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タイトル :シャルルリッツとフランクソーヤーの友情
配信日時 :2014/01/26(日) 06:00

本文:

『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり
これに勝るものはなし』

『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、
いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』
By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」
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おはようございます。
大井しょうぶです。

今号は、2人の伝説のフライフィッシャーマンの友情の物語です。
こういう物語にフライフィッシングの魅力があるのだと思います。



■シャルルリッツとフランクソーヤー


シャルルリッツという人は、
ハイスピードハイラインで知られる、
この人も世界的な伝説のフライフィッシャーです。

「A flyfishers life」

という名著も歴史に残しています。

ペゾン&ミッシェルというバンブーロッドの銘竿を世に送り出し、
ファリオクラブという釣りの友好団体もその名を世界にとどろかせました。


ファリオクラブには、各国の釣りのリーダー的な存在の人が在籍していました。


そのシャルルリッツが、
フランクソーヤーと釣りをした時のことを、

前回に紹介した、この本



「フランクソーヤーの生涯」

http://goo.gl/yyTv9j

(※ニンフフィッシングの先駆者、フェザントテールの生みの親です)


の180ページから6ページに渡って書いています。


その最後の方で、


「私がソーヤーを好きなのは・・実用的かつ本質的なものを求め・・
つまり、盲人がそなえているような第六感による先見力をつけることができる・・
私がやったかぎりでは、それはフライフィッシングの技術の頂点である」」


ということを言っています。




リッツは、パリにあるリッツホテルの2代目の実業家。
一方ソーヤーは、イギリス、エイヴォンの田舎のリバーキーパー。


しかし、この2人は4世紀半に渡って親密な友情を持続させています。


「釣りが、まったく違う種類の人間を結びつける絆となるすぐれた例である」


とも、書いてあります。



・・・・。


この言葉は、すごく深いですよね。
人生哲学さえ感じます。




ということですので、

この本は、ぜひ読んでみてくださいね。


ヨーロピアンニンフィングメソッドメンバーの方に、
特に読んでもらいたいですね。


その精神と技術が世界規模で体感できると思いますので。


(※メンバーなどと勝手に呼んでいますが、深い意味はありません。
購入者さんとか、お客さんという呼び方も距離がありちょっと違うなと感じますので、
メンバーと呼ばせてもらっています。)




■リッツとソーヤーの関係に、答えがある。


リッツという方は、
リッツホテルの2代目であり、すぐれた実業家であります。

まあ、お金持ちということです。
パリの社交界な訳です。


そして、
ペゾン&ミッシェルという世界的な銘竿である、
バンブーロッドを世に送り出しています。


パラボリックアクションとか、
ハイスピードハイラインとかの理論を探求し確立していったのです。



一方、ソーヤーは、イギリスの田舎の川の番人。


ドライフライ全盛期の中で、
水面下の釣り、ニンフフィッシングの探求を生涯をかけてやりました。


最初は、煙たがられました。
邪道とも、言われました。


ニンフフィッシングというのは、
ウェィテッドの重いフライを使いますので、
ロッドも、それを投げられるそれ相応のものが必要です。

ハイスピードハイラインやタイトループキャストをするよりは、
よりライントラブルを少なくするキャストが求められたと思います。

オープンループとか、回し振りキャストとか・・。



つまり、
バンブーロッドという、ドライフライに適したロッドを世に送り出したリッツと、
重いフライを使うニンフフィッシングを探求したソーヤーは、

釣りにおいてもある意味、対極にいたと想像するんですね。


そして、生き方についても。



そんな2人が、長年に渡り親交を深めていたという部分にこそ、
フライフィッシングの何たるかが、隠れている気がします。


私は、どちからというと、
リッツがソーヤーの生き方に憧れを抱いていたのではないかと想像します。


実業で成功し、たくさんの富を得て、
華やかな社交界で生きたリッツには、


ソーヤーの生き方を見て、
自身にない魅力をひしひしと感じていたんだと想像するんですね。

また、ソーヤーのニンフィングの卓越したテクニックに、
フライフィッシングの新たな可能性や深みを感じたんだと思います。




ということで、

あなたが現代のシャルルリッツだと想定すれば、
私は、現代のソーヤーのような役割かもしれません。(笑)
(逆もありき)


ならば我々は、その友情を深めようではありませんか、

というお話でした。




フランクソーヤーニンフィングの進化形

「世界最先端ヨーロピアンニンフィング」
http://europiannymphing.flyfishing-japan.com/fwd3/Letter



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■ドライフライVSユーロニンフィング



例えば、

ドライフライが好きで、
ず~っとやってきたけど、

実は、

ドライフライだけでは、太刀打ちできない場面も少なからずあった。


しかし、何故かドライフライにこだわりを持っていて、
沈める釣り、アンダーサーフェスには興味がなかった。


水面を割って魚がフライに喰らい付くあの瞬間は、興奮もの。


その気持ちもよ~く分かります。
私がそうでしたし、今でもそうです・・。


だが、しかし・・・、だがしかし・・・、


自分に素直になってよくよく考えてみると、
アンダーサーフェスでも釣れるのなら、釣りたい・・・・。


こう思っている自分がどこかでいたりします。




そうですよね。
ドライフライでは反応がなく、一日の釣りが空しく過ぎていく。
やっと、休みが取れて久しぶりの釣りなのに・・。

やっぱり釣れるなら何匹かでいいから快心のヒットをさせたい。


それが率直な気持ちでしょうし、素直な感情だと思います。


こういう人に伝えたいことは、

アンダーサーフェスの世界も奥深い世界が無限にひろがっているということ。
水中で繰り広げられる知的遊戯は、それは水面にも負けず面白いということ。

ということなんですね。



実は、

ニンフィングを習得することによって、
ドライフライの釣りにもフィードバックできるんです。


魚の付き場所、
フィーディングレーン、
川の状況、
ポジショニング、
フライの可能性


など、

ほんと、様々なノウハウを蓄積することができます。


ドライフライやイマージャーの釣りも、

魚の居つき場所を見極め、
最適なポジションをとり、
的確なプレゼンテーションが不可欠なわけです。

これは、ニンフフィッシングとまったく共通する部分です。


また、ウェットフライやストリーマーの釣りにも
様々な応用ができるノウハウなんですね。

リーダーシステムや、フライの巻き方の応用とか。


システム的なことはもちろん、
考え方の部分でも水面下の釣りに真剣に取り組むことによって、
あなたの釣りを総合的に進化させられることが出来るんです。




もし、
フライフィッシングが上手くなりたいと、あなたが思うなら、
アンダーサーフェスの見えない世界の魅力を知ることは、
必要不可欠だと思うんですね。


そのことで、
川に立った時の自信が今までとは違ってきます。


水面から水底までを、縦横無尽に展開できるテクニックを身に付ければ、
新たな次元にいけるはずです。


私も、その発展途上な訳なんですが。

その奥深さと余分なものを出来るだけ省いたシンプルな考え方は、
面白いな~と、思います。




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