


俺はこんなもんじゃない、


とか、


本当は、もっとやれているはずだ、


とか、


何か、くすぶっている感情があるのなら、

ゾーンを意識して取り組んでもらいたいんです、


ということを、本気で言いたい、伝えたい。




このロッド、BILZY zoneでなくてもいいです。

もっと、お気に入りのロッドがあるならそっちでもいい。



ゾーンを意識して見てください。



3日もすれば忘れます、人間は。


でも、

4日目にまた思い出してください。


そして、意識に上げてください、ゾーンを。


釣りで、こんな概念を実行できるなんて、

もう、最高のことなんですよ。


そのことを、分かってください。




例えば、

今、私はこうしてメールを書いていますが、

10分ぐらいでここまで書いています。


心の状態がリラックスし、言いたいことが溢れだし、

非常に心地いい状態です。


文章を読んでも、流れるように言いたいことを言っているのが分かると思います。


これ、

ゾーンに入っているのです。

瞬間的な集中ではなく、流れるような集中です。


逆に、

まったく書けない時もあります。

何日も書けない。


言いたいことがおぼろげで、はっきり掴めない。

だんだん、苦痛にも感じてくる。



こういう時の文章って、やっぱり良くない。

お蔵入りです。


人の心を動かせるようなエネルギーもない。



ところが、

リラックスし集中し、心地良さに包まれると、

湧き水が絶え間なく湧き出るように、

美しく純度の高い水が大地を潤すように、


何の抵抗もなく、文章が書けるのです。

エネルギーが湧き出てくるのです。



これが、

ゾーンやフローと言われる概念の威力です。




あなたにもあるはずです。

寝食忘れ没頭した瞬間が。

その時、言いようのない高揚感を感じませんでしたか。

突き抜けられたような爽快感があったはずです。


今は、それを忘れているだけ。




釣りや仕事で最高のパフォーマンスを発揮したいなら、

今回のメールは保存しておいて、また読み返してみてください。



いま、実感がわかなくても、

いずれ、分かる日が来ます。





では、また。




Tight Line!









■業務連絡です。


愛知からニンフィングスクールに参加してくれたTさん、

ありがとうございました。写真や動画は2、3日中に送ります。

カッコいい面構えの魚が釣れましたよね~。

BILZY zoneの曲がり、いいでしょ。楽しんでください。



ロッド、スターターキットやダビング材を購入してくれた方々は、

あと、数日お待ちください。順次急いで、制作に入ります。


BILZYを購入してくれた方々、ありがとうございます。

キャスティングや釣りにバシバシ使ってください。

モーションアフターエフェクトやってみてくださいね。

感想もお待ちしています。









----過去記事----





■ロッドというもの再考察


フライロッドというものは、

あっちを立てればこっちが立たず、


ですよね。



遠投能力ばかりを追い求めると、

ガチガチのブランクになり、釣り味は悪くなる。


簡単な話し、

6番のバッドに3番のティップを付けてしまえば、

3番ラインでフルラインも出せる。


これを、

3番ロッドと呼ぶのか、6番ロッドと呼ぶのかで、

釣り人の印象は大きく変わる。



逆に、


しなやかさと釣り味の良さを追い求めると、

シャープさに欠け、遠投がしずらくなり、

ラインコントロールも難しいものになる。


カウンターフレックスが大きく、それを制止させることに神経を取られる。



要するに、


どこかで妥協しなければならない。

どこで妥協するかが、ロッドの性能を決める。



しなやかさと硬さの妥協点。

しなやかさと硬さが絶妙に交差できているか否かで、

そのロッドの性能や個性がでる。



そして、

最終的にそのロッドを評価するのは、

釣り人一人一人の好みや感性になります。


釣りがどこに重きを置くか、で千差万別です。



だから、

その妥協点が低いか高いかで、おおよそロッドの性能は決まってきます。





ニンフィングをする時、


当たりの感度を高めようとすると、必然的に硬いロッドになります。

ブランクも、パリパリな感じ。ティップまで硬い。



ヨーロッパには、そういう意図を前面に出したロッドもあります。

そういうブランクなんでしょう。


粘りを感じられない。

スカスカ、カンカンといったイメージ。



実際、持っていますが、感度は良いです。

パリパリですから。

チヤンピオンシップにもそのロッドで挑んだこともあります。



でも、しかし、

いかんせん、キャスティングは楽しめない。

釣り味も悪い。



なんというか、

感度を高める為に、他のすべてを犠牲にしたようなロッドでして。


無機質なんですね、そういうロッドは。

表情が乏しい。無表情。




釣れればいいだろ?

楽しめなくても。


みたいな。



だから、

釣りそのものが、味気ないものになってしまう。

これ、つまらないのです。ほんと。



もっと、

色々な表情が欲しい。

いい曲がりをして、けな気に頑張ってるな、


というような。




でも、

スピード感もあるな。

一撃必殺でライズを射止められるポテンシャルもある。

そして、キャストした時の粘りのあるしなやかさもいい。


こんな感覚を覚えるロッドが、いいロッドなのではないかと。




あとは、

値段との折り合い。


高いロッドは高い。

それだけの違いがあるのかどうか?



その判断も、人それぞれだと思います。







BILZY zone #4/5
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?bilzyzone


ロングロッドで、チェコニンフやフレンチをプレイしながら、
ライズが始まったら、すかさずロッドをコンパクトにし、
ドライやイマージャーでライズハンティングができる。

その臨機応変さと、しなやかな強さは最強です。







私に何か聞いてみたいことがありましたら、お気軽にご連絡ください。
http://www.flyfishing-japan.com/shop/index.php?contact


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