【フライフィッシング進化論】 バックナンバー一覧
タイトル | :この世の悪魔。 |
配信日時 | :2012/07/02(月) 06:00 |
本文:
『価値あるものと見なされるこの世の全ての楽しみと比べてみても魚とり これに勝るものはなし』 『説教する人、物書く人、専制する人、戦う人。利益の為か、娯楽の為か、 いずれにしても最後の勝利者これ魚とり』 By トーマス・ダーフィー 「釣り人の歌」 ----------------------------------------------------------- 皆さん ご無沙汰しています。 今日はこの話を皆さんとシェアーしたいと思い、急いで書いています。 ■この世の悪魔 大飯原発が再稼働されました。 この世に悪魔がいるとすれば、それは核であり原発だと私は思います。 そして、その悪魔を味方につけて暴走する人間の傲慢な心が更に魔物を生み出し続けています。 平井憲夫さんという方がいまして、 この方は原発の施工現場監督として20年以上働いていた方です。 自ら被爆し、ガンで亡くなった人です。 死ぬ間際、手記でこう言っています。 「今は電気を作っているように見えても、 何万年も管理しなければならない核のゴミに、膨大 な電気や石油がいるのです。 それは、今作っている 以上のエネルギーになることは間違いないんですよ。 それに、その核のゴミや閉鎖した原発を管理するの は、私たちの子孫なのです。 そんな原発が、どうして平和利用だなんて言えま すか。 だから、私は何度も言いますが、原発は絶対 に核の平和利用ではありません。」 ■廃炉にしてからが、本当に大変な訳です。 その時間が、何万年なんです。 想像つきますか? 人間の手に負えますか? ず~と、ず~~~と永遠に管理しなければいけない。 何の生産性もない悪魔の遺産を、最大限のストレスを持って管理し続けなければいけないのは、私たちの子孫です。 またこうも書いてあります。 中学二年の女の子が泣きながら手を挙げて、こういうことを言いました。 「今夜この会場に集まっている大人たちは、大ウソつきのええかっこしばっかりだ。 私はその顔を見に来たんだ。どんな顔をして来ているのかと。 今の大人たち、特にここにいる大人たちは農薬問題、ゴルフ場問題、原発問題、 何かと言えば子どもたちのためにと言って、運動するふりばかりしている。 私は泊原発のすぐ近くの共和町に住んで、二四時間被曝している。 原子力発電所の周辺、イギリスのセラフィールドで白血病の子どもが生まれる確率が高いというのは、 本を読んで知っている。私も女の子です。年頃になったら結婚もするでしょう。 私、子ども生んでも大丈夫なんですか?」と、泣きながら三百人の大人たちに聞いているのです。 でも、誰も答えてあげられない。 原発がどんなものか知ってほしい http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html ■編集後記 福島はもちろん、栃木や群馬でも放射性物質が渓魚から摘出され、 強制的にC&Rになった川や湖があることはご存じの通り。 こういった形でC&Rが広まるとは、皮肉なものだ。 他人事ではない。まったく他人事ではない。 我々日本人は、100%全ての人間が当事者である。 電力会社の内部の人間でも、再稼働はまずいと思っていた人間はいると思う。 しかし、どうにもならない。枠の中に完全に押し込まれて身動きなど取れない。 彼らには、組織から外れるなどという勇気は毛頭ない。 その内に精神も麻痺し、これでいいんだという、言わば「廃人」と化す。 我々は、正しいことをやっている、となる。 人間はとても素晴らしいが、同時になんと悲しくむなしい生き物なのか、と感じざる負えない。 【追伸1】 話は変わりますが、 5月後半から、スロベニアへ行ってきました。 そこは、すばらしいフライフィッシング天国でした。 自然も川も美しかったです。 この話は、またメルマガでご報告したいと思います。 スロベニアの美しい川のほとりで、 地元のコントローラーが言った。 「フクシマ・・・oh・・・、」 あんた達、大変だったな・・。今は大丈夫か? というようなことを、私に聞いた。 「今は、大丈夫だ。ありがとう」 私は言った。 しかし今、強く思う。 「大丈夫な訳がない!!」 【追伸2】 Twiterのつぶやきで、印象的なものがあった。 ・ ・ ・ ・ 「何を守りたいの?この国は」 原発がどんなものか知ってほしい http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html フライフィッシング私的大全(もっと遠く、もっと広く!) http://www.flyfishing-japan.com/ 配信解除はこちらから。 http://tinyurl.com/ygakyt9 |